羅い舞座 堺東店
劇団心公演の舞台裏に密着!
客席からは見られない楽屋や舞台袖をご紹介

今回は劇団結成6周年感謝公演の前夜の奮闘レポートです!

(撮影:2023年6月10日夜の部)

 

 

 

 

■夜の部 開演40分前

 

追加ショーの後のお見送りから楽屋に戻ってきた碧月心哉座長。

 

ようやくお昼ご飯です。

 

 

 

「あ、今日密着ですよね。よろしくお願いしまーす」(心哉)

 

お食事のお邪魔になっては申し訳ないので、先に劇団メンバーの化粧前へ…

 

 

 

 

 

お一人目

碧月涼太(あおつき りょうた)さん。

 

 

…も、お食事中でした(すみません汗)

 

涼太さんは22歳。入団3ヶ月。

大衆演劇は小さい頃から観ていて、ずっと憧れていたそう。

お芝居にもぼちぼち出演されています。

 

 

 

 

 

そのお隣、

碧月佑蘭(あおつき うらん)さん。

 

 

 

佑蘭さんは12歳。

座長の芸に憧れて、10月から研修生、先月から正式に座員に。

今日もお芝居から出演します。

 

 

 

 

 

そのまたお隣は、星乃レイナ(ほしの れいな)さん

 

 

レイナさんは役者8年目。

大衆演劇は小さい頃から観ていたそう。

 

劇団心のメンバーは全員、大衆演劇との出会いが早かったのですね。

 

 

 

 

 

あれ?

 

よく見ると化粧前がみなさんお揃いなんですね♪

 

 

 

 

「はい。座長から入団された時にプレゼントされた化粧前です」(レイナ)

 

入団記念の化粧前。気合いが入りそうです。

 

 

 

 

 

 

 

そして、碧月悠人(あおつき ゆうと)さん

 

 

昨年12月末で一旦休業されていましたが、

明日(6/11)の6周年記念公演のために駆けつけられました。

心強い助っ人です。

 

 

 

 

 

 

 

 

羅い舞座堺東店の楽屋は2階に分かれています。

 

 

2階の楽屋には

碧月龍都(あおつき りゅうと)若座長

 

 

 

何やら化粧が怪しいですが…

 

 

 

 

今日のお芝居「次郎長と旅役者」の座長役の支度中。

 

いたって真剣(やるほどに凝ってしまう??)

 

「この役をやるのは3回くらいですが、毎回変えてますね」(龍都)

 

最終、どのような仕上がりになっているでしょうか〜〜

 

 

 

 

 

 

 

続いてゲストチーム

 

 

大川龍介(おおかわ りょうすけ)さん

 

 

「え、僕らも撮るんですか?!」

 

 

化粧はほぼ終わり、テレビを見ながらスタンバイ。

 

 

 

 

 

長縄龍郎(ながなわ たつろう)さん

 

 

下地を塗って、これから顔色を整えます。

「よろしくお願いしまーす」

 

 

 

 

 

2階レポートを終えて、座長の化粧前に戻ります。

 

 

 

 

座長もお芝居の化粧にかかっていました。

 

 

 

 

座長のもとへ、座員が次々と挨拶にやってきます。

 

 

 

「よろしくお願いします!」(龍都)

 

 

 

「お願いしまーす」(心哉)

 

 

開演前に必ず座長に挨拶。

大衆演劇の楽屋の日常風景です。

 

 

 

 

 

 

ところで、座長の椅子、良さそうですよね。

 

 

「これね、使っていた座椅子が壊れたので、買ったんです。

レジャー用なんですが、クッション付きでめっちゃいいですよ」(心哉)

 

 

 

 

化粧前の後ろには、今日着る衣装が綺麗に並べられています。

 

 

 

帯類も綺麗に分類され

 

 

 

 

アクセサリーもいっぱい。

 

 

 

 

 

ここで華麗なる”碧月心哉”が作られるのですね〜

 

 

 

あれ?

 

 

 

 

座長、青ヒゲ??ですか?!

