舞台裏シリーズ
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舞台裏シリーズ

羅い舞座 堺駅前店 2023年10月公演
「劇団雪月花」舞台袖レポート

2023年10月24日 20時43分12秒

羅い舞座 堺駅前店

劇団雪月花公演の舞台裏に密着!
客席からは見られない楽屋や舞台袖をご紹介。

(撮影:2023年10月19日昼の部)

 

 

■お昼の部 開演1時間前

舞台裏にご挨拶に伺います。

通り道にぎっしり並ぶお道具たちに圧倒されるのは恒例ですが、今回は特にお衣装の多さを感じました。
綺麗に整頓されています。

 

 

 

 

 

 

座長の桜川翔(さくらがわ・しょう)さんは…まだ外出しているようです。
戻ってこられるまで、座員の皆さんのお話をお聞きしました。

雪月花さんはベテランさんが多いからか、皆さんそれぞれのタイミングややり方でお支度をしていらっしゃいました。
開演ギリギリまで談笑されていて、余裕を感じます。

 

 

 

 

 

 

今日のお衣装にスチームアイロンを当てる近藤光(こんどう・みつ)さんと桜川明音(さくらがわ・あかね)さん。

光さんと明音さんの化粧前は小部屋のように仕切られていて、覗いてみると娘の近藤柚葵(こんどう・ゆずき)ちゃんがコロコロころがって遊んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

明音さんの収納はピンク色で統一されていて可愛い!光さんは赤色ですね。

 

 

 

 

 

 

柚葵ちゃんのドレスを見せていただきました。
本日は最後のご挨拶に出演するようです。

 

 

 

 

 

 

あまつ秀二郎(しゅうじろう)さん。
ゆっくりとお支度しつつ、常にどなたかと談笑されていました。

 

 

 

 

 

 

やや遅れて、ゲストメンバーの鹿島順一劇団・2代目座長、鹿島順一(かしま・じゅんいち)さん。
舞台裏に入るなり、同じくゲストメンバーの下町かぶき組・岬一家、座長の岬寛太(みさき・かんた)さんと本日のお芝居の確認をされていました。

 

 

 

 

 

 

 

鹿島順一劇団の雷鉄命(みかづち・としや)さん、昨日は休演日だったのでユニクロに行っていたそうです。
鉄命さん「しまった、商品券使うの忘れたー!」

 

 

 

 

 

 

 

鉄命さんのお隣は、下町かぶき組の花形、飛雄馬(ひゅうま)さん。

 

 

 

 

 

 

下町かぶき組のお二人は化粧前が2階建てになっていました。
収納たっぷりです。

 

 

 

 

 

 

 

飛雄馬さんの化粧前にそびえ立つ鏡。
細かいメイクの際に役立ちそうです。

 

 

 

 

 

 

 

寛太さんは美寿屋の角スポンジを新しいものに替えるようです。
男役と女形で使い分けているそう。

ちなみに美寿屋さんは舞台化粧品の専門店。大衆演劇を支える、無くてはならないお店です。

 

 

 

 

 

 

鉄命さん、アイラインを間違えて引いてしまって、急いでお直しされてました。

 

 

 

 

 

 

 

そして座長の化粧前に、ひときわ目を引くガウン。

 

 

 

 

 

 

なんと名入りです。

 

 

 

 

 

 

 

振り返ると、競馬のぬいぐるみが。

座長は競馬がお好きなようで、こちらのぬいぐるみは息子さんがゲームセンターで取ってきたものだそうです。
※後ほど戻ってこられた際にお話しいただきました笑

 

 

 

 

 

 

 

11時半を過ぎて、まだ座長が戻ってこられない・・・。
本日の香盤表をみると、座長はやや後になってからの登場のようです。
でも…間に合うのかな?

 

 

 

 

 

 

11時40分ごろ、やっと座長が楽屋に戻ってこられました。
座長「銀行に行ってて、待ち時間がすごく長かった!」

 

 

 

 

 

 

急いでお支度を始められます。
まずは歯磨き。

 

 

 

 

 

 

お化粧が早い!

