舞台裏シリーズ
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羅い舞座 弁天座 2024年3月公演
「劇団華」舞台袖レポート

2024年3月21日 18時33分54秒

舞台袖レポートでは、楽屋や舞台袖など客席からは見えないところでの劇団の奮闘ぶりをお届けしています。

今回は、羅い舞座 弁天座での劇団華公演に密着しました!

2024年3月7日取材)

 

 

■開演1時間前

 

「おはようございまーす」

 

 

1階の楽屋に化粧前の市川たかひろ座長。

スマホの配信アプリ「ポコチャ」で化粧配信されているところでした。

 

座長「配信は最近始めたんですよ。

遠方で来られないお客様が喜んでくださいます」

 

 

 

 

「○○さんが遊びに来たよー」

スマホから音声が。

 

 

 

 

その音声に座長が「○○さんいらっしゃーい」と応対。

 

「化粧しながらだとメッセージを読み落としちゃうので、音声読み上げ設定にしているんです」

 

スマホ越しにファンの方々とコミュニケーションを取りながら、着々と化粧が進みます。

 

 

 

今日はミニショーからの開演。

 

舞台下手側にある音響と照明の操作機材。

 

 

 

 

着替えながら音響の準備をする肥前隆次さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

本日座長が着る着物が、着る順番に積まれています。

座長の着付けの準備をするのは春乃みさきさん。

 

 

 

最初に着る着物一式が、床に広げられています。

「こうしておくと、さっと着せられるんですよ」

 

 

 

 

ほんと! あっという間にトップステージの着付け完成です。

 

 

 

 

本日の舞踊ショーのプログラムを配りに来た市川美蕾さん。

 

配信を観ているお客様に手を振ります。

 

 

 

 

 

プラグラムは座長と副座長が1日交代で作成するのが劇団華のルール。

この日は中村喜道副座長の担当日でした。

 

 

 

 

 

 

「よろしくお願いします!」

2階の楽屋から1階へ、挨拶にやってきた筑紫なつきさん(マンスリーゲスト)に、

市川かずひろ座長が「目もとの化粧、こうしたらいいんじゃない?」と、指導します。

 

 

 

 

なつきさんに「つけまつげ」を渡しながら

「若いから何やっても綺麗だよねー」

かずひろ座長の言葉に、うんうんと頷く取材班でありました。

 

 

 

 

時刻は12時。劇団華公演、開演です!

 

 

 

 

 

■第一部ミニショー

 

幕開け直前。なつきさんがカメラにピースサインを送ってくださいました♪

 

 

 

 

 

アナウンスは肥前隆次さん、音響担当は裏方スタッフの.ひかりさんです。

 

 

 

 

 

 

 

春乃みさきさん。

トップの出番が終わり、すぐさまお芝居の化粧にかかります。

 

 

 

ところで昨年12月の京橋劇場取材時は、

子役さんたちがいっぱいだったのですが、今日は?

 

「みんな平日は家から学校や保育園に通っているんです。

今日いるのは中村太我(たいが)くんと

中村咲喜(さき)ちゃんだけですね」とみさきさん。

 

 

 

たかひろ座長の化粧前には、

ひろかずくんが作った紙製のお雛様が飾られていました。

 

 

 

保育園で作ったのかな?

可愛いくて和みますよね^^

 

 

 

 

中村咲喜ちゃんが、かずひろ座長の化粧前にやって来ました。

 

 

おじいちゃん(かずひろ座長)が大好きなんだそう。

 

 

 

 

こちらは中村太我くん。

 

お父さんの中村喜道副座長の化粧前からひょっこり。

ポーズを決めてくれました。

 

 

 

 

 

 

こどもたちを見守りながら着物を繕う春やよいさん。

 

 

 

舞台の支度準備を手伝う合間を縫って針仕事。

常に手を動かしているやよいさんでした。

 

 

 

 

 

さてさて、舞台の方はミニショー終盤。

 

中村喜道副座長が舞台袖でスタンバイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミニショーラストはたかひろ座長。

 

 

 

 

カメラ目線ありがとうございます^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミニショーが終わり、第2部お芝居へ。

 

マンスリーゲストの澤村幸四郎さんに、大道具の確認をする副座長。

 

 

 

副座長「弁天座は道具が揃っているのでありがたいのですが、

どれをいつどう使うかちゃんと考えておかないと、

素早い場面転換が出来ないんです。

だから毎回細かく打ち合わせをしていますね」

 

