舞台裏シリーズ
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舞台裏シリーズ

羅い舞座 堺東店 2023年6月公演
「劇団心」舞台袖レポート

2023年6月21日 21時30分18秒

羅い舞座 堺東店
劇団心公演の舞台裏に密着!
客席からは見られない楽屋や舞台袖をご紹介

今回は劇団結成6周年感謝公演の前夜の奮闘レポートです!

(撮影:2023年6月10日夜の部)

 

 

 

 

■夜の部 開演40分前

 

追加ショーの後のお見送りから楽屋に戻ってきた碧月心哉座長。

 

ようやくお昼ご飯です。

 

 

 

「あ、今日密着ですよね。よろしくお願いしまーす」(心哉)

 

お食事のお邪魔になっては申し訳ないので、先に劇団メンバーの化粧前へ…

 

 

 

 

 

お一人目

碧月涼太(あおつき りょうた)さん。

 

 

…も、お食事中でした(すみません汗)

 

涼太さんは22歳。入団3ヶ月。

大衆演劇は小さい頃から観ていて、ずっと憧れていたそう。

お芝居にもぼちぼち出演されています。

 

 

 

 

 

そのお隣、

碧月佑蘭(あおつき うらん)さん。

 

 

 

佑蘭さんは12歳。

座長の芸に憧れて、10月から研修生、先月から正式に座員に。

今日もお芝居から出演します。

 

 

 

 

 

そのまたお隣は、星乃レイナ(ほしの れいな)さん

 

 

レイナさんは役者8年目。

大衆演劇は小さい頃から観ていたそう。

 

劇団心のメンバーは全員、大衆演劇との出会いが早かったのですね。

 

 

 

 

 

あれ?

 

よく見ると化粧前がみなさんお揃いなんですね♪

 

 

 

 

「はい。座長から入団された時にプレゼントされた化粧前です」(レイナ)

 

入団記念の化粧前。気合いが入りそうです。

 

 

 

 

 

 

 

そして、碧月悠人(あおつき ゆうと)さん

 

 

昨年12月末で一旦休業されていましたが、

明日(6/11)の6周年記念公演のために駆けつけられました。

心強い助っ人です。

 

 

 

 

 

 

 

 

羅い舞座堺東店の楽屋は2階に分かれています。

 

 

2階の楽屋には

碧月龍都(あおつき りゅうと)若座長

 

 

 

何やら化粧が怪しいですが…

 

 

 

 

今日のお芝居「次郎長と旅役者」の座長役の支度中。

 

いたって真剣(やるほどに凝ってしまう??)

 

「この役をやるのは3回くらいですが、毎回変えてますね」(龍都)

 

最終、どのような仕上がりになっているでしょうか〜〜

 

 

 

 

 

 

 

続いてゲストチーム

 

 

大川龍介(おおかわ りょうすけ)さん

 

 

「え、僕らも撮るんですか?!」

 

 

化粧はほぼ終わり、テレビを見ながらスタンバイ。

 

 

 

 

 

長縄龍郎(ながなわ たつろう)さん

 

 

下地を塗って、これから顔色を整えます。

「よろしくお願いしまーす」

 

 

 

 

 

2階レポートを終えて、座長の化粧前に戻ります。

 

 

 

 

座長もお芝居の化粧にかかっていました。

 

 

 

 

座長のもとへ、座員が次々と挨拶にやってきます。

 

 

 

「よろしくお願いします!」(龍都)

 

 

 

「お願いしまーす」(心哉)

 

 

開演前に必ず座長に挨拶。

大衆演劇の楽屋の日常風景です。

 

 

 

 

 

 

ところで、座長の椅子、良さそうですよね。

 

 

「これね、使っていた座椅子が壊れたので、買ったんです。

レジャー用なんですが、クッション付きでめっちゃいいですよ」(心哉)

 

 

 

 

化粧前の後ろには、今日着る衣装が綺麗に並べられています。

 

 

 

帯類も綺麗に分類され

 

 

 

 

アクセサリーもいっぱい。

 

 

 

 

 

ここで華麗なる”碧月心哉”が作られるのですね〜

 

 

 

あれ?