座長の美しさの要のアイラインもあっという間に出来上がりました。

 

 

 

 

 

 

裏方に回っておられる桜川茉那(さくらがわ・まな)さん。
座長のお着替えを淡々と進めて行きます。

 

 

 

 

 

 

 

座長のお支度が終わる前ですが、顔見せショーが始まりました。
明音さんのアナウンスで開幕です。

 

 

 

 

 

 

まずは顔見せショー

 

 

 

 

 

座長も登場

 

 

 

 

 

続いて二代目の登場です。

 

 

 

 

 

次のお衣装に着替えながら談笑する座長と寛太さん。

 

 

 

 

 

 

 

寛太さん「これ昨日買ってきた。美酢のカラマンシー味。」
座長「カラマンシー?」

前日は休演日だったから、皆さんそれぞれ楽しんでいた様子です。

 

 

 

 

 

舞台では飛雄馬さんが登場していました。
ちゃっかりこちらに目線いただきました笑

 

 

 

 

 

 

続いて光さん。

 

 

 

 

 

そして座長の登場です。

 

 

 

 

 

 

ノリノリでお客さんも大盛り上がり。

 

 

 

 

 

そして一旦幕が閉じ、お芝居の準備へ。

 

 

 

 

 

あっという間にセットが変わりました。

 

 

 

 

 

本日のお芝居は「呪いの峠」
おどろおどろしいタイトルとは相反して、コミカルな演目です。
アドリブもたっぷり。
ベテラン揃いの雪月花ならではのアドリブに、お客さんも盛り上がっていました。

 

 

 

 

 

 

お衣装そのままにセットチェンジ。
座長のチェックも入ります。

 

 

 

 

 

 

続々とお着替えをする皆さん。

 



 

 

 

 

明音さん、間抜けな役柄に合わせたメイクですが音響に集中しておられます。

 


 

 

 

 

さて座長の出番です。
真っ赤な女物の襦袢。
有金全部すってしまって着物まで取られた後に女郎屋で譲ってもらったものという設定です。

お芝居の終わりまでこのままの衣装です。

 

 

 

 

 

明音さんとのコミカルなやり取りで笑いが止まりません。

 

 

 

 

 

 

幕間の隙に、この後の立ち回りの確認をします。

 

 

 

 

 

 

 

 

コミカルなお芝居の後の激しい立ち回り、見どころたっぷりでした!

 

 

 

 

 


座長のご挨拶の後、一旦休憩に入ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

座長「この後、あんまり短い曲は困るな」

ということで、一部曲が変わりました。

急いで曲を入れ替える茉那さん。
そんなにすぐ対応できるものなんですね・・!

 

 

 

 

 

後半のショーも始まりました。
幕が開く直前、鉄命さんにピースいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

まずは群舞。手拍子でとても盛り上がりました。

 

 


 



 

 

 

 

この時は座長が音響に回っておられました。

 

 

 

 

 

 

 

そして寛太さん。
しっとりとした舞です。

 



 

 

 

 

 

座長の登場です。

 

 

 

 

 

 

こちらの青のカツラを使うのは3ヶ月ぶりだそうで、茉那さんが舞台裏で丁寧に櫛を通してお手入れしていました。

 

 

 

 

 

 

またまた群舞。

 

 

 

 

 

 

舞台裏では飛雄馬さんが女方に切り替わっておられました。
着付けが早い!あっという間に完成です。

 

 

 

 

 

 

 

その横では座長がお化粧を落としておられました。
これから女形に変身です。

 


 



 

 

 

 

秀二郎さんが登場。
舞台裏では優しく柚葵ちゃんと遊んでおられましたが、舞台の上ではさすがの貫禄です。

 

 

 

 

 

 

続いて飛雄馬さんが女形で登場。

 

 

 

 

 

その間に続々と衣装チェンジです。

 



 



 

 

 

 

 

明音さんの個人舞踊。

 

 

 

 

 

 

鉄命さんが「シングルベッド」で踊ります。
舞台裏で皆さん思わず口ずさんでいました。

 

 

 

 

 

舞台袖で明音さんと寛太さんにいいお顔をいただきました。

次はソーラン節ですよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台裏では座長が何やら書類を確認しておられました。

 


 

 

 

 

お芝居中かな?と錯覚してしまう立ち姿。美しいです。
今日は舞台をこなしながら、事務作業もとても忙しそうにしておられました。

 

 

 

 

 

そして座長の登場。
夢を見てるのかなと感じてしまうほどのお美しさです。

 

 

 

 

 

続いて光さん。

 

 

 

 

 

舞台いっぱいに動いてサービスしておられました。
ここまで近付いていただけるのは嬉しいですね〜!