 

 

副座長の指示で道具を確認する幸四郎さん。

 

 

 

 

 

小道具作りが得意な副座長。

劇場の道具の中でも、自分たちが使わせてもらったもので壊れているものがあれば

出来るだけ修理するようにしているそう。

 

プロ仕様の大工道具も持っています。

 

 

 

副座長「僕たちが乗ったあとは、道具が綺麗になっているはずです(笑)」

 

 

 

 

 

お芝居の化粧にかかる中村喜道副座長。

 

 

 

「今日は僕は悪い親分の役です」

 

 

 

 

副座長の衣装箱は黄緑と白色に統一されています。

 

 

 

刀のカバーも黄緑。

 

 

 

 

ビビッドカラーで一目で分かりますね。

 

 

 

 

 

たかひろ座長は空色。

 

 

 

 

 

かずひろ座長は黒で統一されていす。

 

 

 

 

 

 

 

2階の楽屋には

本日ゲストの博多家桃太郎座長がスタンバイ。

 

 

 

桃太郎座長は「良い方の親分役」だそうです♪

 

 

 

 

 

1階楽屋に戻ると、たかひろ座長がお芝居の支度中。

 

 

 

なつきさんも手伝います。

 

 

 

 

 

音響テーブルには

お芝居のきっかけが書かれたノートがセッティング。

 

 

 

 

舞台に設置された松の木。

天井が高いので、セットも大きいものが多いです。

 

 

 

 

舞台準備が整い、お芝居スタート!

 

 

 

 

 

 

■第2部お芝居「夢助千両土産」

 

 

序幕 夜道

子連れで旅する美代太郎(市川たかひろ)が、追い剥ぎ(中村喜道)に襲われる。

 

 

 

 

通りかかった結城の直蔵親分(博多家桃太郎)。

 

 

美代太郎は我が子・夢助を直蔵に託して絶命する…

 

 

 

 

 

 

第2場 結城一家

 

前幕より20年。

直蔵に助けられた夢助は、結城一家で育てられた。

 

しかし、ある日熱病にかかり、夢助はいつまでも子供のようになってしまう。

 

そんな夢助を、直蔵もお嬢さん(春乃みさき)も大切に見守っている。

 

 

 

 

 

 

塩釜一家の若い衆(澤村幸四郎)に馬鹿にされるも、負けない夢助だったが…

 

 

 

 

 

結城一家に乗り込んでくる塩釜一家丹治(中村喜道)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢助に殺しの濡れ衣を着せ、結城一家の縄張りを奪おうとする丹治。

 

 

 

 

 

窮地に立たされる直蔵。

 

 

 

 

 

 

ここで場面転換。

 

結城一家のふすまを入れ替えれば

 

 

 

 

 

塩釜一家に早変わり。

 

 

 

 

 

庭木もセット。

 

 

 

 

結城一家より豪勢な造りにして、双方の一家の違いを表します。

舞台道具が1つ1つ大きいので大変そうでしたが、

事前に打ち合わせされているからでしょう、

スムーズに行われていました。

 

 

 

 

 

舞台のセッティングが済めば、立ち回りの確認

 

 

 

 

最後は座長と副座長の一騎打ち?!

 

 

 

 

 

大詰め 塩釜一家

 

いよいよ復讐の時。

夢助の「変化」が見どころです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二重に飛び乗って…

 

 

 

丹治親分に渾身の一太刀を浴びせる!

 

 

 

 

 

 

 

 

お芝居が終わって口上。

 

 

 

 

その後ろではショーのセッティングが進められています。

 

 

 

 

 

 

2階の楽屋。

市川実蕾さんはショーから参加。

 

 

 

 

愛用の手鏡にはこどもたちの写真が。

 

 

 

可愛いですね♪

 

 

 

肥前隆次さんも舞踊の準備にかかります。

 

 

 

 

そのお隣には澤村幸四郎さん。

 

 

お芝居では夢助に翻弄される役。

かずひろ座長から「良かったよ!」と言われて、嬉しそうでした♪

 

 

 

 

 

1階の楽屋。

たかひろ座長が女形の化粧中。

 

 

 

紫のまつ毛とピンクをベースにしたメイクが特徴的。

 

 

まるで日本人形のよう。愛らしい女形です。

 

 

 

 

 

中村喜道副座長も女形の支度中。

 

大判の梅の花に鶯色の春らしいお着物です。

 

 

着付け担当は美蕾さん。

 

いつ見ても早い。

特に女形の帯結びは芸術品ですよね。

 

 

 

 

談笑する博多家桃太郎座長と市川実蕾さん。

 

 

幼馴染の仲良し組です。

 

 

 

 

 

「1時50分から開けますよー」

 

「はーい」

 

楽屋内に伝令が走り、第3部開幕です!