 

 

 

 

 

「そうなんですよ。今日は龍都が主役で、僕は座員の三枚目です」

 

 

 

 

「僕、元々喜劇が好きなんですよ。

初めは、お客様から『無理してるんじゃない?』って

言われたこともありました。

確かに、初めは笑いをとらなあかんという気持ちも強かったんですけど、

今はもう全然なくて。

やってて楽しいし、もともとお笑いが好きなんですよね」

 

楽しそうに三枚目キャラに仕上げていく座長。

 

今日は座長の意外な一面が見られそうですね〜

 

 

 

 

さて、他のみなさんの役を聞いていきましょう。

 

 

 

 

星乃レイナさん

 

 

「今日は娘役です」

 

 

 

 

 

碧月悠人さん

 

 

「次郎長一家の小政です」

 

 

 

 

 

 

長縄龍郎さん

 

 

「悪い親分です」

 

 

 

 

 

 

碧月佑蘭さん

 

 

「悪い一家の子分です」

 

 

 

 

 

碧月涼太さん

 

 

「同じく、悪い一家の子分です」

 

 

 

 

 

 

涼太さんの横を過ぎる座長。

 

 

 

三枚目メイクでもキラッと流し目(笑)

 

 

 

 

しかし、この直後。

 

 

 

「お芝居の役、龍介くんとチェンジした!」

 

 

 

「次郎長になったので、化粧やり直します」(心哉)

 

 

なんと、もう3分前ですけど!?

 

「大丈夫です♪」(心哉)

 

 

 

 

 

開演を知らせるアナウンス

 

「いらっしゃいませ、いらっしゃいませ」

 

 

 

碧月龍都若座長

 

 

 

くるっ

 

 

 

仕上がってますね〜〜w

 

 

 

 

階段から大川龍介さん。

 

 

 

 

 

こちらもなかなかw

 

 

 

 

文字通り、役者が揃ったところで

 

 

 

 

 

■お芝居「次郎長と旅役者」開演!

 

 

悪い一家。

左から 碧月涼太、長縄龍郎、碧月佑蘭

 

 

 

 

手前から 星乃レイナ、長縄龍郎

 

 

 

 

 

その頃、楽屋では

 

 

 

 

 

座長が着々と支度中。

 

 

 

 

すごーく急いでいるのですが、

かつらの乱れを発見し

 

 

 

丁寧に梳く座長。

 

どんな時もベストを尽くす姿勢が垣間見れました。

 

 

 

 

 

次郎長、出番です!

 

 

キリッ

 

 

 

 

 

左より 碧月心哉、碧月龍都

 

 

 

 

場面転換もみんなで行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

座員に稽古をつける旅の一座の座長。

お芝居のハイライト

 

 

「俺は、清水の、あ、次郎長ぉだぁぁ〜〜〜〜」

 

 

稽古に熱が入り過ぎて

 

 

舞台袖からこんなメッセージが

 

 

 

 

 

 

若座長、大暴れ!

 

 

 

 

 

稽古の成果か、龍介さんも本番ではさらに激しさを増し

 

 

「うおぉぉぉぉ〜〜〜!!」

 

 

かなり波乱の舞台でしたが(笑)

 

 

 

最後は、次郎長がきっちりと

 

 

 

悪い親分を成敗

 

 

 

 

ビシッと決めたところで、無事閉幕となりました!

 

 

 

 

 

 

 

■口上

 

 

お客様に挨拶する心哉座長

 

 

「本当は僕が座員の役だったんですけど、3分前にチェンジしまして…」と

今日のドタバタを説明。

 

舞台を見ている分には全く違和感なかったと思いますw

 

 

 

 

 

この間、楽屋ではみんな舞踊ショーの支度。

 

 

 

 

幕開けは座長中心の群舞なので、口上から戻ってすぐに仕替え。

 

 

座長の準備が整ったところで

 

「幕、開けてー」

 

 

 

 

 

 

■第2部舞踊ショー



 

群舞からの幕開け。

 

さっきのお芝居からガラッと空気が変わります。

 

 

 

 

 

 

大川龍介

 

 

 

 

 

座長の最初の個人舞踊の支度。

 

 

「立役→女形→立役が、僕の流れです」(心哉)

 

 

 

 

座長の指輪やイヤリングコーナー。

 

 

 

 

 

衣装の金蘭に合わせて、ゴールドのピアスを選びました。

 

 

 

 

 

座長 碧月心哉

 

 

 

 

 

 

2階では若座長が女方の支度中。

 

 

 

女形のメイクで意識していることは?