 

 

 

 

座長、青ヒゲ??ですか?!

 

 

 

 

 

「そうなんですよ。今日は龍都が主役で、僕は座員の三枚目です」

 

 

 

 

「僕、元々喜劇が好きなんですよ。

初めは、お客様から『無理してるんじゃない?』って

言われたこともありました。

確かに、初めは笑いをとらなあかんという気持ちも強かったんですけど、

今はもう全然なくて。

やってて楽しいし、もともとお笑いが好きなんですよね」

 

楽しそうに三枚目キャラに仕上げていく座長。

 

今日は座長の意外な一面が見られそうですね〜

 

 

 

 

さて、他のみなさんの役を聞いていきましょう。

 

 

 

 

星乃レイナさん

 

 

「今日は娘役です」

 

 

 

 

 

碧月悠人さん

 

 

「次郎長一家の小政です」

 

 

 

 

 

 

長縄龍郎さん

 

 

「悪い親分です」

 

 

 

 

 

 

碧月佑蘭さん

 

 

「悪い一家の子分です」

 

 

 

 

 

碧月涼太さん

 

 

「同じく、悪い一家の子分です」

 

 

 

 

 

 

涼太さんの横を過ぎる座長。

 

 

 

三枚目メイクでもキラッと流し目(笑)

 

 

 

 

しかし、この直後。

 

 

 

「お芝居の役、龍介くんとチェンジした!」

 

 

 

「次郎長になったので、化粧やり直します」(心哉)

 

 

なんと、もう3分前ですけど!?

 

「大丈夫です♪」(心哉)

 

 

 

 

 

開演を知らせるアナウンス

 

「いらっしゃいませ、いらっしゃいませ」

 

 

 

碧月龍都若座長

 

 

 

くるっ

 

 

 

仕上がってますね〜〜w

 

 

 

 

階段から大川龍介さん。

 

 

 

 

 

こちらもなかなかw

 

 

 

 

文字通り、役者が揃ったところで

 

 

 

 

 

■お芝居「次郎長と旅役者」開演!

 

 

悪い一家。

左から 碧月涼太、長縄龍郎、碧月佑蘭

 

 

 

 

手前から 星乃レイナ、長縄龍郎

 

 

 

 

 

その頃、楽屋では

 

 

 

 

 

座長が着々と支度中。

 

 

 

 

すごーく急いでいるのですが、

かつらの乱れを発見し

 

 

 

丁寧に梳く座長。

 

どんな時もベストを尽くす姿勢が垣間見れました。

 

 

 

 

 

次郎長、出番です!

 

 

キリッ

 

 

 

 

 

左より 碧月心哉、碧月龍都

 

 

 

 

場面転換もみんなで行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

座員に稽古をつける旅の一座の座長。

お芝居のハイライト

 

 

「俺は、清水の、あ、次郎長ぉだぁぁ〜〜〜〜」

 

 

稽古に熱が入り過ぎて

 

 

舞台袖からこんなメッセージが

 

 

 

 

 

 

若座長、大暴れ!

 

 

 

 

 

稽古の成果か、龍介さんも本番ではさらに激しさを増し

 

 

「うおぉぉぉぉ〜〜〜!!」

 

 

かなり波乱の舞台でしたが(笑)

 

 

 

最後は、次郎長がきっちりと

 

 

 

悪い親分を成敗

 

 

 

 

ビシッと決めたところで、無事閉幕となりました!

 

 

 

 

 

 

 

■口上

 

 

お客様に挨拶する心哉座長

 

 

「本当は僕が座員の役だったんですけど、3分前にチェンジしまして…」と

今日のドタバタを説明。

 

舞台を見ている分には全く違和感なかったと思いますw

 

 

 

 

 

この間、楽屋ではみんな舞踊ショーの支度。

 

 

 

 

幕開けは座長中心の群舞なので、口上から戻ってすぐに仕替え。

 

 

座長の準備が整ったところで

 

「幕、開けてー」

 

 

 

 

 

 

■第2部舞踊ショー



 

群舞からの幕開け。

 

さっきのお芝居からガラッと空気が変わります。

 

 

 

 

 

 

大川龍介

 

 

 

 

 

座長の最初の個人舞踊の支度。

 

 

「立役→女形→立役が、僕の流れです」(心哉)

 

 

 

 

座長の指輪やイヤリングコーナー。

 

 

 

 

 

衣装の金蘭に合わせて、ゴールドのピアスを選びました。

 

 

 

 

 

座長 碧月心哉

 

 

 

 

 

 

2階では若座長が女方の支度中。

 

 

 

女形のメイクで意識していることは?

