舞台裏シリーズ
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舞台裏シリーズ

羅い舞座 堺駅前店 2023年7月公演
「劇団天虎」お芝居&舞台袖レポート

2023年7月27日 14時46分20秒

劇団天虎公演の舞台裏に密着!

客席からは見られない楽屋や舞台袖での

奮闘ぶりに迫ります。

 

今回は劇団で大切にされているお芝居「上を向いて歩こう」の舞台模様をご紹介。

座長の思いや稽古方法などを伺いました。

 

それではどうぞお楽しみくださいませ〜!

(撮影:2023年7月4日昼の部)

 

 

 

■昼の部開演前

 

朝11時。

「おはようございまーす」

いつものように取材班が楽屋を訪ねると…

 

 

七星泰河座長「おはようございまーす」

 

 

前回と同じく、楽曲の保存作業中。

 

「前回ご紹介させていただいた紙吹雪作りが面白かったと

ブログをご覧になった方が言っておられました」

 

泰河座長に伝えますと

 

実はあれからめっちゃ上達したんですよ

お見せするのでまた撮ってくださいね」

 

「そうですか!はい、ぜひ撮らせてください」

(ページの最後にご紹介いたします!)

 

 

 

 

■本日のお芝居「上を向いて歩こう」について

 

左より七星泰河、和新之助

 

 

「これは『上州土産百両』や『月夜の一文銭』と言ったタイトルで

色々な劇団さんで演られているお芝居ですが、

うちでは美影愛先生という方が作ってくださった脚本でさせてもらっています。

僕の師匠(劇団芸昇・みやま昇吾座長)が、

御所の羅い舞座さんに初めて乗せてもらった時

最初にかけたお芝居でした。

だから僕が旗揚げする時も、

初日にこのお芝居をさせてもらおうと決めていました」

(泰河座長)

 

 

 

一番手前の白黒の格子の着物が、座長演じる牙次郎の衣装。

 

 

「初めて牙次郎をやらせてもらったのは16歳の時で

川崎の大島劇場でした。

稽古した後、銭湯に行ってセリフをひたすら繰っていたことを

今でも覚えてますね(笑)。

 

劇団芸昇の七周年記念友情会でも上演され、

劇団天虎でも大切にしている十八番の一つです」

(泰河座長)

 

劇団芸昇七周年記念友情会(2009)のDVD。

 

 

 

 

 

泰河座長の隣の化粧前から、なぜか泰河座長の声が。

見ると、花組むらさきの南條のぼる座長が

口立て稽古の録音を聞きながら化粧をされていました。

 

 

「前回演ったのが1ヶ月前なので、復習しています」(のぼる)

 

 

 

録音データが入ったiPhone。

他にもたくさんのお芝居が収録されています。

 

 

 

 

 

マンスリーゲストの二代目梅澤秀峰さんも

録音を聴いておられました。

 

 

秀峰さん愛用のカセットデッキ。

 

 

 

 

二代目梅澤秀峰さん。

 

 

今日はスリの親分役です。

 

 

 

 

 

和新之助座長

 

 

牙次郎にとって大切な人・銀流しの正太郎を演じます。

 

 

 

 

 

 

花組むらさき 藤間美香座長も

 

 

お芝居ノートを見て復習。

 

 

 

 

 

小道具も舞台袖に。

 

 

 

 

 

音響担当の愛莉ちゃんのメモもスタンバイ。

 

 

 

 

 

「お願いしまーす」

 

 

座長のコールで、開幕です。

 

 

 

 

 

■お芝居開幕

 

《配役》

  • 牙次郎…七星泰河
  • 銀流しの正太郎…和新之助
  • 新吉…藤間美香
  • ひさご屋女将…幸妻弥枝
  • 目明かしの親方辰次…南條のぼる
  • 目明かし定吉…三代目姫竜之助
  • スリ…七星英雄
  • 茶店の娘…七瀬愛莉
  • 燕の親分…梅澤秀峰

 

 

 

 

序幕  江戸市中

 

 

祭りの日。

燕の親方と新吉、銀流しの正太郎が”仕事”に出向いてきた。

 

 

 

茶店の娘にも支払いを弾む正太郎。

 

 

 

 

 

そこへ、以前正太郎が面倒を見てやっていた牙次郎が偶然通りかかって…

 