 


 

 

 

 

舞台裏では皆さん続々と女形へ変身です。

 


 

 

 

 

変わるがわる着付けを手伝いあっていました。

 

 

 

 

 

座長、またお着替えをして出番です。

 

 

 

 

 

 

ちょっとした仕草がとても洗練されておりました。

 

 

 

 

 

二代目の歌唱。
渋い歌声、沁みます…。

 

 

 

 

 


舞台裏では座長が最後の衣装チェンジ。
大急ぎです!

 

 

 

 

 

 

 

皆さん女形でフィナーレを迎えます。

 


 

 

 

 

 

 

終演です。

 

 

 

 

 

最後のご挨拶は柚葵ちゃんもドレスに着替えて登場です。

 


 

 

 

 

送り出しを終えて、皆さん楽屋へ戻ってこられました。

今日のお弁当を皆さんそれぞれ選びます。

 

 

 

 

 

 

 

茉那さん「今日は差し入れのイカ焼きもありますよ〜」
阪神百貨店名物のイカ焼き、美味しいですよ〜!

 



 

 

 

 

 

パワーチャージして、午後の公演も頑張ってください。

お疲れ様でした!

 

 

 

 

 

■桜川翔座長よりメッセージ

とにかく、一度足を運んでいただきたいです!
お客さんに来ていただくには、とにかく日々自分を磨いて頑張って、
とにかくそれしかないんですよね。

日々の頑張りをぜひ見ていただきたいです。
舞台を締めるベテランの先輩方にいつも助けてもらってるので、
そんな先輩方に頼りながらいいものを作っていきたいなと思っています。

 

そして裏方の桜川茉那さんからもメッセージが。
先月の公演でも耳にしたけど、『今まで大衆演劇を見たことがなかった』という人が多いですね。
なので、客層を広げていきたいです。見たことないという方にこそ見ていただきたい。
外国人旅行客に来てもらってもいいと思います。
難波とか、歩けないぐらい外国人が多くて驚きました!
大衆演劇はほとんど時代劇なので、外国人の方は絶対喜んでいただけるはず。

いろんなアイディアを出して大衆演劇をもっと盛り上げたいです!

そして!劇団員、募集してます!男性も女性も、裏方もお待ちしております!

 

 

今月残りの日も「祭り」が続きます。

25日、劇団雪月花 九周年記念公演

28日、飛雄馬祭り

29日、座長・翔ちゃん祭り

ぜひご覧ください!

羅い舞座 堺駅前劇場 2023年9月公演
「澤村慎太郎劇団」舞台袖レポート

2023年9月17日 19時16分22秒


客席からは見られない、楽屋や舞台袖での奮闘模様をお届けする舞台袖レポート。
今回は羅い舞座 堺駅前劇場より澤村慎太郎
劇団公演の舞台袖に密着です!

(撮影:2023年9月7日昼の部)

 

 

■開演1時間前、11:00

澤村慎太郎(さわむら・しんたろう)座長はすでにお髭剃りを始めていました。



「バタバタするのが嫌なので、余裕を持って準備しています。10時には集まってその日の稽古をしています。他の人ももうお化粧始めちゃうので11:30には終わってるかも。」

 

 

 

澤村千代音(さわむら・ちよね)さん、お化粧をどんどん進めていました。
恥ずかしいとおっしゃいながらも、この日は気さくにたくさんお話していただけました!
千代音さんの周りにはオムツやベビークリームなどなど、てんてん丸ちゃんの育児グッズがたくさん。

 

 

ママの隣でiPad中のてんてん丸ちゃん、1歳9ヶ月とのこと。
記者に緊張して普段よりモジモジ。。

この日は鼻風邪を引いていたそうです。
移動が多い生活だと、かかりつけの病院が無くて大変ではないですかと聞くと、以前てんてん丸ちゃんがお熱を出した時、ファストドクターというアプリを使ったそう。

お医者さんが楽屋まで来てくれて、その場でお薬まで処方してもらってとても助かったとのことでした。便利〜!

