舞台裏シリーズ
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舞台裏シリーズ

羅い舞座 堺駅前店 2024年5月公演
「劇団十六夜」舞台袖レポート

2024年5月27日 17時47分17秒

羅い舞座 堺駅前店で公演中の劇団十六夜の舞台裏に密着しました!

(撮影:2024年5月9日昼の部)

楽屋入り口から入って廊下を渡ると衣装がギッシリ!

名前もテープライターで書かれていてとっても綺麗です。

 

■11時 お昼の部開演1時間前

楽屋奥は市川叶太郎(いちかわきょうたろう)座長のスペース。ケースで仕切られていて半個室な空間です。毎月どの劇場でもこのスタイルだそうです。
座長「この時間はまだボーっとしてます(笑)準備は30分くらいから始めますね。」

 

座長のイラストがプリントされた手鏡。衣装ケースや舞台道具は赤で揃えているのだそうです。
座長「僕のは全部赤で、若座長は黒って決めてますね。」

 

元々は別の色の衣装ケースも、上からテープを貼って赤にされる徹底ぶり!

 

座長「僕は化粧道具は少ない方ですね~」
何をどこから撮っても美しく整頓された化粧前です。

 

市川叶華(いちかわきょうか)さん。YouTubeを観ながら化粧をするのが日課だそう。右の壁に貼っているのは台詞が書かれた紙で、お芝居の長台詞が心配で舞台にお守りとして持っていったそうです。努力と工夫が詰まっています。

 

市川夢叶(いちかわゆめか)さん。鏡の中に小さく千太郎若座長が写っていることに今気付きました。^^

 

しばらく談笑をしていた市川千太郎(いちかわせんたろう)若座長、15分ほど前になり化粧前につきます。
お芝居の音声を聞きながら化粧をされていたので伺いました。
若座長「今月17日にする『お菊と播磨』っていうお芝居です。聞きながら覚えます。絶対書かない(笑)
今日は早めにし始めたんですけどいつもは10分前に来て、化粧しながら覚えて舞台に出るって感じです。」

 

早くから支度を済まされていた橘勇蔵(たちばなゆうぞう)さん。お芝居の役どころは叶太郎座長演じる敵役の子分だそうです。

 

音響の指示書やプログラムは毎日パソコンから印刷。内容は千太郎若座長が決めているそうです。

 

座長・若座長「今日は玄武座長メインに写して!」
玄武座長「なんでや!いらんわ!」
劇団さんとは昔から仲良しという、本日ゲストの澤村玄武(さわむらげんぶ)座長。冗談を飛ばしながら賑やかな楽屋です^^

 

こちらは使われていない…?と思いきや、体裁よく美しく見えるように座長の衣装には布を被せているそうです。す、すごい!

 

叶太郎座長も準備が整いました。カメラを向けているのに気付くと微笑んでくださります。(拝…)<座長のニッコリカウンター:1>

 

本日はミニショーからスタート!音響につく叶華さんと市川叶虎(いちかわかなと)さん。

 

■ 1部 ミニショー

楽屋の雰囲気とは一変してスポットライトに当たる座長。かっこよすぎます~!

 

一方楽屋では千太郎若座長が支度の仕上げ中。香水を振っておられたので銘柄を伺うと…

う、裏~~!
若座長「これ僕のじゃないんですよ~」…とのことで(?)内緒です。

 

若座長「香水は衣装で使い分けてるんですけど全部で40個くらいあります。買ってほしいのはDiorの香水です^^(公言中とのこと)」
へへへと笑ういたずらな笑顔がキュートです。

若座長「いつもはこの辺に入れてるんですけど・・・あ、」

若座長「僕、掃除が好きなんで公演中も掃除してます。」

えええ~~!忙しい中で同時に掃除まで・・・!頭が下がります・・。(写りきれていませんが、シートがたくさん入れられていました!)

 

 ミニショー終演のアナウンス。このあとのお芝居の役どころについて伺いました。
若座長「今日は2役で早着替えです。中盤で初めの役が死んだらすぐ着替えます!」

 

夢叶さんは着替えを進めながら音響についていました。みなさんスペシャリストです。

 

・・・と、ここでどこからともなく良い匂いが立ち込めてきました。

カレーです!本日はカレーです!!
この日は追加ショーがあるので昼食は16時頃になるとのこと。
楽屋の声「黒毛和牛A5ランクのカレーって書いといて~^^」

 



お芝居の確認をする玄武座長(左)と叶太郎座長(右)。昔から馴染みのあるお二人だそうですが、お芝居の共演はあまりないそうで貴重な公演です。

 

舞台へ向かう座長。<座長のニッコリカウンター:2>

 