 

「おやじさん!!」

正太郎との再会を喜ぶ牙次郎。

 

 

 

 

喜びのあまり涙を流す牙次郎に

「泣くな!」と正太郎が一喝。

 

 

泣きん坊の牙次郎がピタッ!と泣き止む。

 

 

 

 

 

 

燕の親方に、正太郎にスリを辞めさせてやってほしいと頼む牙次郎。

 

 

 

 

燕の親分に背中を向けて話をする正太郎。

 

「自分も歳をとった。

旦那たちに迷惑がかかる前に、この稼業から足を洗いたい」

 

 

 

 

燕の親方が認めても、新吉の胸中は…

 

 

 

 

 

燕の親方に縁を切ってもらい、正太郎は晴れて自由の身に。

 

 

一緒に暮らそうという牙次郎。

しかし正太郎はここで別れて

お互い一人前になってから

三年後に再会しようと言う。

 

 

 

 

 

 

不安げな牙次郎。

 

 

正太郎からお守りがわりに持たせてもらった煙管を握りしめ…

 

 

 

 

 

第2場 信州の料亭ひさご屋

 

逗留中の燕の親分と新吉。

江戸前の美味しい料理に感動し、板前に感謝を伝えたいと言う。

 

 

 

 

「流れの板前が作ったもの」と女将。

 

 

 

呼び出されて座敷に出てきた板前を見て驚く二人

 

 

 

 

流れの板前とは正太郎のことだった。

 

 

女将に正太郎へ手紙を託す新吉。

 

 

 

 

 

 

 

第3場 水天宮

 

正太郎に金の無心をする新吉。

正太郎が給金を貯めて作った五両では不足だと言う。

 

 

 

匕首を取り出す新吉を抑える正太郎

 

 

 

揉み合ううちに新吉の腹部に刺さる

 

 

新吉は今際で正太郎への思いを吐露。

だがもう遅い…

 

 

 

 

 

 

 

「新吉。お前は可哀想な男だなあ…」

 

 

 

 

 

 

 

大詰め 江戸 常源寺

 

目明かしの辰次と定吉

 

 

 

 

 

「ガジじゃあねえか。こんなところで何をしている」

 

 

「あ、親方さん。人を待っているんです」

 

 

 

 

兄貴分の定吉から十手を貸してもらう

「その恩人に立派になったところを見せてやれ」

 

 

 

 

お地蔵様の陰から牙次郎を呼ぶ声が…

 

 

 

 

 

正太郎が約束通りやってきた。

 

 

 

 

 

 

むしろを敷いて…

 

 

二人一緒に「まずはご機嫌さん!!」

 

 

 

 

再会を喜んだ後、牙次郎が見せた十手に

 

 

驚いて飛び退く正太郎。

 

 

 

 

戻ってきた辰次がお尋ね者の正太郎に気づく

 

 

 

 

「親方さん、どうか見逃してやってください…!」

 

 

 

 

牙次郎の嘆願に、辰次はどう答えるのか。

二人が選んだ道とは。

 

お芝居最大の見どころを

ぜひ舞台で!!

 

 

 

 

■七星泰河座長がかたる牙次郎という人物

どこか抜けているけれど、義理堅い男

一度助けてもらった人を忘れない。

動物の本能じゃないですけど、恩に尽くす人物です。

だから銀流しの正太郎も、危険を承知で約束の場所にやってくるのだと思います」

 

 

 

 

 

 

■舞踊ショーへ

 

幕開けトップは和新之助座長

 

 

 

 

 

 

支度中の幸妻弥枝さん

 

帯を前で結んで…

 

 

 

 

くるっとひっくり返す

 

アレンジ結びも完璧!