 

「特にないですねー。強いて言えば、めちゃ下げてます。目尻とか」(龍都)

 

 

 

 

 

割幕の紐を持って待機する涼太さん。

 

 

 

 

 

若座長が板付で登場

 

 

若座長 碧月龍都

 

 

 

 

長縄龍郎

 

 

 

 

 

この間、座長は立役から女形へチェンジ。

 

 

「メイクのポイントですか?特にないですが、あげるとしたら、目元の色使いですかね。

まぶたに色をつけるようになったのは、大衆演劇では僕がかなり早かったと思います」(心哉)

 

 

 

 

 

 

足袋が2種類用意されているのは?

 

 

「白い方は次の着物の足袋です。2つ重ねて履いておくと、

ちょっとでも次の着替えが早くなるでしょう」(心哉)

 

 

 

 

 

女形の1本目が、黒のレースの着物なので

 

 

 

 

足袋も黒レースに。

 

 

 

 

 

1本目の女形

 

座長 碧月心哉

 

 

 

 

 

 

2本目の女形は、若座長との相舞踊。

 

 

 

道ならぬ恋を連想させる艶やかな舞踊。

 

「相舞踊の面白さは、お互い何するんやろって探り合いながらやる方が、良いものが出来るんです。

振り付けを決めていると、それに縛られてしまうので。

もちろん、一緒に稽古を重ねて、経験を積んできたからできるんでしょうね」(心哉)

 

 

 

 

 

星乃レイナ

 

 

 

 

 

 

 

女形を終えた座長、今度は立役へ。

 

 

 

座長の化粧の補佐をする佑蘭さん。

 

 

 

 

 

 

 

碧月悠人さんの個人舞踊が始まった時、

 

 

「杉良、かぶった!曲変えます」

 

 

座長も杉良太郎の曲を選んでいたようです。

 

 

 

「曲は『スターマイン』に変更。衣装も変えます」と座長。

 

 

 

 

 

渋い路線からキラキラ系に変更。

 

 

振り幅自在なのが大衆演劇の楽しいところですよね。

 

 

 

 

この後、座長が客席にダッシュで飛び降りるのですが、舞台袖からは追いきれず。

 

すごい歓声だけが聞こえてきました♪

 

 

 

 

 

そして、いよいよラスト舞踊。

 

長い1日の締めくくりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■ラスト舞踊「花鳥風月」

 

 

 

 

 

舞台の上は二丁扇子が入り乱れ…

 

 

 

 

終演。

 

本日も無事大入り!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台から楽屋に戻ってきたメンバー。

 

そのままお見送りに行くので、マスクが配られます。

 

 

碧月龍都若座長

 

 

 

くるっ

 

 

 

ドアップで

「お疲れ様でした!」

 

 

 

 

 

 

ラスト舞踊の間に、座長の化粧前が綺麗に片付けられました。

 

 

 

明日の朝、すぐに化粧が出来ますね。

 

 

 

 

 

 

 

今日着た衣装も、この通り。

 

 

 

 

 

 

 

明日(6/11)は、劇団結成6周年の感謝祭。

 

座長は40変化に挑戦します。

 

これがその衣装。

 

 

どーん。

 

 

 

見るだけで圧倒されてしまいますよね。

 

「頑張ります!!」(心哉)

 

 

毎日が耐久レースさながらの劇団心の舞台。

舞台はもちろん、舞台裏も激アツでした!

