舞台袖レポート 更新情報
羅い舞座 堺東店 2024年8月9月 二ヶ月公演
「劇団天虎」舞台袖レポート
2024年9月10日 17時35分30秒
舞台袖レポートでは、楽屋や舞台袖など客席からは見えないところでの劇団の奮闘ぶりをお届けしています。
今回は、羅い舞座 堺東店での劇団天虎 旗揚げ5周年記念公演に密着しました!
(2024年8月22日取材)
■開演1時間前
本日は、劇団天虎 旗揚げ5周年記念公演という事で、劇団天虎に縁のある座長たちが大集合!!
舞台裏では七星泰河(ななせ たいが)座長 及びゲストの座長たちが慌ただしくお化粧を始めていました!
本来なら、楽屋や舞台袖での様子をお届けしておりますが、今回は客席から、舞台を中心にご紹介させていただきます!!
■第一部 劇団天虎5周年友情会 口上挨拶
羽織袴姿の座長たちが舞台に並ぶ姿は圧巻です!!
マイクを持っての司会進行は
花組むらさき 南條のぼる(なんじょう のぼる)座長
後列 左から
新導 あき(しんどう あき)さん
花組むらさき 藤間 美香(ふじま みか)座長
劇団戸田 戸田 ゆうた(とだ ゆうた)座長
劇団殿下 六三四 祐作(むさし ゆうさく)座長
劇団殿下 六三四 殿下(むさし でんか)座長
劇団神龍 澤村 神龍(さわむら じんりゅう)座長
前列 左から
三桝屋 二代目 市川 市二郎(いちかわ いちじろう)座長
劇団天虎 七星 泰河(ななせ たいが)座長
二代目 梅澤 秀峰(うめざわ しゅうほう)さん
市川 市二郎 座長
「ひとくちに5周年と申しましても、コロナ渦での5年、大衆演劇・役者にとっては一番きびしい中で5年間 舞台を創ってきた座長。
これからは、その苦しい中を支えて下さったお客様にお返しをする事を誓って、10周年、20周年と続きます様、見守っていただき、支えていただきます様
お願いを申し上げます。」
梅澤 秀峰さん
「この5年間の大変さは、裏で見ていてよくわかります。師匠にも死なれてしまい、大師匠の若水照代師匠も亡くなってしまって、誰も叱ってくれないんです。注意してくれる人がいないんです。そんな中で自分の芸を極めるというのは、大変な努力がいると思います。でもひとえに諸先輩方、お友達の力、そして何より、多大なるお客様の力添えがあってこそ、こうして5周年が迎えられたわけでございます。これから先も5年と2ヶ月、5年と6ヶ月、5年と10ヶ月・・・・(小さく刻みすぎとツッコミ笑)泰河座長は努力家です。これからが私にとっても楽しみな役者です。これから先も七星泰河を応援くださいます様、宜しくお願い申し上げます!」
そして本日の主役
劇団天虎 七星 泰河 座長
「本日はお暑い中、堺東羅い舞座にご来場賜りまして誠に有難う御座います!今日は、無理を言って市川市二郎座長に演出構成をしていただいたお芝居『忠治流転笠』を皆様方の協力のもとお送りさせていただきます。本日来ていただきましたお客様に喜んで帰っていただけます様、一生懸命がんばってまいります。5年という
長いようで短いこの間、梅澤先生、諸先輩方に色々と教えていただきながら、少しずつ大人になってまいりました。29歳になりまして、やっと物事の良さ悪さもわかる様になり、休まず舞台にも出てますし、本当に真面目になって来たなと感心しております。僕自身が(会場爆笑)先の通り師匠も大先生も亡くなり、叱ってくれる人がいないもんで、自分で自分を褒める事しか出来ないんです。(笑)叱ってくれる人がいないんで、太ってても気付かないんです。(笑)みんな優しいんで(笑)
10周年の時には、シュッとした痩せた姿で皆様方の前に現れますんで、また暖かく見守ってくださいます様、宜しくお願い申し上げます!」