 

 

 

 

 

 

 

 

三代目姫川竜之助座長

 

 

竜之助座長に聞くセリフの覚え方

 

「このお芝居は今日が初めてです。

前日に口立て稽古してもらって、

あとは録音したものを聞いて覚えました。

役者さんによって違うと思いますが、

僕は小さい頃から「見て覚えろ」って言われて

ずっとそうやってきたので。この覚え方ですね。

台本読むより聞いた方がリズムが取りやすいんですよ。

リズムと一緒に覚える感じですね」

 

 

 

 

劇団天虎のスーパージュニア・七星愛莉ちゃん。

 

音響テーブルを操作しながら自分で着付け。

いつもながらすごいの一言。

 

 

 

 

七星愛莉ちゃん

 

 

 

 

 

愛莉ちゃんが踊っている間は七瀬英雄さんが音響につきます

 

 

 

 

 

 

 

藤間美香座長

 

 

 

 

七星英雄さん

 

 

 

 

和新之助座長&三代目姫川竜之助座長

 

 

「今日は相舞踊です」

 

 

 

 

舞台をいっぱい使って、流れるように踊るご両人

 

 

 

 

 

 

女形の七星泰河座長

 

 

板付で登場

 

 

 

 

 

楽屋に戻って間髪入れずに立役に変身

 

 

ワンコーラスで

 

 

群舞に参戦!

 

 

 

 

 

女形の支度中の南條のぼる座長

びん付油で鬘を整えます

 

 

「曲は○○○です〜」

 

「はーい」

 

香盤表に書き留める愛莉ちゃん

 

 

本当に働き者です♪

 

 

 

 

 

 

南條のぼる座長

 

 

 

 

 

いよいよラスト舞踊へ

 

 

「貝殻節」

黒と白の衣装で厳かに

 

「これは京橋劇場に乗った時に作ったもので

大きく動く振り付けで、派手に見せる感じですね」

(泰河座長)

 

 

 

扇にあおられ、雪かごから紙吹雪がハラハラと

 

 

お昼の部終演!

お疲れ様でした!!!

 

 

 

 

 

■本日のエピローグ・泰河座長の紙吹雪工房♪

 

「前回取材してもらった時より

めちゃ早く切れるようになったんで見てください」

 

 

座長の傍に愛用の裁断機。

空いた時間はせっせと紙切り。

 

 

 

 

こんなふうに縦長に切って

 

 

「あとはハサミで雪のサイズに切ります」

 

 

 

 

完成した紙吹雪。

 

 

持ち上げると結構重いです。

 

「5キロ入ってます」

 

この量で、通常のショーの1回分だそうで、

「梅川忠兵衛」はこの3倍。

「三人吉三」などはもっと大量に使うそう。

推定50〜60キロ!

ひえ〜。

 

 

「買うと高いんですよ。1キロで6000円くらい。

他の劇団さんも必要だろうから

たくさん作って売ろうと思ってます

もちろん通常より安価でお分けしますので

必要な方は僕まで言ってくださいね」

 

と、すっかり紙吹雪職人と化した座長。

慣れた手つきでサクサク切っておられました。

 

 

では今回も名言で締めていただきましょう・・・

 

「腕が上がれば金になる」by 泰河

 

 

 

劇団紹介

劇団天虎(げきだんてんこ)

劇団芸昇で座長を務めた七星泰河座長が、2019年7月に羅い舞座 堺東店で旗揚げ。
古典から現代劇まで幅広く演じ、特に三枚目役には定評がある七星泰河座長のもと、旅芝居という大河へ悠々と挑む。

七星泰河座長の初舞台は8歳。昨年の2月には芸道20周年の記念公演を羅い舞座 京橋劇場で行いました。

現在28歳。自ら立ち上げた劇団を牽引する若き気鋭の座長。

ただいま羅い舞座堺駅前店で元気いっぱい公演中です!

 

 

 

羅い舞座 堺駅前店 2023年6月公演
「宝海劇団」舞台袖レポート〜ちびっ子特集

2023年6月25日 15時36分52秒

羅い舞座 堺駅前店
宝海劇団公演の舞台裏に密着!
客席からは見られない楽屋や舞台袖をご紹介

今回は子役さんの奮闘を中心にお届けします!