 

 

 

 

 

 

■劇団心

座長碧月心哉が恋川劇団から独立、2017年6月より始動。

若手中心の劇団ながら、正統派の芝居と躍動感あふれるショーに早速注目が集まり、

これからの活躍に期待が寄せられている。

 

 

 

 

■碧月心哉座長からのメッセージ

舞台は華やかでわーっとなると思いますが、

裏での頑張りがあるから成り立つと思うので、

この機会に知っていただいて、

また応援していただけると嬉しいです。

 

観に来てくださった方から「元気をもらえた」と言われるのが、

大衆演劇のすごいところだと思います。

明日の活力になる。

笑顔になる。

そんな風に言ってもらえることって、なかなかないと思うんです。

元気や笑顔が与えられる仕事に携わっていることが誇りで、

やりがいになっています。

 

 

 

 

舞台が好きで「辛いことがあっても舞台で救われる」と言う座長。

 

碧月心哉座長率いる劇団心のパワーを、ぜひチャージしにお越しくださいませ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羅い舞座 京橋劇場 2023年5月公演
「宝海劇団」舞台袖レポート

2023年6月9日 17時25分13秒

羅い舞座 京橋劇場
宝海劇団公演「大空祭り」の舞台裏に密着!
客席からは見られない、舞台袖からのぞく奮闘模様をご紹介いたします。
(撮影:2023年5月28日)

 

 

■開演30分前

開演30分前、
祭りの主役、宝海大空座長も化粧スタート。

 

座長 宝海大空(たかみ おおぞら)

 

宝海大空座長といえばお面を使ったショーも印象的。

箱からあふれるお面の数々…

 

 

宝海蘭丸さんもちび丸くんも気合十分!

 

宝海蘭丸(たかみ らんまる)

 

 

ちび丸(ちびまる)

 

 

宝海大心さん、宝海空也さんも
ミニショーの準備に余念なしです。

 

 

宝海大心(たかみ だいご)

 


宝海空也(たかみ くうや)

 

 

 

蘭丸さんの口上と共にミニショーが始まります。

 

 

 

 

 

■第1部ミニショー

作りこまれた舞台に大空座長の殺陣とお面を使ったショーがカッコいい!

 

 

 

 

音響&照明&木がしらと舞台袖も大忙し。
空也さんも座長の様子をみながら木がしらを打ちます。

 

 

 

座長の魅力が凝縮された特別なミニショーに、お客様も大興奮。

 

実はこのミニショーにはまだタイトルが決まってないそう。

大空座長に聞いてみました。

 

 

 

■座長が語る『大空祭りミニショー』について

 

「今までひとつのショーの中に僕のできることを盛り込んだことがなかったので、 やってみたかったんです。

稽古の時にはもっと良いものにできると思っていたのですが、 これをラストショーに持って行くには恥ずかしいと思ってミニショーにしました… ぶっちゃけ、始まるまでやる気がなかったくらいです(笑)

けど、やってみたら、途中でこれはイケるなと思いました(笑)」

 

 

手応えを感じた笑顔でミニショー終了!
座大空座長の笑顔は見ているこちらも嬉しくなりますよね♪

 

汗だくの大空座長が舞台袖へ走ってきます。

 

座長「今日は暑いよねー」

 

スタッフ「座長が頑張りすぎです!」

 

 

お芝居に向けて、休む間もなく準備が始まります。

 

 

 

 

 

 

宝海竜也園長は早々にお芝居の準備万端。

 

 

舞台上ではちび丸くんも雪の掃除を頑張ります。

 








■新作狂言『お役者仁義』開演!

 

 

幕間も次の幕に向けての打ち合わせ。

 

 

棟梁も座員さんもみんなで次の幕の準備です。

 

 

 

幕と幕の間が長くならないように、
舞台の準備が気になる大空座長。

 

 

二場開幕

 

 

 

 

三場に向けて足にも白粉をしっかり塗ります。

 

 

帯を結びながら舞台の進行をチェック。

 

 

座長の登場!

 

 

 

 

お芝居の途中、楽屋では空也さんが次のかつらを準備中。

 

 

次の幕は弁天小僧に扮した衣装で登場です

 

 

 

 

 

宝海真紀さんも照明&音響のサポート。

 

 

 

忙しい、次は男の衣装に着替えます!