 

 

 

 

てんてん丸ちゃんのヘアゴムBOX。
かぎ針編みの飾りゴムはお客様の手作りとのこと。

 

 

 

 

ママとパパにも甘えるし、お隣の天神龍太(あまみ・りゅうた)さんとも仲良しで、大きい背中にピッタリくっついていました。

団員さんみんなと仲良しだけど、龍太さんには特に懐いているそう。

 

 

 

 

その隣に澤村飛龍(さわむら・ひりゅう)さん

 

 

指先まで丁寧におしろいを塗っていました。

 

 

 

さらにお隣は澤村優翔(さわむら・ゆうと)さん

 

 

一番メイク道具が多い印象。
こだわりは特になく、ただ多いだけとのこと。

 

 

 

楽屋奥、お道具で囲われた形で澤村蝶五郎(さわむら・ちょうごろう)さんのお仕度ブース。
粛々と準備を進めておられています。

 

 

 

 

 

とにかく楽屋が綺麗!とてもスッキリ広々としています。
座長「迷路みたいなのが苦手なのでお部屋は整頓して広くしています

 

 

今日と明日に着るお衣装がすでにセッティングされていました。

そこからどんどん着付けを始めていかれます。
何事にも余裕を持たせているからか、開演直前でもみなさん淡々と落ち着いて、時間の流れがゆっくりとしていました。

 

 

 

座長もメイクを仕上げて、お着替えはみなさんで手伝います。

 



 

 

髭つむぎの袴、素敵!

かたわらには座長愛用の香水が。

 

 

 

RISING WAVE、ライトブルーとサンセットピンクを男役と女形で使い分けているそうです。

 

 

 

 

ギリギリまでかつらは被らず、てんてん丸ちゃんのお世話をしつつ準備を進める千代音さん。


 

てんてん丸ちゃん、この日は2ヶ月ぶりの出演です。
座長「休む前はほったらかしでも手を振ったりできていたけど、今日はどうかな?」

 

 

 

 

舞台袖のてんてん丸ちゃん専用の椅子で出番を待ちます。

 

 

舞台上では、龍太さん、飛龍さん、蝶五郎さんがそれぞれセリフを確認中。
静かに佇んで集中する蝶五郎さん。

 

 

 

 

座長自ら開演前アナウンス




まずは顔見せミニショーです。

 

 

 

飛龍さん&優翔さん


 

 

 

 

蝶五郎さん



 

 

 

 

龍太さん

 

 

 

 

千代音さんと、舞台袖に脱走するてんてん丸ちゃん。
舞台袖からの座長の合いの手も愛情いっぱいです。

 

 

ちゃんとお客様にバイバイとお辞儀ができてました!

 

 

座長

 

 

 

ミニショーの幕が閉じると、みなさん総出で舞台チェンジ。
てんてん丸ちゃんはお着替えをしてベッドへ。

 

 

これから2時間ほどお昼寝してもらいます。

 

 

 

 

龍太さんはiPhoneでセリフの確認。

 

 

 

鬘のお手入れをする座長。

 

 

座長「前回立ち回りの時に乱れてしまったので。出番の前に綺麗に整えます。」

 

 

 

本日のお芝居は「お旦那半次」
普段より長めのお芝居とのこと。

座長「毎日お芝居が変わるので、『今日は完全に泣いていただきますよ』というようなお芝居が毎日続けばお客さんも疲れてしまう。同じ泣けるお芝居でも、次はちょっと笑いが入ったものにするとか、そういう日々のバランスも考えています。」

 

 


 

カタギに戻りたい吉松(優翔さん)

 

 

 


 

それを許さない金五郎(龍太さん)

 

 

 

 

吉松を庇うお旦那半次(座長)

 

 

 

 

 

総出で舞台転換。

 

 

 

 

 

背景を変えながら着付けも進める優翔さん。

 

 

 

 

 

自分の着付けが終わると、音響をしながら座長の着付けもこなす千代音さん。

 

 

 

次の幕が開き、伊勢屋での穏やかな日。

 


 

伊勢屋の大旦那(蝶五郎さん)の話を聞く番頭(飛龍さん)

 

 

 

 

 

こたか(千代音さん)と夫婦となり、伊勢屋の若旦那となった吉松。

 

 


お芝居は進み、ハラハラする展開に…。




 

 

 

 

吉松の背中を押す大旦那。



 

 

 

 