(撮影:2023年6月10日昼の部)

 

 

 

 

■開演1時間前

 

「おはようございまーす」

 

楽屋入りしてすぐに、本日の撮影の打ち合わせに応じてくれた宝海大空座長。

 

スタッフ「サングラスですか?」

 

座長「いえ、目が悪いので度が入ってます」

 

 

 

夏仕様の座長をパシャリ。

 

 

 

 

 

座長「ええと、今日はちびっ子メインの取材でしたね」

 

スタッフ「はい、すみません(汗)。前回と違う場面をご紹介したいので…」

 

座長「いえいえ、頑張ってるちびっ子を取り上げていただけるのは、うちとしてもありがたいです!」

 

 

 

今日は土曜日なので、子役さんたちも昼の部から出演。

お芝居「鼠と蜆」では、三代目が主役級の役を務めるとのこと。

ワクワクです。

 

 

 

今日はお芝居から開演。

みなさん準備に入られていました。

 

 

宝海空也(たかみ くうや)さん

 

 

 

 

 

宝海大心(たかみ だいご)さん

 

 

 

 

 

宝海蘭丸(たかみ らんまる)さん

 

 

 

 

 

 

 

そして、ちび丸くん!

 

 

「おはようございます!」

 

 

今年の春から小学校3年生。

昨日(6/9)が9歳の誕生日でした。

 

こんな素敵なお客様からのプレゼントが。

 

 

ちび丸くんのこれまでの活躍ぶりが一堂に。

「これは僕が赤ちゃんの時で、これは僕が2歳の時で…」と

1つ1つ説明してくれるちび丸くん。

これからもっともっと増えていきますね!

 

 

 

今日はちびまるくんは舞踊ショーから出演。

個人舞踊、三代目ボーイ豆タンクくんとの相舞踊、ラスト舞踊、

全部で3本出る予定。

忙し〜い1日になりそうです。

 

 

 

 

ちび丸くんが持っているのは、舞台用のファンデーション。

 

 

ちび丸「女形の時に使うピンクです」

 

 

 

 

 

三代目ボーイ豆タンクくんは、父である大空座長に化粧をしてもらいます。

 

 

座長「子役の時は地頭でやることが多いので、自分で化粧したら髪の毛まで真っ白にしてしまうんです」

 

 

 

貧しいシジミ売りの少年役なので、顔に汚れを作ります。

 

 

 

 

化粧をしながら、お芝居の録音を聞いています。

 

 

座長の声が吹き込まれたスマホ。

筋書きはシンプルですが、セリフが多いので大変なのだそう。

 

 

 

 

 

おばあちゃんの宝海真紀さんに着付けてもらって

シジミ売りの少年・豆助の完成です。

 

 

 

 

 

座長の準備が整ったところで

 

 

定刻となりました。

 

お芝居の開幕です!

 

 

 

 

■第1部 お芝居「鼠と蜆」

 

 

左より 三代目ボーイ豆タンク、宝海竜也

 

 

 

シジミ売りの少年豆助(三代目ボーイ豆タンク)

 

 

 

 

 

番頭がシジミを買ってくれないので

助け舟に入るねずみ小僧次郎吉(宝海大空)

 

 

 

 

 

 

ねずみ小僧の正体を知るのは三太(宝海空也)だけ

 

 

 

 

 

 

幕引きに控える宝海真紀さんと三代目

 

 

食い入るように舞台を見つめます。

 

 

 

 

 

 

ねずみ小僧次郎吉に、身の上話を聞いてもらう豆助

 

 

 

 

左より 音羽寿美三郎。宝海大心、宝海蘭丸

 

 

左より 宝海蘭丸、宝海大心、宝海真紀、宝海竜也

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台袖。

音響と照明の切り替えのきっかけが書かれています。

 

 

 

 

 

子分役から捕り方に着替え中の蘭丸さん。

 

 

 

 

着替えながら、ちび丸くんのお化粧も。

 

 

 

 

 

 

 

お化粧をしてもらったちび丸くん、舞台袖へ。

 

 

やはり食い入るように舞台を見つめます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父子で演じるシジミ売りの少年とねずみ小僧の物語。

ラストでは客席からすすり泣きが。

 

ぜひ舞台で!

 

 

 

 

 

 

■口上〜ショー準備

 

お芝居が無事終わって、ほっとした表情の座長。

 

 

 

 

 

三代目、お疲れ様でした!