■ 2部 お芝居「ドスと草鞋と三度笠」

 

千太郎若座長演じる六助は、叶太郎座長演じる吉良の権六に誤って茶かすをかけ、持っていた大切な刀を取られてしまいます。

 

さらに無理を通し、手荒に扱う権六・・・。そこを通りかかった小金井小次郎(玄武座長)が六助を助けます。

 

邪魔が入った権六はさらに悪事を企て・・・

 

場面転換。劇団メンバー総出で行います。(中央:橘勇蔵さん)

 

 

赤穂の慶佐次の妻 おみつ(叶華さん)は肩を落として帰ってきた六助をなだめます。

 

慶佐次の元を訪ねてきた権六。
「三下から預かった静三郎(刀)を返して欲しけりゃ三下の首を俺の元へ持ってこい。」と無理難題。終いにはおみつの額に傷をつけ・・・

 

責任を感じた六助は盃を水にしてもらおうとわざと悪態をつき、その後自ら命を絶ちます。駆け寄る兄貴分のまさ(左:叶虎さん)

六助「あっしの首の代わりに親分の刀を取り返した。ニッコリ笑って死んでいったと親分に伝えてやっておくんなせぇ・・・」

 

 

(ジーン・・・と来ていましたがここでハッと気が付きました。)

若座長の言葉「死んだらすぐ着替えます」

・・・・!!!

上手舞台袖にいたスタッフ、下手にはけた若座長の元へ猛ダッシュです。

!!!!
もう着物が変わっています!!!

 

若座長本日2役目、赤穂の慶佐次。花道からの登場です!

 

六助の変わり果てた姿に心を痛める慶佐次。このあと吉良の権六の元へ乗り込みます。

 

いよいよ終盤、場面転換のため一旦幕が閉まります。その合間に立ち回りの確認中。
客席では幕が開くのを楽しみにしているお客さん…幕一枚の表と裏を同時に見られるとワクワクしますね!

 

大詰め、吉良の権六との一騎打ち。

 

 

■ 3部 舞踊ショー

舞台前方では座長がお客様へ口上中。中幕の後ろでは叶虎さん、勇蔵さん、夢叶さんが立ち回りの確認をしています。舞踊ショーで見られるのでしょうか^^

 

ネット番組を観ながら女形の化粧中の千太郎若座長。

女形で使う付けまつげ。たくさん入ってますね!
若座長「一回使ったらほぼ捨てますね。ゴミが付くのが嫌なので・・」
本当に綺麗好きな若座長です。

 

しっとり和の舞踊。

 

夢叶さんはご自身の着替えはササッと済ませ、すぐに若座長の支度に取り掛かっておられました。
舞台から戻ると同時に鬘を取る若座長。(チラリ)

 

叶太郎座長も準備万端です。鏡の前で鬘を整えて・・・キリリ!
からの・・・

 

ニコッ♡<座長のニッコリカウンター:3>

 

痺れまくりの「黒田節」。黒地に赤の”叶”が映えます。

たくさんの衣装をピシッと保管されている楽屋。お店のよう!
千太郎若座長「ここにある以外にも倉庫で保管してる衣装があるんですけど、1年に1度大阪に帰ってきた時に、着た衣装はすべて入れ替えてるんです。また何年か経って着ていない衣装を出したり、お客さんが同じ衣装ばかり見ることにならないように工夫してますね。
毎月着物を130枚くらい使うんですけど、在庫を全部運ぶとトラック代が高いので一軒家を借りてそこに保管してます。衣装のための一軒家です。色々とお金がかかるのでみなさん助けてくださいって書いといてください!(笑)」

 

夢叶さん(左)と叶華さん(右)の華やかな2人舞踊♪

 

 

若座長を中心とした立ち回り。

 

夢叶さん(奥)、叶虎さん(右)、叶華さん(手前)の明るい3人舞踊♪

 

叶太郎座長(左)と玄武座長(右)の相舞踊。ファン必見のコラボ!

 

千太郎ワールドな照明効果!プログラミングされたライトがより一層舞台を引き立てます。

 

圧巻のお面舞踊、暗転前のラストショット。

 

ここで若座長の休日の過ごし方についてご紹介!

写真は若座長の愛犬・めいこちゃん。
若座長「休日は必ず九州の家に帰って、のほほんと犬と過ごしてます。ダックスフントのめいこちゃん、可愛いんです^^
犬とみんなと旅行に行ったり。ゲストは呼ばれたら行くんですけど・・(極力帰りたいですか?) 帰りたいです。(キッパリ)
他の役者さんより誰よりも犬が一番大好きなので、ゲストに行かないで犬といたいです。(キッッッパリ)」

 

ワンちゃんの写真はこちらにも・・・

若座長「その子は座長が飼ってるせんたくんです。今月は連れて来れないので2匹とも九州の家にいます。」
叶華さんの化粧前に飾られていました^^

 

ラストショー前は座長の女形舞踊。曲線美にうっとり。

このあとはいよいよラストショー!

