劇団あやめ公演 舞台に密着

5月は舞台袖から取材させていただきましたが

今回はお芝居をじっくりご紹介

そしてもう1つ、

劇団あやめと言えば大がかりな舞台セット。

それらがどんなふうに作られているのか?

道具に関する座長の悩みとは??

そんな舞台セットの裏話に迫ります!

(取材日:2023年8月9日)

 

 

 

 

■第1部お芝居 「独眼流花かんざし」

【主な配役】
  • 源太…姫猿之助
  • 新太郎…初音白猿
  • おやえ…咲之阿国
  • おみよ…ひよこ
  • 辻斬り…三代目姫川竜之助
  • 医師 沢庵…千鳥

 

 

 

 

第1場 山中

 

旅の姉妹。姉おみよが持病の癪を起こし、妹おやえは水を汲みに行く。

 

 

 

 

おみよを殺し、懐から金を奪う辻斬り

 

 

 

そこへ通りかかった源太

 

 

 

辻斬りから金を渡される

 

 

 

姉のそばで泣くおやえ。おやえの目を治すための旅の道中だった。

 

 

 

 

第2場 源太の家

 

 

おやえの面倒を見る源太。

源太の優しさに、おやえの心の傷も癒ていく。

 

 

 

 

「お兄さんの顔を触らせて。

おっかさんが言っていたの。心の綺麗な人は顔も綺麗だって」

 

 

 

 

龍神一家の博打場で、いかさまをした新太郎。

追っ手をかけられ、源太の家に飛び込む。

 

 

 

源太と新太郎は義兄弟。

おやえとの暮らしを邪魔されたくないが、名案を思いつく源太。

「新太郎、俺の代わりに顔を触らせてやれ。ただし、絶対口を聞くな」

 

 

おやえに触れられ、新太郎もおやえに惹かれはじめる。

 

 

 

新太郎の思いを察知した源太。

素早く引き離す。

 

 

 

 

 

第3場 数日後 源太の家


 

おやえの目が治る可能性があるという沢庵。

「高麗人参を煎じて飲めば治るだろう」

源太はおやえのために、薬代の工面をすると言う。

 

 

 

「目が治ったらお兄さんのお嫁さんにしてください」

 

 

 

 

源太の留守中、おやえを訪ねてくる新太郎。

花かんざしをおやえに贈る。

 

 

 

帰ってきた源太、花かんざしを取り上げる。

 

 

 

沢庵が薬を手配してやって来た。

いよいよおやえの目が見えるようになるのだ。

 

 

 

 

新太郎も引かない。

2人はとうとう決闘に…

 

 

 

 

 

大詰め 喧嘩場

 

 

龍神一家が新太郎を見つける。

このまま突き出してやりたい源太だったが、

その中に、あの時の辻斬りがいるではないか。

 

 

「おやえの姉の仇!」

 

激しい斬り合いに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辻斬りに深傷を負わせる源太。

 

 

 

 

そして…

 

 

新太郎との決着をつける!

 

 

 

そこへ

 

 

「源さん!おやえちゃんの目が開いたぞ!」

 

 

 

喜ぶ源太。

 

 

 

大道に向かって叫ぶ。

 

 

 

 

おやえ「お兄さん!」

 

 

 

 

 

 

おやえが飛び込んだのは新太郎の方だった。

 

 

 

 

おやえに刀に振りかざす源太。

 

 

しかし…

 

 

 

 

 

おやえの幸せを思い、身を引く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■「独眼流花かんざし」について

 

劇団花車時代にやっていたお芝居です。

元は侍の演目なんですよ。大衆演劇なので、やくざものに変えて。

 

おやえが源太に気づかないまま去っていくか、または途中で気づくか、劇団よって違います。

花車では、兄弟全員(錦之助・勘九郎・猿之助・二代目姫京之助)が主役を演じるので、僕は自分だけの源太を演ろうと、色々考えました。

最後のところは、映像ならスローモーションになるだろうなって。その感じを舞台で出そうと思ってやっています。(姫猿之助)

 

 

 

 

「源太はもっと暗い人間として演じられていたんですよ。

父(ゴッド姫京之助)も暗い人物として演っていたので、僕も初めはそうしていました。

劇団を旗揚げをして、新太郎役の白猿がどうも暗くてですね(笑)。

どれだけ明るくせーと言っても暗くて(笑)。

だから僕の方が明るいキャラにしました。

でも、その方が後々の悲劇性が増しますよね。

こんなふうに、座長になってから、わかることがいっぱいあります」(猿之助)

 

 

 

 

 

 

 

■第2部 舞踊ショー


舞踊ショートップ

若手リーダー初音白猿さんの「グレード・オブ・ジ・アイス・ドラゴン」セッティング完了。

 

 

セットがめちゃめちゃ大きい!