 

 

三代目「ありがとうございます!」

 

スタッフ「今日のお芝居は何点くらいと思いますか?」

 

三代目「自分では決められないです」

 

スタッフ「このお芝居の難しいところは?」

 

三代目「心の入れ方が、難しいです。

これは泣くお芝居ですから、お客さんが泣けるように感情を込めるのが難しい。

本当にお芝居の中に溶け込めたらなと思ってます」

 

 

お芝居の中に溶け込む…良い言葉だなあとしみじみ。

お芝居が何点だったかは(お客様が決めることで)自分では決められないと言うのも、本当にその通りで、

ひたむきに役に打ちこむ、三代目の役者魂に触れた気がしました。

 

 

 

 

 

そんな三代目が大好きなのは、歌舞伎役者・中村勘九郎さん。

 

 

「『団七九郎兵衛(夏祭浪花鑑)』を観に行った時に買ってもらった手拭いです。

舞踊でやっているんですが、いつかお芝居でもやってみたいです」

 

と、目をキラキラさせて語ってくれました。

 

 

 

 

そうこうしているうちに

 

奈希(なぎ) ちゃんが起きてきました♪

 

「おはよー」

 

 

 

 

奈希ちゃんはただいま2歳と6ヶ月。

 

 

今日は追加ショーに出る予定です♪

 

 

 

 

ちび丸くんも支度が出来てきましたね。

 

 

 

ちび丸くんも、お芝居勉強中。

 

蘭丸「先日、『とらん帳』というお芝居で、

ちび丸が目が見えない娘役だったんですが、

花道で落ちてしまって。

薄目でも開けたら見てしまうので、

それくらい役に入り込んでいたのですね。

親としては不安になるんですけど。

ちび丸は、本番に強いよね」

 

ちび丸「うん(笑)」

 

 

 

こちらは、ちび丸くんの「文七元結」の台本。

 

 

ひらがなばかりではなく、漢字も覚られるように漢字を混じっています。

娘役が多いちび丸くんですが、実は立ち回りが一番好きなのだとか。

 

蘭丸「昨日のお芝居(牛若)でも、立ち回りの時が一番生き生きしてたね(笑)」

 

ちび丸「うん♪」

 

 

 

 

 

三代目からちび丸くんへ、誕生日プレゼントの香水。

 

 

 

紫色が女形、青色が立役の時につけるそうです。

 

 

 

「僕がつけてあげるー」

 

 

とっても仲良しの二人です♪

 

 

 

 

 

 

支度が整ったところで、第2部舞踊ショー開幕!

 

 

 

 

 

 

 

 

■第2部舞踊ショー

 

 

大空座長の女形

 

 

 

 

 

ちびっ子たちにモテモテなのが空也さん

 

 

 

 

三代目は、化粧は座長、着付けは真紀さんですが、

羽二重を締めるのは空也さんに頼みます。

 

 

「僕が締めるのがちょうど良いらしいです(笑)」(空也)

 

 

 

 

 

女形で舞うちび丸くん

 

扇の持ち方がふんわりと優しい。

 

 

 

 

 

 

 

三代目ボーイ豆タンクくんは男伊達な男花魁

 

 

衣装は劇団美山の里美こうた座長と同じものだそう。

「衣装屋さんで選んだら、こうたさんと同じですよと教えてもらって。

こうた座長にも話して、お揃いにさせてもらいました」(真紀)

 

 

 

 

入れ替わる時に、一瞬一緒に踊る二人。

 

 

おそらくアドリブだと思いますが、バッチリ決まってました!

 

 

 

 

 

宝海空也さん

 

 

 

 

 

 

 

宝海蘭丸さん

 

 

 

 

 

 

座長と蘭丸さんでマイケル・ジャクソンナンバー。

 

 

 

 

 

 

こちらも息ピッタリ。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ちびっ子たちは2本目の「それは恋」の支度中。

 

 

 

 

この辺りから楽屋は慌ただしさが増してきました。

 

「自分も着付けないといけないし、子役の出番が多い時はバタバタです」と真紀さん。

 

 

 

 

 

急ピッチで、支度が整いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

宝海大心さん

 

 

 

 

 

 

ちび丸くんと三代目ボーイ豆タンクくんによる

「それは恋(梅川忠兵衛)」

 

 

 

捕り方に追い詰められる梅川と忠兵衛。

 

 

 

この世で一緒になれずとも

あの世で夫婦に…

 

 

悲しい最期。

ちびっ子たちが舞うと、文楽の人形のようにも見えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

宝海竜也園長

 

この袴は蘭丸さんからのプレゼント。

幻想的な紅葉柄です。

 

 

 

 

 

さて、いよいよラスト舞踊「サムライパラダイス」。

 

ちびっ子の二人も大人に混じって踊ります。

 

 

準備オッケー!