個人舞踊を終えた座長も掛け声で盛り上げます。

 

ゲストの玄武座長も交えて華やかなラスト♪これにて終演です。

 

楽屋に戻られたみなさんをパシャリ!

市川夢叶さん

 

市川叶華さん

 

橘勇蔵さん

市川叶虎さん

 

取材日のみゲストの澤村玄武座長。

 

市川叶太郎座長 <座長のニッコリカウンター:4>
たくさんのニッコリありがとうございました^^!!

 

市川千太郎若座長

若座長よりメッセージ
「今月は18日に僕の誕生日公演があります。コロナの時期や嫌なニュースも重なって、誕生日公演はしばらく自粛してたんですけど、今年は久しぶりにするので皆さん来てくれたら嬉しいです。お芝居は今回自分流に書き上げた『それは恋』です。
ゲストさんもたくさん来てくれる予定で、仲良くさせていただいてる神山大和さん、あと本当だったら玄海花道くん(筑紫桃太郎一座)も来て欲しかったんですけど都合が悪くて…でもこの日のために幕を準備してくれたり応援してくれているので、僕も一生懸命頑張ります!よろしくお願いします!」

 

劇団十六夜
2014年1月、四国健康村で旗揚げ。女形芝居に定評があり、確かな演技で魅了する座長 市川叶太郎を筆頭に、明るく華やな舞台を展開。
2021年3月、座長の長男である千太郎が若座長に昇格。新たな挑戦に期待がかかる劇団である。

羅い舞座 京橋劇場 2024年4月公演
「劇団菊太郎」舞台袖レポート

2024年4月24日 21時21分01秒

舞台袖レポートでは、楽屋や舞台袖など客席からは見られないところの様子をお届けしています。

今回は、羅い舞座京橋劇場での劇団菊太郎公演に密着しました!

202447日取材)

 

 

 

 

■開演1時間前

午前11時。

舞台裏にお邪魔すると、梅沢菊太郎(うめざわ きくたろう)総座長が化粧を始めておられるところでした。

 

 

 

お会いして早々驚いたのが、化粧前の綺麗さ。

道具がきちんと整理整頓されています!

 

 

 

劇団一、綺麗好きな菊太郎総座長の整理整頓の秘訣は……

「目に見えたものは片付ける!」

「綺麗だと思っても汚いと思え!」

「蓋を開けたものはその日に飲め!」

「必要じゃないものは買ってくるな!」

だそう。

 

総座長の言葉に、周りの座員さんが苦笑いしていました^^

 

 

 

おや? 鏡の横に気になるものが……

 

こちらは総座長が5歳の時、富士山の頂上に登った記念のもの。

5歳で富士山のてっぺんまで登頂したのは総座長が初めてだったとか。

幼少期の頃からすごいですね……

 

 

 

続いて4階の楽屋へ。

梅沢春奈(うめざわ はるな)さんと梅沢ひとみ(うめざわ ひとみ)さんがお化粧中。

 

真剣に口紅を塗っている様子をパシャリ。

 

 

 

 

ひとみさんのお化粧品のコンパクトさにびっくり!

 

 

 

「すっきり使いたいので、化粧道具は極力減らしてます」とひとみさん。

役者さんがよく持っておられる鏡付きのケースも使わないのだそうです。

 

 

 

 

 

 

廊下で出会ったのは、衣装部屋に着物を取りに来た梅沢あられ(うめざわ あられ)さん。

 

 

 

可愛らしい笑顔とピースをいただきました!

 

 

 

 

 

次は副座長の梅沢道矢(うめざわ みちや)さんと梅沢北斗(うめざわ ほくと)さんの楽屋へ。

 

 

 

「一番パッとしないところのアイラインを描く顔」と言いながらお写真を撮らせてくれた道矢さん。

楽屋でもすごく面白い方でした!

 

 

 

 

 

 

北斗さんは「紗かけてもろて(笑)」と少し照れながらも撮らせてくださいました!

 

 

 

 

お二人の楽屋の前には道矢さんの暖簾がかけられています。

 

 

 

 

 

 

続いてお邪魔したのは係長の梅沢雄輝(うめざわ ゆうき)さんの楽屋。

真剣な様子でアイラインを引いているところ。

 

 

 

 

 

4階から再び5階へ移動。

 

メイクを終えた花形の梅沢涼太郎(うめざわ りょうたろう)さんがもぐもぐタイムに入っていました!