 

 

 

 

 

 

 

『お役者仁義』終幕

 

 

「おつかれさまでした!」

 

 

 

 

■大空座長が語る『新作お役者仁義』について

「初めてのお芝居は皆んな手探りなので、 テンポ良く行った方がよい部分や、じっくりと間を作ったり、 曲を足したり、曲を使わない部分を作ったり、次に活かせる課題はたくさんありました。

けど、初めて演じるお芝居だったんですが、全く緊張しなかったんですよ。 きっと自信があったんです。

型にはまったお芝居で崩れにくいのもありますし、 役が僕にはまっていたんですね。 はまっていない役をするお芝居ほど緊張するものはないんですよ(笑)」

 

大空座長ハマり役の「お役者仁義」にみなさんご注目♪

 

お芝居が終わり、口上挨拶が始まります。

 

口上を務める宝海空也さん

 

この間、座長はショーに向けて化粧。

 

芝居の化粧を一旦落とし、新たに下地から塗り直します。

 

 

 

三代目ボーイ豆タンクくん。

お母さんの宝海愛輝さんにお化粧を手伝ってもらいます。

 

 

ちび丸くんのお化粧はお母さんの宝海蘭丸さんに。

 

 

 

宝海大空座長の衣装はお母さんの宝海真紀さんに帯を結んでもらいます(^ ^)

 

 

 

 

 

■第3部舞踊ショー

宝海大心さんのマイクで舞踊ショースタート!

 

 

 

幕開けトップステージ

 

 

ちび丸

 

 

宝海大空(割幕からの登場)

 

 

 

 

 

 

宝海蘭丸

 

 

この間、座長は女形から立役へ仕替え中。

 

 

宝海大心
メガネ男子にセッティング

 

 

師匠(宝海大空)とお弟子さん(宝海空也)

 

 

ちび丸 着付け中

 

 

三代目ボーイ豆タンク 準備万端。

 

 

 

宝海空也

 

 

 

座長 宝海大空

 

 

マイクをどうぞ。

 

 

大入御礼の三本締め
おめでとうございます!

 

 

三代目ボーイ豆タンク

 

 

ハンチョウを入れる空也さん

 

三代目を見つめる座長のまなざし。

 

 

座長 宝海大空

 

 

照明を調整する園長 宝海竜也

 

 

大空&大心

 

 

 

園長 宝海竜也

 

 

いよいよラストショー。

衣装の準備

 

 

照明について座長と園長の打ち合わせ

 

 

ラストショー「野ざらし」開幕

 

 

照明が気になる
リアルタイムに照明の調整中!

 

 

 

 

 

 


 

三代目もスタンバイ

 

 

 

余韻を残す情念と幻想のラストショー
是非とも劇場で体験してください。

 

 

 

 

 

■大空座長が語るラストショー「野晒し」

 

「今日も公演中の舞台を見ながら、照明を調整しながら公演をやっていました。

僕が主役の日なので、ガッツリ作り込んだ舞台をお客様へお届けしないといけないですが、 みんなの1ヶ月間の体力を考えて、作り込み過ぎず、 何かあったらリアルタイムに修正できように柔軟さを持ってやっています。

それが、毎日違う舞台をお届けできる大衆演劇の良さでもあると思います。

稽古の時には衣装合わせまでできないので、 当日みんなのかつらをみたら、稽古中に想像したものと違うこともありますし、 僕も当日になって変更することもあります。

今日のミニショーをラストに持ってこれないと思ったので、 前日に急遽思いついたのがこの「野ざらし」でした。 前日思いついた割には、まあまあ良かったと思っています(笑)

次に見てもらう時には、ここでは言えないですが、 こうしてみようというアイデアもあるので、 さらに喜んでいただけるように考えています。お楽しみにお待ちください!」

 

 

大盛り上がりの大空祭りは大幅に延長。
息つく間も無く送り出しへ、そして夜の部へ続いていきます…

 

 

宝海劇団の6月の公演先は羅い舞座堺駅前店です!