 

 

 

袴&二丁扇子で、激しいダンス。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、楽屋では

なんと

小ペンペンくんと小空くんも踊ってました!

 

 

 

ブレイクダンス!

身体が柔らかい!めちゃめちゃうまい!

表でも見てもらいたい!

 

 

 

 

「イエーイ!」

決まった!

 

 

 

 

舞台側も、袖から出した紙吹雪が舞う中、ビシッとキメ!

 

 

 

 

 

 

奈希ちゃんも着替えて舞台を覗きに来ました。

 

 

 

 

あれ、ちょっとご機嫌ななめかな??

 

 

 

 

 

「どしたの?どしたの?」

 

機嫌が直るよう、可愛いリボンをつけてもらいましょう。

 

「どれが良いかな〜」

 

 

 

 

「あ、可愛い〜♡」

 

 

 

ちょっと復活?

 

まだちょっとグズってます。

 

 

 

 

最後はパパのところへ

 

 

抱っこしてもらって

 

今度こそ復活。

 

 

座長「追加ショー出てくれるね?」

 

奈希「うん…(ちょっとベソ気味)」

 

 

パパの抱っこでなんとかご機嫌直ったかな?

 

 

 

 

■宝海大空座長より

今回の舞台裏は、ちびっ子中心で見ていただきました。

平日は学校があるので、舞台は夜からです。

三代目もちび丸も舞台が好きですね。

 

奈希は、気分屋で日によっていろいろですが、基本的には舞台が好きです。

 

次男の小空(小学1年)は舞台に出ていないのですが、

今月の17日、お芝居に初めて出ることになりました。(ついに!)

 

三代目は、お芝居が終わったら「どうだった?」と必ず聞いてくるので、

「ここは良かったけど、ここはもっとこうした方がいい」と、1つ1つ教えます。

僕は、お芝居の時は常に周りを見ているので、役に入り込めないんです。

誰かが座長になってくれたら、初めて役に入り込めると思います。

だから、子どもたちの成長はもちろんですが、その時の自分自身も楽しみですね(笑)」

 

 

 

 

 

3時間、ちびっ子も大人も大忙しの舞台裏。

より良い舞台のために一丸となって取り組む姿があり、

舞台と同じくらいの熱いドラマが詰まっています。

 

 

 

羅い舞座 堺駅前店 2023年5月公演
「劇団KAZUMA」舞台袖レポート

2023年5月29日 15時38分45秒

羅い舞座堺駅前店5月公演は、藤美一馬(ふじみ かずま)座長率いる劇団KAZUMA。

舞台からは見えない楽屋や舞台袖での奮闘ぶりをレポートいたします!

(取材:2023年5月25日)

 

 

■開演1時間前

朝のミーティングが終わり、ミニショーのリハーサルが始まったところ。

 

 

 

 

化粧前の藤美一馬座長

「おはようございます!」

 

 

一馬座長の化粧前は、舞台上手側の一角。

「僕は化粧する時、人に見られると気が散って出来ないんです」という座長。

座員さんに見られるのもNG。

 

そんなわけで、座長の化粧前を仕切るために、かつら箱がブロック塀のように積まれています。

 

 

「どの劇場に行っても、絶対見えないように仕切ってます(笑)」(一馬座長)

 

では、せめてお道具だけでも拝見…

 

こちらゲストに行く時に使っている手鏡。

朱色地に貝細工の桜が施された華やかな逸品。

 

 

「十周年記念で作ったもので、その時の出演者のみなさんにもお配りしました」(一馬座長)

 

 

 

犬が好きで、昔チワワを飼っていたという座長。

こちらはチワワを飼う前にお客様からプレゼントされたもの。

呼ぶものがあったのかも?

 

 

 

 

香水はディオールのプワゾン。

甘さとクールさが絶妙のバランスの芳香は一馬座長にピッタリ。

 

 

 

では、他のメンバーの化粧前へ…

 

 

こちら龍美佑馬(たつみ ゆうま)さん

 

 

香盤表をノートに書き写しておられました。

 

 

「毎日記録しています。次に同じ劇場に乗った時、お芝居や曲が被らないようにするためです」

このように、お客様を飽きさせないために日々努力されているのですね。

 

 

佑馬さんも「化粧しているところはちょっと…」

 

冴羽竜也副座長も「僕も…」

 

 

次々と撮影NGを出されてしまいましたが

「彼ならいいです!彼を撮ってください!」

と、モデルに推薦されたのは

 

城春輝(じょう はるき)さん。

 

 

「いいですよ~」と快く応じてくださいました。

すみません、ありがとうございます!