 

 

 

 

 

その奥では梅沢光太郎(うめざわ こうたろう)若座長も、もぐもぐタイム中!

 

 

 

 

もぐもぐのお二人の奥、梅沢慎太郎(うめざわ しんたろう)若座長がメイク中。

 

 

 

 

鏡にはたくさんの「慎ちゃん」が貼られています!

 

 

 

 

 

舞台には今日のお芝居で使う大がかりな道具がたくさん。

 

 

 

 

 

第一部お芝居は「妖刀恋魔剣」

劇団オリジナルで、菊太郎総座長作。

他にも菊太郎総座長が書かれた、この劇団でしか観られないお芝居が沢山あります。

 

 

 

 

梅沢かおり(うめざわ かおり)さんの影アナウンスでいざ開演!

 

 

 

 

 

 

■第1部お芝居「妖刀恋魔剣」

 

まずは菊太郎総座長。

桜を連想させるような今の季節にぴったりな衣装ですね。

 

 

 

 

座長がお芝居の前説をしている間、みなさん準備をしたり、一息ついたりと思い思いに過ごしています。

 

 

 

 

 

前説が終わりに差しかかり、光太郎若座長が舞台袖で待機中。

 

 

今日は悪役。ばっちり決まっています!

 

 

 

 

 

一息つく間もなく、大急ぎで次の衣装に着替える総座長。

梅沢舞花(うめざわ まいか)さんが補助します。

 

 

 

 

総座長が着ていた着物は裏方の梅沢けいこ(うめざわ けいこ)さんが綺麗に畳みます。

 

 

 

けいこさんは劇団菊太郎のヘアースタイリスト。鬘のお手入れ等がとても上手です。

 

 

 

 

 

さて、お芝居の本編スタート。

芸者の小糸が通りすがりにぶつかってしまう山城屋の旦那・作兵衛。

 

 

 

 

作兵衛が去った後、不穏な曲が流れ出し、芸者の小糸と繋がりのある柄の悪い男たちがゾロゾロと出てきます。

 

 

 

作兵衛を見ていいカモが来たと、盛り上がっているところで舞台が転換。

これからどうなっていくのでしょうか……

 

 

 

 

 

幕が閉じた後、裏側では一丸となって次の準備をしています。

 

 

 

 

 

 

第2場。

開始早々、作兵衛をもてなすために美しい舞を披露する芸者小糸。

その美しさにお客さんもうっとり……

 

 

 

自分と一緒になるためには、多大なお金が必要だと作兵衛に嘘をつきます。

作兵衛は小糸のために千両箱と名刀村正を持ってくるという約束をしてしまいました。

 

 

 

 

 

そのころ、舞台裏では涼太郎さんとまだ子役の梅沢俊一郎(うめざわ しゅんいちろう)くんが協力して今回使う旗の準備をしています!

 

 

 

 

舞台袖では、次の舞台準備に備えて梅沢さくら(うめざわ さくら)さんが箱と刀を持って待機しています。

頼もしい後ろ姿をパシャリ。

 

 

 

 

 

舞台が暗転し、曲が流れている間に急いで準備をしていきます

 

 

 

 

 

舞台再開!

作兵衛が「妖刀村正」を抱えています。

まるで魂を乗っ取られたような作兵衛。

不気味な笑い声や不穏な雰囲気に、客席が緊張に包まれます。 

 

 

 

「これが恋の病と、いうものかぁねぇっ!!」

このセリフで再び舞台は暗転。

 

 

 

 

 

その頃、舞台裏では光太郎若座長がグレープフルーツジュースでビタミンチャージ。

 

 

 

 

音響を担当しているのは舞花さん。

カセットテープの音源も現役です!

 

 

 

 

 

舞台再開!

作兵衛は息を切らしながら、小糸のために約束通りお金と刀を持ってきました。

 

 

 

しかし、一緒になるという約束は守られず、お金だけを取られてしまいます。

「お前のこころは痛まないのか!」

作兵衛の悲痛な叫びに胸が痛みます……

 

 

 

 

 

恋を踏み躙られ、お金も取られてしまった作兵衛。

不気味な音楽と共にゆっくりと妖刀村正を抜いていきます。

 

 

 

刀に完全に取り憑かれてしまう作兵衛……

 

 

 

あまりの豹変ぶりに客席から息を呑む音が聞こえてきた気がします。

 

 

 

 

 

舞台裏でも、他の座員さんたちが真剣に見守っています!