 

 

 

 

 

■第3部 舞踊ショー

 

幕開けトップはたかひろ座長を中心にした群舞から。

 

 

 

 

 

春乃みさきさん

 

 

 

スラリと爽やかな立役姿。

 

 

 

 

 

中村喜道副座長

 

 

しっとりとした大人の色気が漂います。

 

 

 

 

たかひろ座長

一本めの女形は武家のお姫様風。

 

 

桜がいっぱいで春爛漫の着物。

 

 

 

客席から登場するために、花道へ向かいます。

 

 

 

ちょっとちょっと…可愛らしすぎません??

 

 

 

 

 

続いて博多家桃太郎座長

 

 

 

裾ひきの着物で作られる見事な曲線。ため息ものです。

 

 

 

 

 

 

 

筑紫なつきさん。

 

 

 

艶やかな花模様の着物で、粋な扇子舞踊。

 

 

 

 

 

市川かずひろ座長も女形の支度が整いました。

 

 

 

 

踊り終わったなつきさんから鬘を受け取ります。

 

 

 

 

舞台袖レポートでは、皆さんの愛用の香水を紹介しているのですが、

今回は「お香」。

 

 

かずひろ座長の愛用品。

「朝一番にお香を焚きます。

ゲスト先でも『お香焚いていい?』って聞いてから、つけてます」

 

 

かずひろ座長は「単に好きだから」と言っておられましたが

お香はリラックス効果があるそうなので

大衆演劇の楽屋の習慣として広まると良さそうでよね。

 

 

 

 

 

 

慌ただしくも、皆さんとても仲が良く

終始笑いが絶えない楽屋の空気が、

 

 

 

 

そのまま舞台に元気いっぱい広がります。

 

 

 

 

 

一番元気はたかひろ座長でしょうか!?

 

 

 

 

 

 

澤村幸四郎さん

 

 

青を基調にした拵えで、シックな舞踊。

 

 

 

 

肥前隆次さん

 

 

淡い色の着物で、渋く決めます。

 

 

 

 

 

出番が多いたかひろ座長のこしらえは工夫がいっぱい。

バリエーションの広さにワクワクさせられます。

 

 

鬘につけられているのはお化け?

 

 

 

TikTokなどを観てヒントを得ているそうです。

 

 

 

 

お化けのカチューシャをつけたところ

 

 

 

やっぱり可愛らしすぎる…ずるい…(笑)

 

 

 

客席で沸かせる座長

 

 

 

女形で椅子に登っちゃう方は初めて観たかも(笑)

 

 

 

 

舞踊ショーも残すところ2曲。

 

個人舞踊のトリはかずひろ座長。

 

 

 

 

引き締まったところで、いよいよラスト舞踊!

 

 

今日のラスト舞踊は

 

 

「ドーン!」

 

 

 

博多家桃太郎座長の太鼓からスタート。

 

 

「やー!」

 

舞台袖でかけ声がかかります。

 

 

 

 

踊り子たちが繰り出して「夏祭り」!

 

 

 

 

 

ここでも一番元気は、やっぱり

 

 

たかひろ座長でした♪

 

 

お昼から大入り!

おめでとうございます!

 

 

 

 

 

■市川たかひろ座長メッセージ

 

今月の24日に僕の誕生日公演を行う予定です。

本当は4月9日なんですけど、来月お休みをいただくので

弁天座さんで前倒しでやらせてもらうことになりました。

お芝居も昼夜で替わりますので

よかったら観に来ていただけると嬉しいです。

もちろん、それ以外の日も毎日元気いっぱい頑張っています!

また他の羅い舞座系列の劇場にも

有名な座長様方が乗っておられますので

どうぞ1日でも多くお運びください。

お待ちしております!