 

イヤホンで聴いているのは?

「今日のお芝居のセリフです」

 

 

 

春輝さんは21歳が初舞台。

「それまではヒッチハイクをしてまして…」

 

なんと!ではどうやって大衆演劇に?

 

「座長の知り合いの人から紹介されて。体験入団させてもらって、やってみようと思って正式に入団しました」

 

現在26歳。役者になって5年目です。

 

 

 

 

ミニショーの支度を終えた冴羽竜也(さえば たつや)副座長。

 

 

初舞台は16歳だそう。

「21歳で一度辞めて、一馬座長と出会ったのが26歳の時です。それからずーっといます笑」

 

竜也副座長といえば、妖艶な女形が印象的です。

「女形のイメージですか?うーん、特にいないですね~」(竜也)

 

 

 

続いて女優陣

有扇愛梨奈(ゆうせん ありな)さん

 

 

「役者になって5、6年くらいですね」

 

座長の着付けも手がける頼れる存在。

お芝居でも重要な役を任されています。

 

 

 

あみさん。

有扇愛梨奈さんに誘われてこの世界に飛び込みました。

 

 

「入団して3年くらいです」

 

舞踊ショーでは投光も担当。

この日も、楽屋と投光室との往復で、ずっと走っているあみさんでした♪

 

 

 

ゲストの一馬座長の弟でもある藤千代之助(ふじ ちよのすけ)座長。

 

 

僕も化粧しているところを人に見れるのはダメなんですよ〜

というわけで、後ろ姿を撮らせていただきました。

 

楽屋着は着物。

「ラフな格好より着物の方が僕は落ち着きますね」(千代之助座長)

 

 

 

さてさて、本日の出演者の皆様をご紹介したところで、第1部顔見せミニショースタートです!

(千咲大介座長とKEITAさんはこの日はお休みで不在でした)

 

 

 

■第1部顔見せミニショー

 

 

 

手前から あみ、城春輝、有扇愛梨奈

 

 

 

 

副座長 冴羽竜也

 

 

 

座長 藤美一馬

 

 

 

 

着替えながら音響を担当する春輝さん

 

 

 

ミニショーラストは藤千代之助座長も参戦!

 

 

 

 

 

 

 

幕が閉まると、すぐお芝居の準備。

 

これがめちゃめちゃ早くてですね…

 

 

 

 

床几(しょうぎ)を出して

 

 

 

背景幕をしゃーっ、

 

 

位置を確認して「はい、OK」

 

1分程で序幕のセットが出来ました!

 

 

 

 

■第2部お芝居「天竜鴉」

劇団で長く演じているお芝居の1つ。

旅鴉の銀次は、天竜川で溺れてしまったところ、筏流しの甚兵衛に助けられる。
命を助けてもらったお礼にと、やくざに憧れて村を飛び出したという甚兵衛の息子・新太郎を探してやると約束するが…
1幕5景の時代人情剣劇です。

 

(配役)

  • 夜鴉銀次:藤美一馬
  • 新太郎:城春輝
  • 新太郎の父甚兵衛:龍美佑馬
  • 新太郎の妹おみよ:有扇愛梨奈
  • 大黒屋代貸:冴羽竜也
  • 大黒屋若いもん:あみ
  • 村の娘:あみ(2役)
  • 大黒屋親分:藤千代之助

 

 

銀次に扮する藤美一馬座長

 

 

 

 

 

大黒屋一家代貸に扮する冴羽竜也副座長

 

 

 

 

 

おみよに扮する有扇愛梨奈さん

 

 

 

村娘と大黒屋一家若いもん2役を務めるあみさん

 

 

 

序幕 甚兵衛の家

 

 

 

銀次を助ける甚兵衛

 

 

助けてもらったお礼に新太郎を探してやると約束する

 

 

 

場面転換。背景幕を変える一馬座長

 

 

