舞台袖レポートでは、楽屋や舞台袖など客席からは見られないところの様子をお届けしています。
今回は、羅い舞座 堺駅前店での春陽座公演に密着しました!

(2024年1月17日取材)

 

 

 

■開演1時間前〜メンバー紹介

開演1時間前、午前11時。 舞台裏へご挨拶へ伺います。
舞台袖にはたくさんのお道具。

 

 

 

大きなラベリングで探しやすそうですね。

 

 

 

ふと舞台を覗くと・・・舞台の真ん中でどなたか横たわっています。

 

 

副座長・澤村煌馬(さわむら・こうま)さん。
スマホを片手に台詞の確認をしてるのかなと思ったら寝ておられました笑

 

 

 

 

そして楽屋へ。
本日の衣装にスチームをかけたり、メイクを始めたり。
みなさんそれぞれ本日のお芝居の準備を進めていました。

 

 

 

 

 

楽屋にもお衣装がたくさん。
ハンガーにかかっているのは前日に着たものだそうです。
すぐにしまわずに湿気を飛ばしています。

 

 

 

 

 

 

澤村心(さわむら・しん)座長。
誰よりも早くお化粧を始めました。

 

 

 

お化粧にこだわりはないけど、その日の気分でちょっとやり方や色を変えてみたりしているそうです。

座長「新しい化粧品が出てたら試してみたり。お客さんのシャドーの色を見てええな〜思ったり。」
楽しく研究されているんですね〜!

 

 

 

 

澤村かなさん。
やや遅れて楽屋入りされました。

 

 

 

 

 

お隣は澤村姫々(さわむら・きき)さん

 

 

 

 

 

親子で並んでお支度されています。

 

 

 

 

 

澤村愛夢(さわむら・あんず)さん

 

 

 

 

 

花形・澤村優夢(さわむら・ゆず)さん

 

 

 

 

 

責任者、初代座長・澤村新吾(さわむら・しんご)さん。
今年80歳を迎えられるそう。皆さんからは「先生」や「じいじ」と呼ばれておられました。

 

 

 

 

 

新吾さんのお化粧道具は一つ一つお皿に入れておられました。よくお見かけするトランク型では無いんですねえ。
新吾さん「ずっとこのやり方ですね。移動が多いから箱が便利なんだろうけど。」

 

 

 

 

 

本日のゲスト、劇団一旗 座長・早乙女紫虎(さおとめ・しこう)さん

 

 

 

 

 

煌馬さんが舞台から戻って来ました。
早速お化粧を始めます。

 

 

 

 

 

座長、開演20分前には誰よりも早くお支度完了です。

 

 

 

 

 

愛夢さんも準備バッチリです。
このカツラは毎回紐を結び直しているそうです。お手入れ大変ですね〜。

 

 

 

 

本日のお芝居は「刺青奇偶」
長谷川伸による名作です。

 

 

 

 

開演のアナウンスは新吾さん。
あらすじを語るだけで物語に引き込まれました。

 

 

 

 

幕が開きました。
人生に絶望したお仲(かなさん)。

 

 

 

 

 

半太郎を探す熊五郎(紫虎さん)

 

 

 

 

 

博打に明け暮れ、江戸を追われた半太郎(座長)

 

 

 

 

 

一旦幕が閉じ舞台転換。

 

 

 

 

 

昔ながらの裁縫箱にかなさんが針に糸を通しています。
この後の重要なシーンで使う小道具です。

 

 

 

 

 

姫々さんはこの後の台詞を復唱されていました。真剣そのもの。

 

 

 

 

煌馬さんと新吾さんがお芝居のことで和やかにお話しされていました。

 

 

 

 

 

体で恩を返そうとするお仲を一喝する半太郎。
「娑婆の男もっと見直せってんだ!」

 

 

 

 

 

そして総出でセット替え。
新吾さんはそれを見守りながらナレーション。

 

 

 

 

 

 

お仲の看病をするたけちゃん(姫々さん)

 

 

 

 

 

お仲の病状を聞いた半太郎

 

 

 

 

 

最後のお願いと、半太郎に刺青を彫るお仲。
先ほどの裁縫箱を使っていますね。

 

 

 

 

 

右腕にお仲が入れたさいころの刺青が。
舞台上で本物の墨汁を使って描いていましたよ。

 

 

 

 

 

鮫の正五郎一門(煌馬さん、優夢さん)に打ち据えられる半太郎。

 

 

 

 

 

半太郎に興味を持ち、話を聞く鮫の正五郎(新吾さん)
半太郎に大勝負を持ちかけます。

 