 

 

 

 

豹変した作兵衛。

まるで別人のように男たちの攻撃をいなし、不規則な呼吸をしながらも隙をみてどこかへ走り去ります。

 

 

 

 

作兵衛の豹変振りに男たちや小糸も怯え出しました。

 

 

 

 

裏側では、総座長が急いでメイク。

先ほどとは違う姿に驚きです!

 

 

 

 

いよいよ物語はクライマックスへ。

姿を変えた作兵衛。

「なぜ、私を騙した!!!」

怯える彼女たちを見つけて刺し殺していきます。

 

 

 

不気味な笑い声を上げながら刀に付いた血を舐める姿に恐怖したお客さんも多かったはず……

 

 

 

 

「手が! 手が! (刀から)離れない!!」

悲痛な声をあげる作兵衛。

どうなってしまうのでしょうか?

 

 

 

 

作兵衛が声を上げたと同時に、襲いかかる先程の男たち。

迫力ある殺陣にお客さんの目は釘付けです!

 

 

 

 

 

そして舞台には作兵衛ひとりだけに。

「血が、足りんと、刀が私に!! 呼びかける!!」

そう言って自身の腹を刺して……

 

 

 

これにて第一部お芝居は終演です。

終始緊張感のあるお芝居で、目が離せませんでした!

 

 

 

 

総座長が口上をしている間、春奈さんが血糊のついた刀を拭いています。

格好も相まって本当の武士みたいです!

 

 

 

 

 

光太郎若座長が舞踊ショーのメイク中。

 

 

 

鏡越しで見てもかっこいい!

 

 

 

 

もぐもぐタイムの慎太郎若座長。

美味しそうにコーヒーゼーリーを食べています。

 

 

 

 

4階の楽屋の方に行ってみると、梅沢和紀(うめざわ かずき)くんと梅沢新(うめざわ あらた)くんがゲームをしていました。

 

 

 

2人とも仲良しですね!

 

 

 

 

 

美味しそうな匂いがする!と思って行ってみると、台所にかおりさん特製ミートスパゲッティがありました!

 

 

 

 

とにかく沢山作るらしく、今日は20人分。

「生春巻きだと60本、ハンバーグもだいたい60個は作ります(笑)」

 

 

 

 

洗面所では、さくらさんが芝居で使った着物に付いた血糊を洗って落としていました。

 

 

 

 

血糊はすぐに落とすように心がけているそうです。

 

 

 

 

こちら裏方スタッフ梅沢大誠(うめざわ たいせい)さん。

 

 

 

にっこりピースいただきました!

 

 

 

 

 

おや? 舞台の方を見てみると大きな箱が置かれています。

 

 

 

涼太郎さんがマジックで使う箱だそうです。

すごく楽しみ!

 

 

 

 

北斗さんのアナウンスで、第二部が始まりです。

 

 

 

 

 

■第2部舞踊ショー

 

まずは涼太郎さんによるマジックショーから。

今回のマジックは脱出イリュージョン!

雄輝さんと涼太郎さんが箱を開けて、その中に入っていく道矢さん

 

 

 

箱の上に人が乗った状態で赤い布に覆われて。

 

 

 

 

布が落ちた途端、なんと箱から出てきたのは涼太郎さん!

 

 

 

横から見ていましたが、タネまったく分かりませんでした。

すごいですね!

 

 

 

 

続いて、本日の主役・菊太郎総座長の女形。

 

 

 

 

真紅の豪華な衣装で優雅な舞。

 

 

 

 

 

菊太郎総座長のソロからそのまま群舞へと移ります。

 

 

 

 

皆さんとっても楽しそう。

 

 

 

 

 

 

次の曲に備えて大急ぎで着付けをする菊太郎総座長。

 

 

 

 

裏方さんたちのサポートもあり、あっという間に着付け終わってびっくり!

 

 

 

一曲目とは雰囲気が異なる美しさにうっとり。

 

 

 

 

 

踊り終わった後、すぐに立役メイクに取り掛かる菊太郎総座長。

 

今日は出番が多いので大忙しです。

 

 

 

 

 

舞台には雄輝さん。

 

 

 

力強い舞踊に多くのお客さんが釘付け。

 

 

 

続いて道矢さん。

 

 

 

 

明るい気持ちになれるような舞踊に手拍子をしたくなりました!

 

 

 

 

慎太郎若座長。

 

 

 

 

見ているこちらのテンションも上がっていくようなかっこいい舞踊でした!

 

 

 

 

 

お次は涼太郎さん!

 

 

 

 

扇や仮面を使ったキレのある舞踊に目を奪われます!

 

 

 

 

 

 

光太郎若座長は渋いお着物で。

 

 

 

 

丁寧な一つ一つの動きに魅了されたお客さんも多かったはず!