 

 

 

■劇団華プロフィール

平成17(2005)年に市川かずひろ現太夫元座長が旗揚げ。

2017年2月、長男の市川たかひろが二代目座長に就任。

ますます華やかで楽しい舞台に磨きがかかる。

 

 

 

羅い舞座グループ弁天座 2024年1月公演
「宝海劇団」リニューアルオープン公演レポート

2024年1月28日 21時55分48秒

 

奈良県大和高田市で長らく親しまれてきた大衆演劇劇場「弁天座」が

2024年1月、羅い舞座グループ5店舗目の劇場としてリニューアルオープンいたしました!

 

 

 

リニューアルオープン公演を務めるのは宝海劇団。

 今回は記念すべき初日の舞台模様をお届けします!

20241月1日取材)

 

 

 

 

■開演1時間前

2024年1月1日11時。

明け方に降っていた雨もやみ、青空が見えてきました。

 

近鉄大和高田市駅から南へ徒歩3分。

羅い舞座グループ弁天座」に到着です。

 

 

 

 

受付の門松がお客様をお出迎え。

 

 

 

 

「おはようございまーす」

 

舞台上は「寿式三番叟(ことぶきしき さんばそう)」の稽古の真っ最中。

 

 

 

 

左より 宝海空也(たかみくうや)さん、宝海大空(たかみおおぞら)座長、宝海大心(たかみだいご)さん。

 

 

 

花道から三人の稽古をじっと見つめる少年あり。

 

 

 

 

三代目ボーイ豆タンクくん。真剣そのもの。

 

 

 

 

 

ちび丸くんもやってきました。

 

 

 

 

これから全員でリハーサルです。

 

 

 

 

「はいっ!」要所要所でかかる座長の合図。

 

 

 

 

扇の位置もバッチリ。

 

 

 

「寿式三番叟」は、

天下泰平、五穀豊穣を祈願する能楽の儀礼曲『翁(おきな)』の後半部分の演目で、

お正月やお祝いの席に好んで舞われます。

今日は劇場のオープンとお正月。

二重におめでたい日なので、ピッタリですね。

 

 

 

 

舞台上には樽酒がドーン。

 

 

 

 

お屠蘇と清めのお塩、お米もセッティングされています。

 

 

 

 

 

 

 

「三番叟」のリハーサルを終えて、みなさん舞台化粧にかかります。

 

 

 

 

手前から、空也さん、大心さん、蘭丸さん、ちび丸くん。

 

 

 

 

係長・爽馬(そうま)くん(9ヶ月)が持っているのは今日のセットリスト。

 

 

 

 

嬉しそうに、ブンブン振って見せてくれました^^

 

 

 

 

 

 

大入姫・奈希(なぎ)ちゃんと爽馬くんが並んでいるところをパシャリ。

 

 

 

 

仲良し姉弟のふんわり笑顔にとろけますね🎵

 

 

 

 

 

その隣では、大空座長が「三番叟」の着付け中。

 

 

 

 

「三番叟」専用の衣装。

 

着付けは難しいのでしょうか?

 

大空「いえ、そんなに複雑じゃないんですけど、

お正月しか着ないので、どうやったっけ?ってなりますね」

 

 

 

 

 

 

 

「三番叟」では黄色の足袋を履くそうです。

 

 

 

 

 

 

その頃、劇場エントランスでは入場を待つお客様の列が。

 

 

 

 

12時。お待ちかね「新春&こけら落とし公演」開演です!

 

 

 

 

 

■第1部「寿式三番叟」

 

「チョン、チョン、チョンチョンチョンチョン……」

柝の音とともに「三番叟」の舞手が登場。

 

 

清めの塩とお米をまく宝海空也さん。

 

 

 

 

「おおさえ、おおさえ、

喜びありや、喜びありや

我がこの処より他へはやらじ……」

 

 

 

左から 空也さん、大空座長、大心さん。

 

厳かでありつつ、ダイナミックに。

 

 

 

 

 

 

中幕が開き、全員揃ってご挨拶。

 

「新年あけましておめでとうございますーー!」

 

 

 

 

「こけら落とし公演、一生懸命務めて参ります。

どうかご贔屓くださいますよう、

隅から隅へのお客様、一重に願い奉ります…!」

 

 

 

 

 

さあ、ここからが「三番叟」の本番。

 

 

 

 

大空座長と中心にビシッと決まってます!