クライマックスに向けて、舞台転換。

 

 

 

 

 

激しい立ち回りに目が離せません。

 

 

 

 

 

 

ラストシーン、悲しく響く鐘の音を操作するのは飛龍さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

お芝居が終わり、座長のご挨拶。

 

 

 

 

 

息をつく間もなく次のショーの準備へ。
でも長丁場のお芝居が終わって、少しホッとしたような雰囲気です。

 

 

千代音さん「普段より15分ほどだけだけど、お芝居長かったね〜、あ!」
千代音さん、うっかり羽二重を破ってしまいましたが、なんてことなく対処してどんどん準備を進めます。

 

 

 

ショー向きの華やかなメイクに変わっていきます。

 

 

口紅を真っ赤に塗り直す優翔さん。

 

 

 

 

背中のおしろいも自分で塗ります。

 

 

 

 

第3部、舞踊ショーの始まりです。

 

 

トップバッターは千代音さん。

 

 

 

 

 

続いて蝶五郎さん。

 

 

 

 

続いて飛龍さん。
歌を口ずさみながら楽しそうに踊っていらっしゃいました。

 

 

 

 

舞台裏ではこの日の出番を終えた千代音さんがすでにTシャツに着替えておられました。
この後はみなさんの着付けに徹します。

 

 

Shintarou Tシャツ、すごく可愛い!

 

 

 

 


 

舞台では優翔さんが男らしく踊ります。

 

 

 

 

 

 

続いて龍太さん。

 

 

 

 

 

 

 

楽屋では女形ステージに向けての着付けをする千代音さんと飛龍さん。
終わりが見えてきて、和やかな雰囲気です。

 

 

 

 


 

舞台袖で裾引きに着替える優翔さん。すでに色気たっぷりです。
蝶五郎さんは可愛いドレスをふんわり捌きながら音響を担当していました。

 

 

 

 

 

そして座長。

 

 

傘捌きが本当にお見事でした…!

 

 

 

 

途中、てんてん丸ちゃんがお昼寝から目を覚ましました。

 

 

 

おはよう〜!

お弁当も届いていました。

 

 

 

今日は唐揚げ南蛮。美味しそう!

 

 

 

 

 

舞台袖にはすっかり女形に変身したみなさんが続々と集まってきました。

 

 

出番ギリギリまで鬘を綺麗に整えます。

 

 

 

 

まずは蝶五郎さん。

 

 

アン・ルイスです。サングラスが決まってる〜!

 

 

 

 

続いて飛龍さん。

 

 

儚い少女の表情。めちゃくちゃ可愛かったです。

 

 

 

 

楽屋では座長のお着替えも進んでいました。

 

 

 

出番を終えた飛龍さんは楽屋に戻るなり、座長の着替えのお手伝い。

ラストに向けてみなさん忙しなく動きます!

 

 

 

 

 

 

優翔さんの優美な舞い。

 

 

 

 

 

龍太さんも美しく舞います。

 

 

 

 

 

 

さて楽屋に戻ると、座長のお着替えが仕上がっていました。

 

 

羽根の羽織がとてもゴージャス!
一枚一枚がしっかりした作りで、とても重たいそうです……。
少しずつ羽が抜けてしまうらしく、大切にお手入れしていらっしゃいました。

この姿で舞台中央から堂々と登場。
目を奪われます。

 

 

 

 

 

 

舞台袖からパパを見守るてんてん丸ちゃん

 

 

 

 

 

 

 

豪華なショーは全員勢揃いで終わりました。

 

座長「本日の後半は女形大会ということでしたが、お帰りの際にクレームは一切受け付けません(笑)」
いえいえ、みなさんとってもお綺麗でしたよ!!

 

 

 

 

 

 

ご挨拶にはてんてん丸ちゃんも再登場。

座長「ちょっとあなた、いつもと違うみんなをご覧なさい、食べられちゃうよ!(笑)」
そんなことを言われても、てんてん丸ちゃんはお化粧顔のみなさんを見てもへっちゃらでした。

 

 


幕が降りるとホッと一息。
穏やかでアットホームな雰囲気になりました。

みなさんお疲れ様でした!