戸田ゆうた座長の音頭、六三四殿下座長の木頭で、三本締めにて第一部終幕✨✨
■第二部 お芝居 「忠治流転笠」 演出構成 市川市二郎
旅の途中か茶店を訪れる男(新導 あき さん)「茶を一杯、もらえないか?」
茶屋の男(澤村神龍座長) 「ここら辺りは二年の水損、三年の日照りで茶葉が採れない」「水ならあるからそこの井戸をみて勝手にしろ」とあしらう。
村人たちが茶屋の男の元へ集まってくる。
「米が出来ないのに代官所の役人の取り立てが厳しくて、この国定村は、忠治親分がいなくなってから地獄の様なありさまだ。もう白旗上げるしかない。」と村人たち。
「白旗上げてどうする、お前たちの気持ちはわかるが、老いたワシ一人の力じゃどうする事も出来ん。」
「親分はもうじき、必ず村へ帰ってきてくれるに違いない。それまで耐えるんじゃ。」と茶屋の男。
「おいクソジジイ!」と茶屋にやって来た、今この村を仕切っている親分・島村伊三郎(六三四殿下座長)。後ろにはお代官様がいるから仕方ないと言いなりに。
忠治の子分、三ツ木文蔵(南條のぼる座長)が「今日明日には、忠治親分が帰ってくるので、酒を用意して欲しい」と現れる。
そこに伊三郎が現れ、「兇状わらじの親分なんかより、ウチの若い衆にならねぇか?」
忠治親分が帰ってきたら手も足も出ない様な野郎に「とやかく言われる筋合いはねぇ!」と文蔵。
小競り合いとなり・・・
「大事な額を割りやがったな!」と文蔵。
「ウチの親分までここまで馬鹿にされ、辛抱ならねえ!!」
「親分や姐さん、村人たちを思うなら、ここは辛抱してくれ。」と茶屋の男。
ここはグッと堪える文蔵。
冒頭の旅人はやはり忠治を探していた役人だった。
忠治を召し捕ろうと企むが・・・
謎の一行にあっさり斬られてしまう。もしや忠治親分か???
斬られた役人を片付ける茶屋の男「邪魔だな・・何かデカイし・・・」笑笑笑
「今のは、忠治だな?」と別の役人(戸田ゆうた座長)。
忠治親分や姐さん(藤間美香座長)の為に、気持ちを抑え、村人からの酒を持ち帰った文蔵。
姐さん(お萬)に額の傷の理由を打ち明けると
「よく辛抱してくれた。ウチの人に変わって礼を言うよ。ありがとう。」とお萬。
そこに忠治親分の一行が帰って来た!!!
久しぶりの再会となった文蔵と浅太郎(六三四祐作座長)。
忠治親分が帰って来た!会わせてくれと村人たちが押し寄せて来た。
村人たちの前に待ち焦がれた、忠治親分が現れた!
「親分様が村を出ていってからは、きつい年貢米の取り立てで、なんとか今日まで生きてきたが、もう村の衆も限界です。どうか助けてくだせぇ!」
「忘れたとは言わしやしねぇぞ!今から三年前、同じ様な状況の中、なんとか百姓たちを助けてやってくれと親分に泣いてすがって頼み、見るに見かねた親分は俺たち若い衆を引き連れて、代官屋敷に乗り込んで金を奪いお前達に渡したはずじゃなかったか?」と子分の円蔵(市川市二郎さん)が詰め寄る。
「たとえ親分が承知をしても、この話、日光の円蔵が承知は出来ねぇぞ!!」
市二郎さん、迫力満点・圧巻の長台詞!!
畳み掛ける様に助けを乞う村人たち。
「オラたちの自分勝手は重々承知、この爺ィの命と引換えに、助けってくだせぇ〜!」と自らの腹を斬った・・・
文蔵も村人たちと一緒に親分に助けを乞う。
忠治親分(七星泰河座長)ここでようやく言葉を発しましたw
「人間は飢えて死ぬほどツレぇ事はねぇ!」と親分は再び、村人たちの為に立ち上がる事に!
茶屋の男は腹に大根を仕込んでおり無事w 忠治親分は、すべてお見通しだった!
「俺たちも命をはらなきゃならねえ!」「二人で男を上げようじゃねぇか!!」と文蔵と浅太郎。
「おめぇたち、またこの俺に命を預けてくれるか?」
鋭い眼差し✨✨ いざ、代官のもとへ!!!