 

 

 

大空座長。鈴と扇を持って

 

 

 

 

だんだん動きがハードになります。

 

 

 

 

宝海大心さん。

 

 

 

 

笑顔キープしてますが、膝がプルプルしているはず(笑)。

 

 

 

 

 

まだまだ中盤!!

 

 

 

 

「もうダメだ〜〜っ」

「まだまだー!」

お客様「がんばって〜〜(笑)」

 

 

 

 

他のメンバーが再登場。

 

 

 

 

 

ラストスパート、みんなで舞まくり!

 

 

 

 

まるで舞踊の耐久レース。

賑やかなオープニングに場内が一気にあったまりました!

 

 

 

 

 

 

■第2部 お芝居「大阪嫌い物語」

大阪の大店「河内屋」の次男坊「若ぼん」が繰り広げる人情喜劇。
風変わりだけれど心優しい「若ぼん」を、大空座長が熱演!

 

 

 

舞台は河内屋の店内。

若ぼんの思い人である女中のお八重を、若ぼんのいない間に、店から出て行かせた手代の幸吉(空也)。

お家はん(真紀)の言いつけとはいえ、気持ちが咎めて、若ぼんの義姉(蘭丸)に相談する。

 

 

左より 幸吉(空也)、義姉(蘭丸)

 

 

 

 

長男の新太郎(大心)も、東京に店を出したい夢を言い出せずにいた。

 

 

左から、若ぼん(大空)、兄の新太郎(大心)

 

 

 

 

そう、ここ河内屋ではお家はん、そして後見人である伯父(竜也)のいうことが絶対なのだ。

 

 

左から 若ぼん(大空)、伯父(竜也)

 

 

 

 

お家はんの指示で、女中部屋に通される異母姉(愛輝)を、いたわる若ぼん。

 

 

左より 若ぼん(大空)、異母姉(愛輝)

 

 

「同じきょうだいやのに、かわいそうや…」

 

 

 

 

若ぼん「お八重を返してくれなんだら、俥引きになったる!」

伯父「ああ、なったらええ」

 

 

 

伯父には泣き落としは通用しない。

 

 

 

 

「ええい、ほんまに俥引きになったるわい!」

 

 

 

 

 

 

お家はん「ほんまに行ってもうた」

 

伯父「どうせすぐ帰ってくる」

 

 

左より 伯父(竜也)、お家はん(真紀)

 

 

 

 

数日後。

本当に俥引きになった若ぼんに皆びっくり。

 

 

 

 

兄の夢や異母姉への待遇を、お家はんに直訴。

 

 

 

 

どんなに頼んでも、分かってくれない…

 

若ぼんの長台詞。

このお芝居の聞きどころです。

 

 

 

 

若ぼんの頑張りに、兄も勇気を出して言いました。

 

「伯父さん。わし、東京に店出したいねん」

 

 

 

 

 

 

そして、ついにお家はんも……

 

 

 

 

母の話を聞いた若ぼん

「お母ちゃんもしんどかったんやなあ…」

 

 

 

 

1時間半、涙あり笑いありの親子対決。

ぜひ舞台で!

 

 

 

 

お芝居終わって舞台口上。

 

 

 

 

 

ここで樽酒の鏡割り。

「よっ!」

 

 

 

 

樽酒はロビーに設置され、来場の皆さんに振る舞われました🎵

 

 

 

大入りティッシュを配ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

■第3部舞踊ショー

 

トップステージは座長の女形を中心とした群舞から

 

 

 

 

 

宝海大空座長

 

 

 

 

花道に立つときりりとした雰囲気が際立ちます。

 

 

 

 

 

三代目ボーイ豆タンクくん。気迫のこもった舞踊

 

 

 

 

 

 

 

舞台袖にはける前、次に登場する大空座長と一瞬の相舞踊。

 

 

 

 

まるで別れゆく男女のよう。

わずかな合間も魅せる、粋な演出です。

 

 

 

 

 

大空座長に続いて、愛輝さんと大心さんも登場。

 

 

「あかん🎵あかん🎵」

 

 

 

 

「ペットボトルの蓋が…あかんよ〜♪」

 

 

 

 

愛輝さんも

 

 

 

 

「あかん!」

 

 

 

 

 

くるくる

 

 

パッ

 

 

 

「あきました」

おあとがよろしいようで^^

 

 

 

 

 

 

宝海空也さん

 

 

 

 