 

 

 

 

 

菊太郎総座長が剣を背負っての登場。

 

 

 

 

堂々とした姿に惚れ惚れします。

 

 

 

 

続く慎太郎若座長も刀を用いた舞踊!

 

 

 

 

袴姿でのキメがかっこいいですね!

 

 

 

着付けをする菊太郎総座長と補助をしているひとみさんとけいこさんをパシャリ。

 

 

 

 

その近くでは、梅沢こゆき(うめざわ こゆき)さんと涼太郎さんが打ち合わせ中。

 

 

 

お二人とも真剣な表情です。

 

 

 

 

 

舞台袖で出番を待っているAC風の道矢さん。

 

 

 

手に持っているのはあんこのお饅頭。

 

 

 

 

 

総座長が踊っている横に、道矢さん登場。

 

 

 

 

「それはあんこ、曲はアンコ椿”。これでも総座長の右腕です」(影アナ)

 

 

 

 

今度はおしぼりを持って現れた雄輝さん。

 

 

 

 

「それはおしぼり、曲はおしどり、総座長の左腕でございます」

かおりさんの影アナウンスもあってさらに面白さ倍増。

客席からも裏側からも笑い声が聞こえてきました!

 

 

 

 

舞台からはけて、ゴミ投げチャレンジをする雄輝さん。

 

 

 

 

見事入って拍手が起こっていました!

 

 

 

 

 

 

光太郎若座長コート姿でかっこよく登場。

 

 

 

 

大人なかっこよさに見ているだけでキュンキュンしてきます!

 

 

 

 

 

 

いよいよラスト舞踊「菊ちゃん大神楽」の支度。

 

 

一際豪華な衣装ですね。

 

 

 

菊太郎総座長、逞しくかっこよく登場!

 

 

 

 

舞台袖で待機中の皆さんをパシャリ。

 

 

 

大きな旗を振り回したり、大蛇が出てきたりと、息もつかせぬ「菊ちゃん大神楽」

 

 

 

 

広い舞台いっぱい使って迫力満点のフィナーレ。

 

 

 

 

舞台も舞台袖も楽しく賑やかな劇団菊太郎。

 

 

この日も大盛り上がりでした!

 

 

 

■梅沢菊太郎総座長メッセージ

お芝居は毎日昼夜で替えて、お客さまに「こんな役もできるんだ!」と思ってもらえるよう頑張っています。

今月はイベントも多いです。

13日は道矢襲名3周年、14日は劇団菊太郎18周年、20日は光太郎誕生日公演、21日は涼太郎花形3周年、27日は慎太郎誕生日公演となっていますので、ぜひいらしてください!

 

 

 

 

 

■劇団菊太郎プロフィール

梅沢菊太郎が2006年5月寿楽園にて座長として旗揚げ。
2016年5月に劇団結成十周年を迎え、2021年5月に梅沢菊太郎総座長に慎太郎若座長・光太郎若座長の体制となる。
梅沢菊太郎総座長のオリジナル新作狂言、中でも、人情芝居で楽しませてくれる。
舞踊の中でも力を注いでいるのは、連日行われている組み舞踊であり、
その追求心ゆえ、スーパー歌舞伎の演出家にも指導を仰いでいる。
総座長の息子たち(慎太郎若座長・光太郎若座長、涼太郎)をはじめとした若手たちの活躍からも目が離せない。
総座長は「僕の人生で知り合った人間とは最後まで仲間でいたい」と語る。劇団の絆は強い。

 

 

 

羅い舞座 堺東店 2024年4月公演
「劇団輝」舞台袖レポート

2024年4月22日 18時25分56秒

羅い舞座 堺東店で公演中の劇団輝の舞台裏に密着!
華やかな舞台の裏では今日も楽屋は大忙し。

今年5月で創立19年目を迎える劇団輝。今月公演の堺東店では今回が2度目、ちょうど1年ぶりとのことで気合十分です!

(撮影:2024年4月6日昼の部)

 

■11時 お昼の部開演1時間前

 

1時間前には化粧をし始めているという葵たけし座長。
「僕遅いんですよね。コーヒー飲んだりタバコ吸いながら化粧するんで…。
子どもたちは30分後くらいです。小さい頃から何でもやることが早かったので、化粧も自分たちでしていました。さくらも4,5歳から自分でやってますね。」

 

四兄妹の末っ子桃色さくらさん(11)(右)とお母さんの鈴風ふみさん(左)。お二人ともコンパクトな化粧前です。(ちなみにさくらさんは上に乗せている「アグリーベイビーズ」というTikTokで人気の人形がお気に入り♪)

 

11時30分、3人のお兄さんたちも楽屋入り!