お萬、役人である兄に「村人たちを助ける為に立ち上がった親分を見逃してくれ」と懇願するが・・・・
悪代官 松井軍兵衛(梅澤秀峰さん)国定一家が殴り込みに来たと報告を受けると・・・
「生きて返すな!!」 どこかコミカルな秀峰さんの芝居に思わず笑顔になってしまってる殿下座長w
クライマックスへ!!
激しいやり合い!
文蔵も前回の仮をきっちり返す!!
いよいよ代官の前に、忠治親分が対峙する!
見事、悪代官を成敗!!!
「これで村人たちも苦しむ事はねぇ。引き上げだ!!」と忠治親分。
お萬の為にも「お縄を頂戴します。」と手を差し出す忠治だが・・・
「村人たちの為に、命をかけてこの村を守ってくれた。」
「十手を捨てれば俺も、同郷のただの男だ。」
「お前が、また村を出ていけば、村人たちはまた辛い目にあう。国定村が治まるまで 赤城の山にお籠りなせぇ!」
「おめぇたち、これから先は御用提灯から逃げて生きなきゃいけねぇ、ついて来たいやつは、ついて来い!」
第二部 お芝居 これにて終幕✨✨
豪華キャストで、見応えたっぷりのお芝居でした❗❗❗
ご来場のお客様へ口上挨拶。
「今日、一番大変だったのは台詞を覚える事でしたねぇ〜」と座長。
会場からは、クスクスと笑い声が(^^)
「本当に感謝です。こうして集まっていただいて共にお芝居が出来た事は、また一つの経験となって、成長に繋がって行くと思います!」
「有難う御座いました!!!」
■第三部 舞踊ショー
トップバッターは和 新之助(かず しんのすけ)座長 女形で登場です!
続きまして、新導 あき(しんどう あき)さん ピンクの洋装で演舞!
戸田ゆうた(とだ ゆうた)座長 かわいらしい舞踊です。
六三四 祐作(むさし ゆうさく)座長 キリッっとしたかっこいい女形で登場。
藤間美香(ふじま みか)座長 髪を振り解いて妖艶な舞踊
六三四 殿下(むさし でんか)座長 水色ベースの着物に赤い髪が映えます
七星 泰河(ななせ たいが)座長 落ち着いた渋い着物 女形で登場です!
南條のぼる(なんじょう のぼる)座長 立役で登場!!
澤村 神龍(さわむら じんりゅう)座長 花魁姿で艶やかな舞踊✨✨
泰河座長 先程とはガラッと変わって鮮やかな着物、客席より登場です!
続いて 劇団天虎メンバーによる群舞!!
新之助座長も加わり、盛り上げます✨✨
ゲスト 琉哉(りゅうや)さん 笑顔が素敵です✨✨
赤い着物がかっこいい!! 七星 英雄(ななせ ひでお)さん
新之助座長 力強い演舞です!!!
新導 あき さん 立役で男の色気満開です✨✨
ゆうた座長 金髪に胸元がザックリ開いた衣装✨
祐作座長 モノトーンの着物にカラフルな扇子で登場✨
美香座長 「even if」紫の髪が素敵です!!
殿下座長 紅白の着物で「一期一会」✨✨
泰河座長 立役で登場✨✨ 「越後獅子」
のぼる座長 女形で「恋の手本」✨✨
神龍座長 立役で登場「イチマディン~永遠に…」✨✨
泰河座長 「転がる石」 舞台狭しと客席でも舞い踊ります❗❗❗
市川市二郎 座長 「ひまわり」 貫禄の舞踊です✨✨
泰河座長&新導あきさん 「赤と黒のブルース」
南條のぼる座長 「雪燃えて」✨✨
泰河座長&のぼる座長 キリッときまってます!!✨✨
■ラストショー 「男の証」
本日の主役✨✨ 七星泰河座長 ❗❗
ラストは座長たち大集合で、迫力満点の群舞でした❗❗❗
第一部の口上挨拶から、お芝居、舞踊ショー・ラストまでみて、本当に泰河座長は、お客様や周りの皆に愛されているんだなぁと思いました!!