元気いっぱい躍動的な個人舞踊

 

 

 

 

 

 

 

ちび丸くんは女形ではんなり登場

 

 

 

 

黒の揃えの着物が決まってます

 

 

 

 

 

そして本日のラスト舞踊「飢餓海峡」

 

宝海竜也座長扮する犬飼多吉が客席より登場

 

 

 

 

 

幕が開くと、舞台は下北半島の波打ち寄せる岩場。

 

犬飼を見下ろすように立つ杉戸八重(大空座長)

 

 

 

 

ただ純粋に犬飼を慕う八重の心を知らず、犬飼は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは天井が高いので、雪が綺麗に降るんです」と話していた大空座長。

本当に、舞台が1枚の絵のような、悲しくも美しい光景でした。

 

 

 

 

 

■追加ショー

 

お昼の部が終わって1時間ほどの追加ショーも盛り上がりました!

 

 

幕開けトップは宝海大空座長

 

 

投げた扇がブーメランのように戻ってきて…

 

 

 

 

ふわっとキャッチ

 

 

 

 

お見事!

 

 

 

 

メンバー揃って改めてご挨拶

 

 

 

 

 

 

宝海真紀さん

 

 

 

 

お芝居の「お家はん」からガラッと変わってしっとりと。

 

 

 

 

 

 

キメキメで出てきた大心さんのフードを持つ大空座長

 

 

 

バサッ

 

 

 

「おーい」(笑)

 

 

 

フードを取って満面スマイルの大心さんでした♪

 

 

 

 

 

 

宝海蘭丸(たかみ らんまる)さん

 

 

 

 

エッジの効いた攻めの舞踊

 

 

 

 

 

中舞踊はアクションたっぷりの「孫悟空」

 

 

 

 

この時、スマホのアラームが鳴り、

能登半島地震が起きたことを知りました。

 

震源地は震度7、ここ奈良も震度3。

劇場に吊るされたタペストリーが揺れ、一時騒然に。

 

 

 

踊っていた大空座長は全く気づかなかったそうです。

 

客席を気遣う大空座長

 

 

 

続報と場内の安全を確認して、再開となりました。

 

 

 

三蔵法師姿のちび丸くん。

 

 

 

 

めちゃめちゃ似合ってますね!

 

 

 

 

三代目ボーイ豆タンクくんと座長の棒バトル!

 

 

 

拍手が大きかったのはどっち??

 

 

 

 

 

 

園長 宝海竜也(たかみ たつや)さん

 

 

 

引き締まった舞踊で、場が改まりました。

 

 

 

 

 

再び舞台は雪景色に。

 

袴姿の大空座長の十八番「風雪ながれ旅」

 

 

 

 

空中に均一に広がる紙吹雪が、本当に美しいです。

 

 

 

 

最後は全員で「一本釣り」

 

 

 

 

舞台の合図で手をあげて〜

 

 

 

「ヒュー!!」

皆様しっかり釣られましたでしょうか?!

 

 

 

 

 

大入姫の奈希ちゃん登場。これにて終演!

 

 

 

 

 

「ありがとうございましたー!!」

 

 

 

 

宝海ボーイズのひときわ大きな声でのご挨拶。

 

宝海劇団パワーで元気いっぱい、2024年と劇場のスタートとなりました!

 

 

 

 

■宝海大空座長メッセージ

この度は羅い舞座グループ弁天座のこけら落とし公演という大役を仰せつかりました。

弁天座は、6年前、僕が座長になって初めて乗せていただいた思い出の場所です。

先日乗り込んできた時、「あ、ここは絶対楽しくなる!」という予感がしました。

舞台の広さ、客席数、天井の高さもちょうどいい。

ここの造りの良さを活かした演出を考えてやっていきたいと思います。

1ヶ月、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

こけら落とし当日、能登半島では震度7の地震が発生し、大きな被害が報じられてます。

被災された皆様には、心からお見舞い申し上げますとともに、どうかご安全に、1日も早い復旧をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

■宝海劇団プロフィール

平成15(2003)年2月、太夫元である宝海竜也が茂木健康温泉(栃木県)で旗揚げ。

平成272015)年に座長襲名した宝海大空は幼少の頃から

「スーパーちび玉」として他の舞台や映画、テレビ出演など幅広く活躍。

子役の成長も著しく、明るく元気な舞台で人気を博す。

 

 

 

 

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