 

三男 匠志雄大(きょうし おうだい)さん(19)。リボンのヘアバンドにちいかわミラーがキュート♡

 

 

真っ先に支度を終えた鈴風ふみさん。本日のお芝居「酔っぱらって子守唄」の主役を務めます。(主役は数あるお芝居で唯一だそうです!)

 

化粧前の近くにコピー機があったのでふみさんに尋ねると、
「三番目の雄大がパソコンで一週間の予定表を作るんです。お芝居は三兄弟で決めていますね。」と見せてくださいました。

カラフルで見やすい!SNSにアップしたりお客さんへの宣伝も手を抜きません。劇団さんならではの表現で個人的に7日の「座長ぶっ壊れ狂言」が気になります。

 

座長「うちの夜の部は若いファンの子が多く来てくれるんです。10代の子たちとか学校終わりに。どこへ行っても言われるんですけど珍しく夜の部が強い劇団なんです。だから子どもたちの目線で踊りとか内容を決めた方が良いってことで全部子どもたちに任せてます。昼間はお年寄りが多かったら客席に合わせて変えたりしてますね。」

 

次男の副座長 武幻龍大(むげん りゅうだい)さん(23)。皆さんより少し遅れて楽屋入りされていましたが、ものの10分ほどでお化粧終了。すごい!

 

 

今日の役どころについて話してくださる若座長 覇士大虎(はくと だいご)さん(26)。
「今日はお母さん(ふみさん)の妹役です。…って、こんな頭でも良いんですか?あれ?」(タイミングが!すみません!)

 

 

さくらさん「今日の役は目の見えない子どもの役です。…はい、可哀想です…。」
さくらさんの前は雄大さんがこの役をされていたのだそうです。

 

 

 

雄大さん「僕はめちゃくちゃチョイ役です。初めだけ出たらもうそのあとは音響に行きます(笑)」

 

 

楽屋1階はみなさんの化粧前で2階は鬘の倉庫として使っているとのこと。(写真は全体の半分以下)
今日使ったものはどんどんこちらへ運ばれて行きます。

 

 

1部お芝居開幕直前、大虎若座長によるアナウンス。

 

 

■1部 お芝居「酔っぱらって子守唄」

盗人のおしん(ふみさん)が博打場に借金をして困っていた妹の夫(龍大副座長)を助ける場面。

 

 

上手の舞台袖から登場した目明し役のたけし座長。
本来ならお縄にすべき相手だが、子どもに会いたいという願いを聞き、時刻までに会ってここに戻ってこいと約束をする。

 

 

舞台は1幕目が終わり場面転換へ…

 

楽屋でお芝居の確認をするさくらさんと龍大副座長。(優しいお兄様の眼差しが眩しい…!)
「おじちゃん、ありがとう。」「おじちゃんじゃねぇ、お兄ちゃんだ。」「おじちゃん、ありがとう。」×3回くらい…「もうどっちでもいいや。」「そうそう。」

 

妹のおみね(大虎若座長)に実の娘を預けていたおしん。自分と同じ名前を付けてもらっていたことを知るが同時に亡くなったことを告げられる。

しかしその時帰ってきた子は…

 

(お二人とも息ピッタリでした!)

 

 

楽屋では二部のショーで着る衣装の準備が着々と進められ、スチームアイロンが綺麗にかけられています。

 

 

 

音響には雄大さんと、次の出番までモニターを確認するたけし座長。

 

おしんにお遣いを頼むおみね。子どものおしんは産みの母「おしんのおばちゃん」のもとへ急ぐ…

 

 

いよいよ終盤、十手を持って舞台へ向かう座長。(カッコイイ!)

 

おしんの状況を察した目明しは場所を離れ、母親のおしんと娘のおしんは再会を果たす。
母親のおしん「子どもかい、いたわよ。…でもおばちゃんのせいで死んじゃったんだ。」
娘のおしん「今だけ本当の子どもになってお酌してあげる」「飲みすぎないでね、おっかちゃん!」

今も綴りながら泣けてきます。(;_;)

 

 

クライマックスの曲と音量を調整する龍大副座長。大虎若座長も見守ります。

 

舞台の撮影に回ろうとしたところでこちらにも見守り隊が…

(さくらさん、とってもお上手でした!!)