 

出番まで舞台袖で控えます

 

 

音響を担当していた春輝さん。第2景から新太郎役で登場です

 

 

兇状の旅から帰ってきた新太郎だったが…

 

 

 

大黒屋親分(藤千代之助)(中央)が、旅人銀次を使って新太郎を亡き者にしようと企む

 

 

場面転換。

この間、立ち回りを合わせます。

 

 

 

 

 

 

 

 

甚兵衛に背負われ助けられた銀次が、今度は甚兵衛の息子の新太郎の亡骸を背負うことになろうとは…

 

 

 

 

 

 

 

 

大詰め。1年後の天竜村。

銀次が甚兵衛を訪ねてやって来る。約束を果たすために…

 

 

 

 

銀次、甚兵衛、おみよの思いが交錯するクライマックス。ぜひ舞台で!

 

 

 

■舞台口上

 

一馬座長と城春輝さんのかけ合いが楽しい♪

 

「お芝居が長引いたので、準備が出来次第すぐさま幕を開けますね!」(一馬座長)

 

 

 

 

 

■第3部舞踊ショー

 

幕開けトップは若手3人による群舞

 

 

 

 

春輝さんが舞台にいる間は他のメンバーが交代で音響につきます。

 

 MD音源をセットする龍美佑馬さん。

大衆演劇はMDやカセットテープが大活躍。

 

 

龍美佑馬さんの初舞台は38歳。

「それまでいろーんな仕事をやってました」

 

現在はいくつも書き下ろしの脚本を手がける劇団の作家としても活躍。

これまで物書きの仕事をされていたのでしょうか。

 

「いえ。元々歴史が好きというだけで。大衆演劇のお芝居はやくざものばかりでしょう。
もっと他に出来るのにって、書き始めたのがきっかけです」

 

最新作は新撰組を題材にしたお芝居。

劇団KAZUMAのオリジナル狂言がかかった際にはぜひチェック!

 

 

 

 

ゲスト 藤千代之助座長

 

 

 

城春輝

 

 

龍美佑馬

 

 

 

座長と副座長の女形が続きます

 

副座長 冴羽竜也

 

 

 

座長 藤美一馬

 

 

 

有扇愛梨奈

 

 

 

この間、黒幕の後ろで太鼓の準備

 

 

 

 

一馬座長といえばこの大きな締太鼓ですよね!

 

 

 

左より 冴羽竜也、藤美一馬、城春輝

 

 

あみ

 

 

舞踊ショーも大詰め。ラスト舞踊の衣装に着替えます

 

左より 城春輝、冴羽竜也

 

 

 

ラスト舞踊「ミッションインポシブル」の照明の指示書

 

 

舞台を暗くし、光線のような照明で浮かび上がらせる演出。

細かく指示が書かれています
(ちらっと読みましたが、全然解読できませんでした…みなさんすごいです)

 

 

 

ラスト舞踊は全員が舞台に出るので、千代之助座長がアナウンスを担当。

 

 

舞台袖の連携プレーも気心の知れた者同士ならでは。

 

 

 

 

貴重な兄弟のツーショット♪

 

 

 

 

ラスト舞踊「ミッション・インポシブル」

 

 

暗い&動きが速い=撮影惨敗。。

実際はもーっとかっこいいので、ぜひ舞台で(汗)!!

 

 

 

お昼の部、これにて終演!

 

 

お疲れ様でした!

 

 

 

【劇団紹介】

平成14(2002)年2月1日に藤美一馬座長が旗揚げ。劇団名の「KAZUMA」は座長の名前「一馬」が由来。「明るく楽しく」がモットーの三枚目の芝居が十八番の劇団。座長をはじめ、個性あふれるメンバー達が織りなす舞台はチームワーク抜群。舞台を色鮮やかに飾る斬新な演出には多くのファンが注目している。

 

藤美一馬座長

「今、うちは1年に6ヶ月しか劇場公演をしていないんです。月公演がない時は、身体を休めたり、ゲストに行ったり。単発公演もやるんですけど、その稽古もじっくり出来ます。僕のわがままからこのペースになってもう6年で、メンバーも理解してついてきてくれています。ありがたいですね。」

 

 

ありがとうございました!

 

【次回羅い舞座公演予定は…2023年10月堺東店です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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