5周年、本当におめでとうございます❗❗❗
4時間にも及ぶ舞台を終え、お見送りから帰ってきた泰河座長、お疲れ様でした❗❗❗
■七星泰河座長コメント
5周年を迎えて
「長かったコロナ渦の中大変でしたけど、お客様に支えられて頑張ってこれましたので、あと5年ぐらいは頑張れたらいいな、頑張って行けたらいいなという気持ちです。
これからの劇団天虎は?
「どこの劇団さんもそうだと思いますけど、もっともっと良くなっていきたいという気持ちで頑張って行きます!!」
■劇団紹介
劇団天虎(げきだんてんこ)
劇団芸昇で座長を務めた七星泰河座長が、2019年7月に羅い舞座 堺東店で旗揚げ。
古典から現代劇まで幅広く演じ、特に三枚目役には定評がある七星泰河座長のもと、旅芝居という大河へ悠々と挑む。
七星泰河座長の初舞台は8歳。2022年の2月には芸道20周年の記念公演を羅い舞座 京橋劇場で行いました。
現在29歳。自ら立ち上げた劇団を牽引する若き気鋭の座長。
ただいま2ヶ月間、羅い舞座堺東店で元気いっぱい公演中です!
羅い舞座京橋劇場 2024年8月公演
「劇団丞弥」舞台袖レポート
2024年8月29日 16時07分40秒
舞台袖レポートでは楽屋や舞台袖など客席からは見られないところの様子をお届けしています。
今回は、羅い舞座京橋劇場での劇団丞弥公演に密着しました!
(2024年8月9日取材)
■開演1時間前
午前11時。
舞台では澤村丞弥(さわむら じょうや)座長とゲストの天海翼(あまみ つばさ)さんが立ち回りの確認中でした!
真剣な表情。
長い立ち回りになりそうです。
4階の楽屋に行ってみると天海未来(あまみ みらい)さんがお化粧中。
皆さんからは「みーくん」と呼ばれているそうです!
お化粧が終わった後、澤村すばる(さわむら すばる)さんに、腕にカッパを描いてもらっていました!
すばるさん「池田でやったときにバリリアルカッパ描いたんですよ」
その隣では、澤村琉希(さわむら りゅうき)さんがお化粧の準備を始めていました。
素敵な笑顔をパシャリ。
腕にはすっぽんが描かれていました!
楽屋を出てみると鬘ケースがずらり!
別の部屋へ。女性陣の皆さんがお化粧中。
こちら澤村風舞(さわむら ふわり)さん
鏡越しからでも伝わる可愛らしさにドキドキしてきます。
そのお隣は澤村すばるさんのお化粧台。
推しである劇団九州男の椿千春さんの写真が貼られていました! 愛を感じます❤️
すばるさん「私の写真よりも椿千春さんを撮ってください!」
澤村美乃梨(さわむら みのり)さんもお化粧中。
口紅を塗っている姿をパシャリ。
その隣にいらっしゃるのは澤村紬希(さわむら つむぎ)さん。
首周りに白粉をつけているところ。
部屋を移動して、ゲスト出演の皆さんの楽屋へ。
こちら川上鶴次郎(かわかみ つるじろう)さん
鼻筋を書いているところ。
昔ながらの化粧台を使っているらしく、コンパクトに整理整頓されています。
その近くでは壱成(いっせい)さんがお化粧に取りかかろうしているところ。
ピースサインをいただきました😆
化粧台を見てみるとたくさんの写真が貼られていました!
「みんな勝手に貼っていくんです笑」
壱成さんいわく「若い女の子みたいな化粧台」らしいです!
そのお隣、
真剣な様子で眉を描く橘小寅丸(たちばな ことらまる)さん
本日のお芝居の音声を聞きながらお化粧されていました。
しばらくお話ししていると、劇団メンバーが挨拶に。
「よろしくおねがいします!」
気持ちのいい挨拶が響きます。
舞台袖に戻ると翼さんがお化粧中。
丁寧にアイラインを引いています。
お化粧台には一億円札が。
「お客さんからいただいて、金運上がったらいいなっていうので付けてます笑」
その隣に丞弥座長。
開演まであと少し。
素早くも繊細にアイラインを引いています!