 


涙、涙の終幕です。

 

以前は雄大さん、現在はさくらさんが娘のおしん役を演じておられます。母と同じ名前を娘に付ける話という点で、さくらさんが生まれた時はこの芝居を女同士の親子で出来るのがちょうど良いと感じられたそうです^^(ふみさん、大虎若座長談)

 

ちなみにこちらは音響の合間を縫って予定表を作る雄大さん。頭が下がります…

 

■休憩~2部舞踊ショーの支度

公演内容の決め方についても詳しく伺いました。
若座長「一ヶ月間のお外題はお客さんの反応や雰囲気を見ながら手探りで決めています。一ヶ月全て一気に決めるより、同じ大阪でも池田と堺では雰囲気も少し違うので、出来る限りお客さんに合わせていけるように一週間毎にしていますね。」

 

 

大虎若座長「僕が小さい時の化粧はその頃いた座員さんにしてもらって、それを写真に撮って見返しながらしてましたね。でも初めはすごく汚くてよくその顔で舞台に出てたなと思います(笑)座長は出来なくてもそれで出ろっていうスタンスでした。」

 

龍大副座長「僕は演劇グラフとかを読んでどんな風に化粧をしたら良いのか勉強してました。」

 

 

雄大さんは小さい頃から何でも自分でこなしていたそう。(皆さんが口を揃えて「あの子は器用」と仰っていました^^)
雄大さん「目のキラキラはよく言われますね。こういうのを使ってます。↓」

グリッター系のラメが2種類!

 

 

大虎若座長のメイク方法が独特で鏡から極力離れて微調整するそう。
若座長「客席で見たときどんな風に見えてるのか、手元だけじゃ分からないんですよね。」
なるほど…美術館の絵画は離れて見るのと同じですね!

 

 

たけし座長の個人舞踊1曲目は沖縄デザインの装いで。この時ふみさんから「何踊りますか?」と聞かれ、しばらく考えたあとじゃああれで、と…その10分後ほどにはもう舞台で踊っておられたので驚きました。即興なんですね!

 

■2部 舞踊ショー

雄大さん「大いに盛り上がってまいりましょ~!」

 

トップステージは三兄弟で。(左から龍大副座長、大虎若座長、雄大さん)

 

 

龍大副座長のアクセサリーコーナー。裏面もびっしりでした。(お洒落なサングラスがたくさん!)

 

 

座長の指示を受けて鬘を取るふみさん。

 

 

ピシッと装着!

 

 

大虎若座長もほぼ同時に準備万端。このあとはお二人で…

 

相舞踊でした!なるほど、同じ生地のお着物!(舞台を見て気付きました^^;)

 

 

龍大副座長もしっとり和の女形。

 

 

皆さん交代で音響につき、舞踊ショーを盛り上げます。(掛け声をかけるさくらさん)

 

 

こちらは座長の衣装コーナー。専用ハンガーにかけられた帯が美しいです。

 

今日はどれにしようかな……(※これは私の妄想です)

 

 

 

洋風衣装の座長、雰囲気がガラリと変わりますね!

 

 

楽屋では次々と支度が進んでいきます。

 

 

お花いっぱいの着物に身を包んださくらさん。

 

 

「あぁ~無理だ時間ない~!」と雄大さん。鉢巻でしょうか、結局ポイと置いて舞台に走って行かれましたが…

 

 

客席からだと無敵スマイルにロックオンされるのみで、そんなハプニング(?)も楽屋にポイと置いて輝く雄大さんでした。

 

 

座長の化粧前の隣にあったタオルウォーマー。昼と夜の公演終わりにお顔を拭く用だそうです。^^

 

 

ラストショー前、皆さんの支度が紋付き袴で揃っていきます。

 

 

■ラストショー「山河」

 

週末は昼の部終演後すぐに追加ショーが始まります。…その前に袴姿の皆さんをパチリ📸

 

 

大虎若座長。

 

龍大副座長。

 

雄大さん。

 

たけし座長。

 

皆様、お疲れ様でした!!

 

ちなみに、一日追っていた雄大さんの予定表の進捗は…?

終演後には埋まっていました!舞台に出ながら音響をしながら、すごいです。ファンの皆さんも嬉しいですね^^

 

 

このあとすぐ始まった追加ショーの模様もチラ見せ…♪

 

トップショー。左から雄大さん、大虎若座長、龍大副座長。

 

劇団用の予定表

 

 


 

最後に…


■葵たけし座長よりメッセージ


今月は18日に龍大の副座長就任2周年記念公演があります。
今年は劇団創立19年で、20周年に向けての記念公演を6月に控えています。
兄妹みんな頑張ってますので応援よろしくお願いします。

 

 

■劇団輝プロフィール


葵たけし座長が旗上げ。葵一門の芸を大切にしながらも、独自の感性でキャッチしたアイデアをもとに次々と幻想的な世界を創り出し、前進を続けている。
「限られた公演時間の中で最大限楽しんでほしい」と語る座長の強い信念は、三人の息子たちをはじめとする劇団の時代を担う若手たちに確かに受け継がれている。

 

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