 

「特にないですねー。強いて言えば、めちゃ下げてます。目尻とか」(龍都)

 

 

 

 

 

割幕の紐を持って待機する涼太さん。

 

 

 

 

 

若座長が板付で登場

 

 

若座長 碧月龍都

 

 

 

 

長縄龍郎

 

 

 

 

 

この間、座長は立役から女形へチェンジ。

 

 

「メイクのポイントですか?特にないですが、あげるとしたら、目元の色使いですかね。

まぶたに色をつけるようになったのは、大衆演劇では僕がかなり早かったと思います」(心哉)

 

 

 

 

 

 

足袋が2種類用意されているのは?

 

 

「白い方は次の着物の足袋です。2つ重ねて履いておくと、

ちょっとでも次の着替えが早くなるでしょう」(心哉)

 

 

 

 

 

女形の1本目が、黒のレースの着物なので

 

 

 

 

足袋も黒レースに。

 

 

 

 

 

1本目の女形

 

座長 碧月心哉

 

 

 

 

 

 

2本目の女形は、若座長との相舞踊。

 

 

 

道ならぬ恋を連想させる艶やかな舞踊。

 

「相舞踊の面白さは、お互い何するんやろって探り合いながらやる方が、良いものが出来るんです。

振り付けを決めていると、それに縛られてしまうので。

もちろん、一緒に稽古を重ねて、経験を積んできたからできるんでしょうね」(心哉)

 

 

 

 

 

星乃レイナ

 

 

 

 

 

 

 

女形を終えた座長、今度は立役へ。

 

 

 

座長の化粧の補佐をする佑蘭さん。

 

 

 

 

 

 

 

碧月悠人さんの個人舞踊が始まった時、

 

 

「杉良、かぶった!曲変えます」

 

 

座長も杉良太郎の曲を選んでいたようです。

 

 

 

「曲は『スターマイン』に変更。衣装も変えます」と座長。

 

 

 

 

 

渋い路線からキラキラ系に変更。

 

 

振り幅自在なのが大衆演劇の楽しいところですよね。

 

 

 

 

この後、座長が客席にダッシュで飛び降りるのですが、舞台袖からは追いきれず。

 

すごい歓声だけが聞こえてきました♪

 

 

 

 

 

そして、いよいよラスト舞踊。

 

長い1日の締めくくりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■ラスト舞踊「花鳥風月」

 

 

 

 

 

舞台の上は二丁扇子が入り乱れ…

 

 

 

 

終演。

 

本日も無事大入り!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台から楽屋に戻ってきたメンバー。

 

そのままお見送りに行くので、マスクが配られます。

 

 

碧月龍都若座長

 

 

 

くるっ

 

 

 

ドアップで

「お疲れ様でした!」

 

 

 

 

 

 

ラスト舞踊の間に、座長の化粧前が綺麗に片付けられました。

 

 

 

明日の朝、すぐに化粧が出来ますね。

 

 

 

 

 

 

 

今日着た衣装も、この通り。

 

 

 

 

 

 

 

明日(6/11)は、劇団結成6周年の感謝祭。

 

座長は40変化に挑戦します。

 

これがその衣装。

 

 

どーん。

 

 

 

見るだけで圧倒されてしまいますよね。

 

「頑張ります!!」(心哉)

 

 

毎日が耐久レースさながらの劇団心の舞台。

舞台はもちろん、舞台裏も激アツでした!

 

 

 

 

 

 

■劇団心

座長碧月心哉が恋川劇団から独立、2017年6月より始動。

若手中心の劇団ながら、正統派の芝居と躍動感あふれるショーに早速注目が集まり、

これからの活躍に期待が寄せられている。

 

 

 

 

■碧月心哉座長からのメッセージ

舞台は華やかでわーっとなると思いますが、

裏での頑張りがあるから成り立つと思うので、

この機会に知っていただいて、

また応援していただけると嬉しいです。

 

観に来てくださった方から「元気をもらえた」と言われるのが、

大衆演劇のすごいところだと思います。

明日の活力になる。

笑顔になる。

そんな風に言ってもらえることって、なかなかないと思うんです。

元気や笑顔が与えられる仕事に携わっていることが誇りで、

やりがいになっています。

 

 

 

 

舞台が好きで「辛いことがあっても舞台で救われる」と言う座長。

 

碧月心哉座長率いる劇団心のパワーを、ぜひチャージしにお越しくださいませ!