開演直前。
影アナウンスをする風舞さんをパシャリ
舞台の方では、美乃梨さんがスタンバイしていました。
本日のお芝居は「浅草の灯火」
いよいよ開演です!
■第1部お芝居「浅草の灯」
身投げしようとした女性(美乃梨さん)を引き止める三日月の弟分のかっぱ(未来さん)。
その頃、舞台袖では座長の着付けが急ピッチで。
舞台に出る直前に、はにかみ笑顔でカメラ目線をいただきました。
今回のお芝居では敵役の浅草を演じるため、描かれた傷が男っぽさを感じます!
再び舞台。
助けた女性をどちらが連れて帰るか、三日月(翼さん)と浅草(座長)が賭けを始めます。
負けたのは浅草。
しかしこのままでは済まさない空気が。
ここで舞台転換。
鏡の前に立って確認をする琉希さん。
バッチリ決まっていますね!
コーヒーで一息つく座長をパシャリ。
女性陣の皆さんは音響・照明を確認中。
舞台転換が終わり、第2場が始まります!
三日月一派のもとに訪れた浅草と弟分のすっぽん(琉希さん)。
すっぽんの頭を座布団で叩くかっぱ。
話がこじれて、浅草に30両もの大金を用意しなければならなくなった三日月。
払えなければ浅草から出て行かなければなりません。
浅草の無茶振りと横暴な態度に一触即発の空気が流れます。
窮地に立たされた三日月に、女性が父親に頼めば用意できるかもしれないと話してくれました。
それを盗み聞いているすっぽんの姿に、今後の展開が気になります。
ここで再び舞台転換。
琉希さんの着付けの手直しをしてあげる座長をパシャリ。
大道具をたくさん使っているため、協力して手際よくセットを移動させています。
舞台セットが整ったあと、座長と小寅丸さんがカメラ目線&ピースをくださりました!
仲の良さが伝わってきます✨
幕が開くと、浅草と女性の父・堀田備前守が話をしています。
娘を預かっていること、三日月が厄介な者であり金を貪りに来るかもしれないと伝えて去っていきます。
その頃、舞台袖の方では、未来さんと琉希さんが立ち回りの確認です。
堀田備前守と話す三日月。
自身の刀を奪われてしまった三日月は、その刀が顔も知らない父親に会うための唯一の繋がりであるため、
返してほしいと必死に伝えます。
その姿は、胸にくるものがありました。
実は三日月の父親でもあった堀田は、そのことを伝えず、刀を返して30両のお金を渡します。
三日月が去ったあと、自身の娘と同じように身分違いの恋を過去にしていた堀田備前守の独白。
その時の後悔や愛情の籠ったセリフに胸が撃たれました。
ここでまたまた舞台転換。
舞台セットを変えたあとは、みなさんで立ち回りの確認です。
幕が開けば、いよいよ大詰め。
照明が変わり、不穏な空気が流れます。
かっぱとっすっぽんの立ち回り
三日月対浅草一家
迫力に目が離せません!
そして、三日月と浅草の素早く激しい立ち回り。
本当にその場にいるような緊張感がありました。
勝利し倒れそうになりながらも、父親のもとに行こうとする三日月。
心配し支えるかっぱ。
二人の姿に拍手や涙が止まりませんでした。
これにて第一部お芝居終演。
立ち回りはもちろん、決めセリフの一つ一つに心が痺れるようなお芝居でした!
お芝居の化粧を落とした丞弥座長が影マイク。
そのまま口上挨拶へ
舞台袖に戻ってきた翼さん。
激しく動いていたのもあり、汗も滴るいい男ですね!
翼さん「めっちゃ汗かいているところ撮っといてください笑」
着付け中のすばるさんをパシャリ。素敵な笑顔を浮かべています!
舞台袖では和気あいあいとした雰囲気が広がっていました☺️
お化粧中の澤村静華(さわむら しずか)さんをパシャリ。
手鏡越しに見える姿にもうっとり。
ただいま喉を痛めているそうです……。
早く良くなることを祈っています!