 

 

 

舞台袖、すっかり着替えてしまったかなさんが声だけで演じます。

 

 

 

 

 

お地蔵さんを通して聞こえるお仲の声。

 

 

 

 

 

涙、涙でお芝居終幕です。
ご挨拶に立つ座長。

 

 

 

 

ほとんど客席という場所まで出てきてお話しされていました。
途中、お客様と雑談で盛り上がったり。
真剣にお芝居に取り組んだ後、とてもほんわかした雰囲気でした笑

 

 

 

 

 

お芝居が終わってショーの準備中。
座長のお話を伺いました。

 

特に力を入れているお芝居について。

 

「その時の自分の年齢によって、同じ役でも感覚の違いがありますね。
今回の刺青奇遇を初めて演じたのが20代後半か30代前半なんですが、その時の年齢にしか出せない味を出すため、毎月やってても少しだけ変えてみたりします。

 

お仲が一目で惚れるというのはどういうことなのか。他の男と違う、生き様に惚れられるというのを一つ一つ丁寧に考えますね。
元々台本のあるお話に先生(新吾さん)が脚色を加えているんですが、台本に無いところは丁寧に考えて演じています。

 

30歳を過ぎると鮫の正五郎は憧れる役ですね。
年齢が伴わないとちょっと作った感じになるけど、年齢を重ねると自然体でできるようになる。
今回初代(新吾さん)は長い台詞を喋っていたけど、ほとんど台本に無いんです笑
そういうのを足していって役に人間味を加えていくんですね。

役者によって違って当たり前で、その方が芝居っておもしろい。
今しかできないやり口があるので、日々考えながらお芝居を作っています。」

 

 

お芝居へ誠実に向き合う姿勢がうかがえる、貴重なお話しお聞かせいただきました。

 

 

 

 

他のみなさんは続々とショーの準備を進めていました。
ピンクのガウンの煌馬さん。

 

 

 

 

 

ふわふわドレスの姫々さん

 

 

 

 

新吾さんはショーが始まる前にお帰りになりました。
お疲れ様でした!
夜の部では紫虎さんが演じる鮫の正五郎を最前列で見にくるとかこないとか。笑

 

 

 

 

 

お芝居が終わったからか、少し和やかな雰囲気。

 

 

 

 

 

ショーの始めは煌馬さん、優夢さん、愛夢さんの群舞。

 

 

 

 

 

姫々さん
アイドル〜〜!

 

 

 

 

 

座長、出番の直前。
ギリギリまで丁寧に着付けを進めます。

 

 

 

 

 

座長

 

 

 

 

 

こちらも出番の直前ですが、手拭いのほつれを切り取っていらっしゃいました。
細かいところも最後まで手を抜きません。

 

 

 

 

 

優夢さん

 

 

 

 

 

煌馬さん

 

 

 

 

 

紫虎さん

 

 

 

 

 

煌馬さん・優夢さん

 

 

 

 

 

愛夢さん

 

 

 

 

 

愛夢さん、お客様からかんざしをプレゼントされていました!

 

 

 

 

早速使うとのことで、ラストに間に合うよう急いでかつらを選んでいました。
可愛い!

 

 

 

 

 

優夢さん。お名前の刺繍が入った着物です。

 

 

 

 

 

煌馬さん

 

 

 

 

 

座長

 

 

 

 

 

紫虎さん

 

 

 

 

 

かなさん

 

 

 

 

 

ラストの群舞。

 

 

 

 

 

最後のご挨拶。

 

 

 

 

 

この後の夜の部では、同じ「刺青奇遇」で「鮫の正五郎」を紫虎さんが演じます。
新吾さんが演じた後なのでとても緊張しているのを散々いじられておりました笑

 

 

 

 

送り出し中、本日のごはんをどんどん運びます。
食べる場所は・・・舞台!!

幕が降りているとはいえ、食事中も気が引締まりますね。

 

 

 

 

 

本日は豚の角煮と煮魚。ご飯はみなさん丼に山盛りです!

 

 

 

 

 

たくさん食べないと、ハードな舞台がもたないですもんね…。

1月もあとわずか、しっかり食べて頑張ってください!

 

 

 

座長に今年の目標をお聞きしました。

「躍進ですね!

去年、子どもたちが花形と副座長に就任したので、劇団としても盛り上がるように、そしてたくさんの人に楽しんでもらえるように頑張りたいです。」

 

 

 

お客様にメッセージおねがします!

「今年も春陽座をよろしくお願いします!」