 

 

 

てんてん丸ちゃんは通りすがりのみんなに頭を撫でてもらいます。

ふと見ると、千代音さんのそばにピンクの毛が落ちてました。
千代音さん「あ、飛龍の抜け毛だ!」
飛龍さん「僕の抜け毛では無いですね、カツラの毛ですね」
そんなアットホームな会話がほっこりする舞台裏でした。

 

 

 

■澤村慎太郎座長よりメッセージ

「今回の『お旦那半次』を含めて、今月は劇団としては久々の演目が多いです。
先月休演して1ヶ月ぶりの公演で、目新しい感じで公演しています。
来月は別の劇場ですがまた大阪公演なので、ぜひご覧ください。
11月は羅い舞座 御所店です!」

 

羅い舞座 堺駅前店 2023年8月公演
「劇団あやめ」舞台袖レポート

2023年8月21日 18時10分09秒

劇団あやめ公演 舞台に密着

5月は舞台袖から取材させていただきましたが

今回はお芝居をじっくりご紹介

そしてもう1つ、

劇団あやめと言えば大がかりな舞台セット。

それらがどんなふうに作られているのか?

道具に関する座長の悩みとは??

そんな舞台セットの裏話に迫ります!

(取材日:2023年8月9日)

 

 

 

 

■第1部お芝居 「独眼流花かんざし」

【主な配役】
  • 源太…姫猿之助
  • 新太郎…初音白猿
  • おやえ…咲之阿国
  • おみよ…ひよこ
  • 辻斬り…三代目姫川竜之助
  • 医師 沢庵…千鳥

 

 

 

 

第1場 山中

 

旅の姉妹。姉おみよが持病の癪を起こし、妹おやえは水を汲みに行く。

 

 

 

 

おみよを殺し、懐から金を奪う辻斬り

 

 

 

そこへ通りかかった源太

 

 

 

辻斬りから金を渡される

 

 

 

姉のそばで泣くおやえ。おやえの目を治すための旅の道中だった。

 

 

 

 

第2場 源太の家

 

 

おやえの面倒を見る源太。

源太の優しさに、おやえの心の傷も癒ていく。

 

 

 

 

「お兄さんの顔を触らせて。

おっかさんが言っていたの。心の綺麗な人は顔も綺麗だって」

 

 

 

 

龍神一家の博打場で、いかさまをした新太郎。

追っ手をかけられ、源太の家に飛び込む。

 

 

 

源太と新太郎は義兄弟。

おやえとの暮らしを邪魔されたくないが、名案を思いつく源太。

「新太郎、俺の代わりに顔を触らせてやれ。ただし、絶対口を聞くな」

 

 

おやえに触れられ、新太郎もおやえに惹かれはじめる。

 

 

 

新太郎の思いを察知した源太。

素早く引き離す。

 

 

 

 

 

第3場 数日後 源太の家


 

おやえの目が治る可能性があるという沢庵。

「高麗人参を煎じて飲めば治るだろう」

源太はおやえのために、薬代の工面をすると言う。

 

 

 

「目が治ったらお兄さんのお嫁さんにしてください」

 

 

 

 

源太の留守中、おやえを訪ねてくる新太郎。

花かんざしをおやえに贈る。

 

 

 

帰ってきた源太、花かんざしを取り上げる。

 

 

 

沢庵が薬を手配してやって来た。

いよいよおやえの目が見えるようになるのだ。

 

 

 

 

新太郎も引かない。

2人はとうとう決闘に…

 

 

 

 

 

大詰め 喧嘩場

 

 

龍神一家が新太郎を見つける。

このまま突き出してやりたい源太だったが、

その中に、あの時の辻斬りがいるではないか。

 

 

「おやえの姉の仇!」

 

激しい斬り合いに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辻斬りに深傷を負わせる源太。

 

 

 

 

そして…

 

 

新太郎との決着をつける!