 

羅い舞座 堺東店 2023年5月公演
「劇団天虎」舞台袖レポート

2023年6月8日 16時02分37秒

羅い舞座堺東店5月公演は、七星泰河(ななせ たいが)座長率いる劇団天虎。

舞台からは見えない楽屋や舞台袖での奮闘ぶりをレポートいたします!

(取材:2023年5月25日夜の部)

 

 

■夜の部開演前

 

「お疲れ様でーす」

笑顔で迎えてくれた七星泰河座長。

 

 

この日は泰河5番勝負」の3日目。

ミニショー5曲を座長が早替えで踊り切るというチャレンジ企画です。

 

 

いよいよ開演。

いざ、勝負!

 

 

■第1部ミニショー「泰河五番勝負」

 

 

 

1曲終わって・・・

 

 

 

 

2曲目のイントロが流れる間に着替え。

早替え用の帯ではなく、しっかり結びます。

 

 

2曲目

 

 

 

大急ぎで戻ってきて

 

帯を結んでもらいながら、同時にかつらを被ります。

 

 

 

 

3曲目

 

 

 

小道具も仕替えて登場。

 

 

走って戻ってきて・・・

 

 

 

大急ぎで舞台へ

 

 

急げ!

 

 

5曲、全て異なる世界を舞踊で表現。お見事!

 

 

 

 

 

■第2部お芝居準備風景

 

ミニショー終わって、お芝居へ。

 

背景幕の後ろから、大道具を取り出します。

 

 

大道具を出す七星英雄(ななせ ひでお)さん(左)

 

 

座布団を並べる七星あいり(ななせ あいり)ちゃん。完成!

 

 

それでは、お芝居の出演者をご紹介♪

 

 

親分に扮する七星英雄さん。

 

 

七星泰河座長のお兄さんです。

「初舞台は21歳の時です。親が役者だったので、いずれは自分もやりたいと思っていました。

娘のあいりは12歳で、小さい頃ちょこっと舞台に出ていたのですが、本格的にやり出したのは、弟が劇団天虎を立ち上げてからですね」

 

 

その七星あいりちゃんの役は、なんと用心棒

 

 

可愛すぎる用心棒。果たしてその活躍ぶりははいかに?

 

 

 

幸妻弥枝(こうざいやえ)さんは一家の娘おみつ役。

 

 

「初舞台は中学卒業してすぐだったので15歳です。

子育てを機に一旦辞めていたんですけど、泰河座長が劇団を旗揚げする時に、声をかけられて復帰しました。
10年ぶりでした(笑)」

 

 

弥枝さんはアイデアマンで、例えばこのかつらケースの整理術も弥枝さんのアイデアによるもの。

 

 

「ケースに名前を書くだけじゃなくて、それぞれ色違いのテープを貼っています
劇場へ乗り込む時、お手伝いの人に『白色のは座長の化粧前に置いてください』と言うとスムーズです。
傷んだところも隠せますし、一石二鳥なんですよ(笑)」

 

なるほど、確かにわかりやすいです!

 

そしてもう一人のメンバー・七星あやねちゃんは、現在中学1年生。平日は学業優先で、週末のみ出演とのことでした。

 

 

 

 

さて、ここからはマンスリーゲストのみなさん。

 

和新之助座長は、代貸の大五郎役。

 

「今日はこんな感じです」

役に合わせて悪い顔をしていただきました♪

 

 

 

花組むらさき・藤間美香座長は旅人役。

 

 

立役も得意とする美香座長。

「今日は二枚目です」

 

 

 

花組むらさき・南條のぼる座長は、一家の二代目役。

 

「二場から登場なので、ちょっとゆっくりしてまーす」

 

 

 

そして本日の主役・三下の三太役は、七星泰河座長。

 

 

ちょっと、いや、だいぶマンガチックなメイクですが……

「これは藤間歩くんをイメージしてるって書いておいてください♪」(泰河)

 

(*藤間歩:藤間劇団の三代目藤間歩さん。今年8月に座長に昇進予定)

 

 

 

さて、お待ちかね、これよりお芝居の開演です!