扇風機に吹かれている羽二重がありました。
最近は暑いので大変そうです。
芝居で使った衣装の汚れを落とす美乃梨さん。
綺麗な衣装の裏側の努力を知った気がしました。
口上から戻ってきた座長は急いで化粧をスタート。
化粧をしながら第二部で踊る曲を話し合っていました。
座長の冷蔵庫。
お客様からいただいた飲み物がたくさん入っていました!
機器の確認をしていらした風舞さんと紬希さん
素敵な笑顔をいただけました!
舞台でスタンバイしていた男性陣からも、バッチリ決め顔をいただきました✨
衣装も相まってかっこいいいですね!
その頃、座長は着付け中。みなさん協力しあって手際よく着替えています。
着付け終わって、刀を受け取っていざ舞台へ!
いよいよ第二部舞踊ショー開演です!
■第2部舞踊ショー
開始一発目は、股旅衣装での群舞
息のあった舞踊に一気に心が惹かれました!
他の群舞では最初の群舞とは雰囲気が一変!
皆さん笑顔ですごく楽しそうです。
すばるさんが白の着物で緩やかな踊りを披露。
切なげな表情に見惚れてしまいそうです。
キラキラとした華やかな衣装と甘いマスクで踊る座長
その姿はまさしく王子様のようです✨
舞踊が終わった後は一息つく間もなく、化粧直しタイム
次はどんな座長を見られるのか楽しみです!
バッチリカメラ目線で1本目の女形。
2本目はこんな風。
どちらも上品な女形で舞台袖から見ていてもドキドキしました☺️
翼さんのちょっぴりあざとい女形と
男らしさ全開の華やかな男形。
全く違う雰囲気にギャップ萌えです!
ゆったりとした曲調に合わせて踊られた未来さんの舞踊
想いの込められた舞踊に客席もみとれていました。
琉希さんの傘を用いた舞踊では男らしさが溢れていました!
大人の余裕を感じるような壱成さん
気づけば虜になりそうです!
華やかな衣装で登場した小寅丸さん
堂々した風格もあいまって圧倒されました!
文字がたくさん書かれた特徴的な衣装で登場した鶴次郎さん
丁寧でありながら力強い動きに目が離せませんでした!
お花の柄が特徴的な衣装で登場した静華さん
上品なお姫様のような姿に心を奪われてしまいそうでした!
着物などの片付けをする紬希さん
はんちょを入れる美乃梨さん
舞台の裏側では、主に女性陣の皆さんが縁の下の力持ちとなって舞台をサポートしていました!
楽しい時間はあっという間に過ぎ、ラストショー。
「酔っ払いブギ」
ほっぺが特徴的で可愛らしいです。
その一方で、華やかな衣装で披露される舞踊は迫力満点ですごくかっこよかったです!
最後は皆さんで終演の挨拶をしたあと、男性陣による各々の個性が出た舞踊で幕が閉まっていきます!
最初から最後まで見どころ満載な公演でした!
座長たちが送り出しに行っている間に
片付けをする美乃梨さん、紬希さん、すばるさん。
■澤村丞弥座長メッセージ
今月の見どころは……俺です(笑)←翼さんの突っ込みを待つ座長でしたが「そうですよね!」とスルー!?
13日に座長大会がありますし、25日に5周年記念公演など、大きなイベントがあります。
この日以外でも、京橋劇場でしかできないようなことを僕たちもいろいろ考えてやらせてもらっているので、
ぜひ来てください!
■劇団丞弥プロフィール
平成元(2019)年10月
千代丸劇団 総座長 澤村紀久二郎、劇団天華 座長 澤村千夜のもとで芸を磨いた澤村丞弥が
和歌山県七福座にて旗揚げ。
容姿端麗な舞台姿から「王子」と呼ばれ、観客の心を掴む。
若手座員とともに明るく伸び伸びとした舞台を届けている。
■羅い舞座チャンネル公開中!
劇団丞弥のメンバーによる楽しいトーク動画公開中。
チャンネル登録の上、ぜひご視聴くださいませ〜!
羅い舞座京橋劇場 2024年7月公演
「優伎座」舞台袖レポート
2024年7月26日 17時19分58秒
舞台袖レポートでは、楽屋や舞台袖など客席からは見られないところの様子をお届けしています。
今回は羅い舞座京橋劇場での、優伎座公演に密着しました!