 

 

 

そこへ

 

 

「源さん!おやえちゃんの目が開いたぞ!」

 

 

 

喜ぶ源太。

 

 

 

大道に向かって叫ぶ。

 

 

 

 

おやえ「お兄さん!」

 

 

 

 

 

 

おやえが飛び込んだのは新太郎の方だった。

 

 

 

 

おやえに刀に振りかざす源太。

 

 

しかし…

 

 

 

 

 

おやえの幸せを思い、身を引く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■「独眼流花かんざし」について

 

劇団花車時代にやっていたお芝居です。

元は侍の演目なんですよ。大衆演劇なので、やくざものに変えて。

 

おやえが源太に気づかないまま去っていくか、または途中で気づくか、劇団よって違います。

花車では、兄弟全員(錦之助・勘九郎・猿之助・二代目姫京之助)が主役を演じるので、僕は自分だけの源太を演ろうと、色々考えました。

最後のところは、映像ならスローモーションになるだろうなって。その感じを舞台で出そうと思ってやっています。(姫猿之助)

 

 

 

 

「源太はもっと暗い人間として演じられていたんですよ。

父(ゴッド姫京之助)も暗い人物として演っていたので、僕も初めはそうしていました。

劇団を旗揚げをして、新太郎役の白猿がどうも暗くてですね(笑)。

どれだけ明るくせーと言っても暗くて(笑)。

だから僕の方が明るいキャラにしました。

でも、その方が後々の悲劇性が増しますよね。

こんなふうに、座長になってから、わかることがいっぱいあります」(猿之助)

 

 

 

 

 

 

 

■第2部 舞踊ショー


舞踊ショートップ

若手リーダー初音白猿さんの「グレード・オブ・ジ・アイス・ドラゴン」セッティング完了。

 

 

セットがめちゃめちゃ大きい!

フレームにギリギリ収まりました。

 

 

 

「これを個人舞踊でやるって言うから、トップにしてくれって言ったんです。

みんなどんどん大掛かりになってきて、大変。

だってセットを組むのは僕ですからね〜(笑)」(猿之助)

 

 

 

 

いよいよ舞踊ショー開幕!

 

 

 

 

 

仕切り幕が開いてアイスドラゴン登場!

 

 

 

 

 

凍てつく氷の光を放つドラゴン。

 

 

 

 

 

赤い照明との対比がドラマチック。

 

劇団あやめのショーの真骨頂。

 

 

 

 

 

 

 

 

続くステージは千鳥さんの歌♪

 

 

ロングトーンは業界ナンバー1ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

貴妃 咲之阿国さん

「ブッダのように私は死んだ」

 

 

 

 

 

 

 

若手リーダー 初音白猿さん

「坂本龍馬」

 

 

 

 

 

姫猿之助座長は女形で

 

 

 

 

 

 

闘うマスゴッドひよこさん

 

 

 

 

千鳥さん

2本目はしっとり舞踊で

 

 

 

 

「中舞踊 佐渡の恋唄」

 

 

咲之阿国さん、初音白猿さん

 

 

ひよこさん

 

 

 

 

 

 

「うちは気合いが入った演目はどうしても洋になってしまうので、必ず、どこかでしっかりした和テイストのものを入れるようしています」(阿国)

 

 

 

 

 

 

 

ゲスト 三代目姫川竜之助座長

 

 

 

 

マスゴッドひよこさん

 

 

 

 

 

 

姫猿之助座長

個人舞踊ですが、ラスト舞踊のプロローグでもありました。

 

 

 

 

 

■ラスト舞踊「桜の森の満開の下」

 

 

 

桜の森には”鬼”が棲むという…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事終幕!

 

お疲れ様でした!!

 

 

 

 

 

 

 

■劇団あやめの舞台道具を語る

 

 

左より 貴妃咲之阿国、座長姫猿之助

 

 

 

 

●荷物が多い!

 

ーー 劇団あやめメンバー5人とゲストの三代目姫川竜之助さんの6名ですが、6人分とは思えないくらい荷物が多いのですが…

 

座長:え!多いですか?

 

ーー はい(笑)。

 

阿国:10トントラックと4トントラックで、これでも泣く泣く減らしたんですよ。

2年前乗らせてもらった時は、もっと持って来てましたね。

 

 

 

●いつの間にか増える 特殊造形の衣装

 

阿国:うちは衣装が特殊造形なので、畳んで直せないと言うのもありますね。

 

猿之助:一周年記念をやるので、増えているかも…。僕が知らん間に増えてる(笑)。

ひよちゃんも、知らない間に色々作っているし。

 

阿国 これは座長から言われていることなんですけど、人数が少ないからこそ、

それを感じさせない舞台を作ることがうちのポリシーです。

だから、人数が少ないからこそ荷物が多いんです。

 

 

猿之助:1人1人のこだわりが強いんですよ。それはもうね、書いといてください、迷惑ですと(笑)

今日も1人の舞台セットを組むのに、汗だくです(トップの白猿さんのこと)。

 

 

 

 

●舞台道具の貸し出しも

 

ーー これらはどうやって作っているのでしょうか。 

 

猿之助:僕がデザインして、舞台衣装の会社yacco(ヤッコ)で作っています。

 

ーー アイスドラゴンの素材は何ですか?