 

 

 

 

■第2部 お芝居「三下仁義」

 

一家の跡目を狙う代貸の大五郎は、親分を亡き者にしてしまう。
それを見てしまった三下の三太は大慌て。一家の危機を救うことは出来るのか?
一幕二場の時代人情剣劇です。

 

 

掃除をする三下の三太。

 

 

代貸・大五郎が帰ってくる

 

 

親分に一家の跡目を譲ってくれと頼むが…

親分を殺してしまった大五郎。

誰にも見られていないと思ったのに、三太に見られてしまった。

 

 

なんとか三太を言いくるめようとするが、うまくいかない。

 

こうなったら実力行使。お嬢さんを連れて行く大五郎。

 

 

 

ここで序幕から第2場へ、大急ぎで場面転換。

 

 

 

 

第2場 道中

 

帰ってきた二代目。

 

 

そこへ、代貸が雇った用心棒が。

 

 

「お前が用心棒??」

 

「おう、そうじゃ」

 

しかし…あっけなく斬られて退場。

 

「わ〜〜〜」

 

 

可愛い用心棒の健闘に拍手が沸きました!

 

 

さあ大詰め、三太が意地を見せる!

 

 

一家の運命は?ぜひ舞台で!

 

 

 

■お芝居終演〜口上

 

アナウンスをする幸妻弥枝さん

 

 

 

お芝居終わって舞台挨拶をする七星泰河座長

 

 

 

舞台袖で袴を畳むあいりちゃん

 

 

袴を畳むのは難しくないですか?と、尋ねると

「いいえ。大丈夫です♪」とにっこり。

 

舞台裏の仕事も率先してこなします。

 

舞踊ショーが始まる前、背景幕の裾を綺麗に整えるあいりちゃん。

 

 

「誰かに言われる前に、さっと気づいて動いてくれるですよ」と、弥枝さん談。

 

 

 

さて、舞踊ショーの幕開けは英雄さんと弥枝さんの相舞踊から。

 

 

急いで降りてくる英雄さん。

 

 

 

■第3部舞踊ショー開幕!

 

 

七星英雄、幸妻弥枝

 

 

 

座長 藤間美香

 

 

 

 

座長 和新之助

 

 

 

 

七星あいり

 

 

 

この間、座長は女形の支度中。

 

女形の時、イメージ像はありますか?

「特にないですね。メイクのテーマは『キラキラさせる』です!」(泰河)

 

 

 

愛用の香水はルイ・ヴィトンの「シティ オブ スターズ」

いくつもの柑橘系がブレンドされた、複雑で官能的な香りです。

後ろのアクセサリーケースは、模様ごとに整理されてわかりやすそうですよね。

 

 

座長 七星泰河

 

 

 

女形2本目の支度

 

 

1本目とはガラリと変わって、シックな色味の着物。

 

 

 

座長 七星泰河

 

 

 

このまま群舞へ

 

座長中心に華やかに

 

 

 

南條のぼる

 

 

 

 

七星英雄

 

 

 

 

幸妻弥枝

 

 

 

和新之助

 

 

座長 七星泰河

 

 

 

 

座長 七星泰河

 

 

 

ラスト舞踊「千本桜」

 

 

 

 

これにて終演!

 

 

めでたく大入り!

 

 

■劇団紹介

劇団天虎(げきだんてんこ)

劇団芸昇で座長を務めた七星泰河座長が、2019年7月に羅い舞座 堺東店で旗揚げ。
古典から現代劇まで幅広く演じ、特に三枚目役には定評がある七星泰河座長のもと、旅芝居という大河へ悠々と挑む。

 

七星泰河座長の初舞台は8歳。昨年の2月には芸道20周年の記念公演を羅い舞座 京橋劇場で行いました。

現在28歳。自ら立ち上げた劇団を牽引する若き気鋭の座長です。

 

 

「旗揚げからもうすぐ4年です。やっぱり大変でしたね。特にすぐコロナ禍になってしまったので…

コロナが落ち着いても、景気自体が良くならなかったら、厳しいですね。

でもそれはどんな世界も同じことなので、言い訳せずに、なんとか頑張らないといけないと思っています。

応援よろしくお願いいたします!」

 

ありがとうございました!

 

劇団天虎は6月は羅い舞座御所店で公演中です♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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