(2024年7月7日取材)
■開演前
午前11時半頃。すでにメンバーみなさん準備の真っ最中。
こちら4階の楽屋。
市川侃汐朗(いちかわ かんしろう)若座長が化粧をしておられました。
「うちの劇団はね、そんなに堅苦しくないんで」
朗らかに笑って、和ませてくれる若座長。
開演前から元気いっぱいです。
同じく化粧中の、二代目市川市二郎(いちかわ いちじろう)さん。
鏡にはご家族の写真がたくさん。
廊下にはきっちりと整頓された衣装ケースがずらり。
かわいらしい水玉模様で統一されています。
市川なぎ紗(いちかわ なぎさ)さんもお化粧中。
化粧箱も小物のピンクがいっぱい。
続いて化粧中の雪(ゆき)めぐみさん。
化粧箱の上にあるおぱんちゅうさぎはお客様からいただいたものなのだとか。
そんなめぐみさんの小物もピンクが多いですか、本来のイメージカラーは黒なんだそう。
「黒、めっちゃ好きですね」と、めぐみさん。
市川英儒(いちかわ えいじ)座長の楽屋の前には名入りの楽屋暖簾が!
英儒さんは化粧を終えられて上へ。さすが、準備が早いです。
エース 英昇龍(はなふさ しょうりゅう)さんは、5階に化粧前を置いています。
「音響や色々仕事をするのに、ここだと便利なので」
今回はたまたま1人だけ皆さんと別ですが、化粧前の位置は劇場ごとで変わるそうです。
本日の舞踊ショーのセトリ。
舞台袖にはたくさんの着物がずらり!
香水やアクセサリーなども一箇所にまとめられて、綺麗に整頓されていました。
帯や手ぬぐいも綺麗に畳んで決まった場所に。
どこを撮っても片付けが完璧。
物を大切にされているのが伝わってきます。
刀発見!
自身の身だしなみに使うものから小道具まで、余すことなく整頓していらっしゃいます。
舞台には大きなセットが。
今日のお芝居に使う鳥居。
めちゃめちゃ大きいので、2つのパーツに分かれています。
古い赤ちゃん人形がポツンと。
知らずに見たらちょっと怖いかも……^^;
お面も知らずに見たら怖いかも(笑)
今日の舞踊ショーで大活躍します♪
お芝居のセットで開演を待つ二代目市川市二郎さん。
12時。いよいよ開幕です!
■第一部お芝居
第一部は「大利根の兄妹」というお芝居。
飯岡一家の下っ端・音吉(ゲスト:劇団KAZUMA 城春輝(じょう はるき)さん)は
成田甚三(英風舞さん)から笹川一家のテラ銭を盗むようにけしかけられます。
左より エース英昇龍さん、英風舞副座長
しかし音吉は失敗。
笹川一家の身内衆から制裁を受けてしまいます。
左より 真珀達也(ましろ たつや)座長、城春輝さん、市川侃汐朗若座長
笹川一家の代貸・勢力富五郎(二代目市川市二郎さん)に情けをかけられ一命はとりとめますが……
左より 城春輝さん、二代目市川市二郎さん
失敗したことで甚三に殺されるところを、用心棒・平井左近(英儒さん)が助けます。
左より 英風舞副座長、城春輝さん、市川英儒座長
音吉を助けた左近に甚三は、代わりに左近の妹・おさよ(市川なぎ紗さん)を嫁に貰いたいと申し出ます。
左近の妹。おさよ。
幼いころに足を怪我してしまった彼女を、左近は身分ある武家のところへ嫁がせたいと考えていました。
しかし、音吉とおさよは仲睦まじい関係だったのです……
左より 城春輝さん、市川なぎ紗さん
左近に交際の許しを乞う音吉とおさよ。
左近は二人の仲を認めず、一旦別れさせますが、
おさよの音吉への思いは強く、左近もとうとう折れます。
二人に追っ手がかからぬよう、笹川と飯岡の出入りに向かう左近。
大詰めは大迫力の殺陣シーン!
この間、舞台裏でもガヤを入れたりと、慌ただしく動いておられます。
舞台裏からでも客席まで通る迫力のある声、さすがです!