 

猿之助:あれはウレタンですね。削って形を出しています。

実はこれまで作った道具の貸し出しを始めようと言っています。

倉庫にずっと置いておくと劣化するんですよ。

なので、使いたい劇団さんがあればぜひお知らせください

 

 

 

 

●怖くて美しい"鬼"

 

ーー ラスト舞踊「桜の森の満開の下」について、お聞かせください。

 

 

 

阿国:鬼は怖いけど、それだけじゃなく、天真爛漫な感じを出したくて演っています。

 

猿之助:無邪気な仕草の中に、ちゃんと”鬼”が見えるとのが、すごいと思う。

 

阿国:新しくお面を作りました。鬼の面に毛がついているので、かつらにもなるんですよ。

 

 

石見神楽の面職人が手がけたお面。

近くで見ると、より精巧さがよくわかります。

 

 

●大衆演劇が伝統工芸士の活躍の場に

 

阿国:広島の石見神楽の面工房にお願いしました。

鬼でもどこか綺麗なものを残して欲しいと頼んで作ってもらいました。

 

猿之助:まだ若い方なんですよ。独学でやられているそうで、僕らも応援しています。

 

阿国:今、伝統工芸の職人さんが本当に減ってきていて…

 

猿之助:剣劇の刀を作る人も、高齢で辞められたり、どんどんいなくなっていて、

作り手さんをを探すのにも苦労しています。

探して探して、出会えた時は僕らも嬉しいし、職人さんにも喜んでいただけますね。

「ありがとうございます!」って。

 

ーー なるほど、そういう意味では、大衆演劇が、伝統工芸の職人さんたちの仕事を見てもらえる機会にもなっているのですね。

 

 

 

 

 

 

●それぞれのお気に入り!


ーー 今日はありがとうございました。

最後に、それぞれのお気に入りの道具を教えていただけますか。

 

阿国:今度の誕生日公演用に作ったかつらです。

 

 

 

 

ーー こんな長い三つ編み、見たことないです!

 

阿国:ワイヤーが入っているので、好きな形に出来るんですよ。

 

 

猿之助:僕は初めての『Ennosuke’s greatest show』で作ったスサノオの衣装です。

やりたかったことを全て盛り込んだもので、思い入れがありますね。

 

 

 

2021年12月29日『Ennosuke’s greatest show』@世界館

 

 

 

 

 

猿之助:もう1つが「暫(しばらく)」の豪華版です。

 

 

 

2022年12月29日 『Ennosuke’s greatest show』@世界館

衣装というより特殊造形の世界。

 

 

 

 

猿之助:今、どの劇団さんもどんどん衣装が派手になっていますよね。

ド派手な衣装は、僕らが先陣を切っていると言う自負があるので、

負けないように、これからも皆さんに喜んでいただけるものを作っていきたいと思っています!

 

 

 

 

「桜の森の満開の下」の紙吹雪。

ピンクのハート型でした^^

 

 

 

 

 

【劇団あやめ】

平成23年(2011)旗揚げ。

座長の姫猿之助は劇団花車の姫京之助ゴッドの次男。

劇団花車時代より、自らデザインした斬新な衣装を次々と発表するなど異色の存在として注目を集め、2008年にはパリ・オペラ座での公演を成功させるなど、大衆演劇の枠を超えて活躍。
旗揚げ後は座長のもとに集まった座員と共に研鑽を積み、独自の舞台を繰り広げ、客を魅了する。

 

 

千秋楽の30日まで、堺駅前店にて元気いっぱい公演中。

劇団あやめならではの舞台を、ぜひご覧くださいませーー!

 

 

【劇団からのインフォメーション】

今年も開催『Ennosuke’s greatest show』
2023年12月29日 大阪弁天町世界館にて開催致します。
新感覚4D演劇 Ennosuke’s greatest show

公式Twitter
https://twitter.com/EnnosukeS

 

 

 

 

 

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