大立ち回りの末、力尽きる左近が最期に思うは…
観る者の心を掴み涙を誘う、シリアスな兄妹愛・恋物語「大利根の兄妹」
ぜひ舞台で!
そんな迫真の舞台の裏では笹川一家と音吉が自撮りを(笑)
サングラスをかけて陽気なポーズ。
左から 市川侃汐朗若座長、城春輝さん、真珀達也座長
見守るみなさんも楽しそうです😆
■第1部終了〜第2部舞踊ショー準備
第一部のお芝居、無事終了。
男性陣全員が舞台でご挨拶。
口上を仕切る英風舞副座長。
楽屋では舞踊ショーに向けての準備です。
お化粧中の座長の様子。
本来、取材やインタビューの依頼は断っていたと話してくださいました。
着付けの様子をパシャリ。
左より 昇龍さん、英永麗(はなふさ えれん)さん。
永麗さんはもと劇団メンバーで、現在は別の仕事をしながら時折サポートに駆けつけておられます。
市川英儒座長
深い赤に梅模様の裾引きで。
いよいよショーの開幕です!
■第2部舞踊ショー
幕開けトップは賑やかな群舞から
鮮やかな緑色の着物と大勢のパフォーマンスで、会場を盛り上げていきます。
センターは真珀達也座長
続いてなぎ紗さんのソロ。
ゲスト 城春輝さん
少女のような可愛らしさが漂います。
舞台裏では着付けを済ませた座長の姿が。
座長はいつも舞踊ショーは女形から入るそう。
役者さんの間からも称賛される英儒座長の女形。
舞台を赤に染め尽くす、情感ほとばしる舞踊にうっとり。
市川侃汐朗若座長はゴージャスなドレスで登場。
チョコレートを連想させる色が曲と相まって印象的。
さっきのサングラスの人と同一人物とはとても思えませんね(笑)
こちらがこの舞踊で使っていた鬘。
すごく作り込まれていますね。
連続で女形で登場する座長。
終始着付けで大忙しです。
真珀達也座長も女形に着替えます。
ふんわりと柔らかな色気が漂います
かっこいい面舞踊!
左より 城春輝さん、市川永麗さん、侃汐朗若座長
座長と副座長による相舞踊は「かささぎ橋」
この日は七夕。それにちなんだ粋な選曲です。
しっとりとした舞踊の後、突然始まる
真珀達也座長と英獅恩(はなふさ しおん)さんの歌謡ショー。
歌ウマ!
お二人の美声に会場は大盛り上がり。
続いて英 永麗さん
剣を使って躍動的に。
エース 英昇龍さん
風車を持って、曲の物語を表現します。
英風舞副座長
ラメ入りの鼠色コートで、渋さ全開!
市川侃汐朗若座長
個人舞踊2本目は袴姿でキリッと決めます!
個人舞踊のトリは市川英儒座長
蝙蝠模様の羽織姿で登場。
渋さの中にアンニュイな空気を漂わせて。
その頃、ラストに向けて舞台裏は大忙し!
あわただしく着付けをするみなさん。
そんな中に
おや……?
一人だけ違う衣装(?)の人が……?
ラスト舞踊「優伎座メドレー」
ダークな雰囲気を纏って登場するみなさん。
アップテンポな曲に団員もお客様もノリノリ!
雪めぐみさんも参戦!
最後にさきほどのヒョウ姿🐆の獅恩さんが登場!
ラストに相応しい終わり方です(笑)
こうして第一部、第二部とも賑やかに幕を閉じました。
皆様お疲れ様でした!!
■市川英儒座長メッセージ
最後に英儒座長に今月の見どころをお伺いしました。
「今月の見どころは……毎日!です!
他の日にもいろいろな劇団のイベントがありますので、お楽しみにお越しください」
取材などは苦手で、そういった依頼が来ても断っていたという優伎座さん。
ミステリアスな面もありつつ、終始アットホームな舞台袖でした!
■優伎座プロフィール
平成17年2月に旗揚げ。
劇団員全員が優れた技(芸)ができるようにと「技」の文字をもじり「優伎座」と命名された。
公演によっては座長自身が脇役に回る事もあり、チャンスを与えることにより劇団全員の芸の向上を目指している。
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