フレームにギリギリ収まりました。

 

 

 

「これを個人舞踊でやるって言うから、トップにしてくれって言ったんです。

みんなどんどん大掛かりになってきて、大変。

だってセットを組むのは僕ですからね〜(笑)」(猿之助)

 

 

 

 

いよいよ舞踊ショー開幕!

 

 

 

 

 

仕切り幕が開いてアイスドラゴン登場!

 

 

 

 

 

凍てつく氷の光を放つドラゴン。

 

 

 

 

 

赤い照明との対比がドラマチック。

 

劇団あやめのショーの真骨頂。

 

 

 

 

 

 

 

 

続くステージは千鳥さんの歌♪

 

 

ロングトーンは業界ナンバー1ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

貴妃 咲之阿国さん

「ブッダのように私は死んだ」

 

 

 

 

 

 

 

若手リーダー 初音白猿さん

「坂本龍馬」

 

 

 

 

 

姫猿之助座長は女形で

 

 

 

 

 

 

闘うマスゴッドひよこさん

 

 

 

 

千鳥さん

2本目はしっとり舞踊で

 

 

 

 

「中舞踊 佐渡の恋唄」

 

 

咲之阿国さん、初音白猿さん

 

 

ひよこさん

 

 

 

 

 

 

「うちは気合いが入った演目はどうしても洋になってしまうので、必ず、どこかでしっかりした和テイストのものを入れるようしています」(阿国)

 

 

 

 

 

 

 

ゲスト 三代目姫川竜之助座長

 

 

 

 

マスゴッドひよこさん

 

 

 

 

 

 

姫猿之助座長

個人舞踊ですが、ラスト舞踊のプロローグでもありました。

 

 

 

 

 

■ラスト舞踊「桜の森の満開の下」

 

 

 

桜の森には”鬼”が棲むという…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事終幕!

 

お疲れ様でした!!

 

 

 

 

 

 

 

■劇団あやめの舞台道具を語る

 

 

左より 貴妃咲之阿国、座長姫猿之助

 

 

 

 

●荷物が多い!

 

ーー 劇団あやめメンバー5人とゲストの三代目姫川竜之助さんの6名ですが、6人分とは思えないくらい荷物が多いのですが…

 

座長:え!多いですか?

 

ーー はい(笑)。

 

阿国:10トントラックと4トントラックで、これでも泣く泣く減らしたんですよ。

2年前乗らせてもらった時は、もっと持って来てましたね。

 

 

 

●いつの間にか増える 特殊造形の衣装

 

阿国:うちは衣装が特殊造形なので、畳んで直せないと言うのもありますね。

 

猿之助:一周年記念をやるので、増えているかも…。僕が知らん間に増えてる(笑)。

ひよちゃんも、知らない間に色々作っているし。

 

阿国 これは座長から言われていることなんですけど、人数が少ないからこそ、

それを感じさせない舞台を作ることがうちのポリシーです。

だから、人数が少ないからこそ荷物が多いんです。

 

 

猿之助:1人1人のこだわりが強いんですよ。それはもうね、書いといてください、迷惑ですと(笑)

今日も1人の舞台セットを組むのに、汗だくです(トップの白猿さんのこと)。

 

 

 

 

●舞台道具の貸し出しも

 

ーー これらはどうやって作っているのでしょうか。 

 

猿之助:僕がデザインして、舞台衣装の会社yacco(ヤッコ)で作っています。

 

ーー アイスドラゴンの素材は何ですか?

 

猿之助:あれはウレタンですね。削って形を出しています。

実はこれまで作った道具の貸し出しを始めようと言っています。

倉庫にずっと置いておくと劣化するんですよ。

なので、使いたい劇団さんがあればぜひお知らせください

 

 

 

 

●怖くて美しい"鬼"

 

ーー ラスト舞踊「桜の森の満開の下」について、お聞かせください。

 

 

 

阿国:鬼は怖いけど、それだけじゃなく、天真爛漫な感じを出したくて演っています。

 

猿之助:無邪気な仕草の中に、ちゃんと”鬼”が見えるとのが、すごいと思う。

 

阿国:新しくお面を作りました。鬼の面に毛がついているので、かつらにもなるんですよ。

 

 

石見神楽の面職人が手がけたお面。

近くで見ると、より精巧さがよくわかります。

 

 

●大衆演劇が伝統工芸士の活躍の場に

 

阿国:広島の石見神楽の面工房にお願いしました。

鬼でもどこか綺麗なものを残して欲しいと頼んで作ってもらいました。

 

猿之助:まだ若い方なんですよ。独学でやられているそうで、僕らも応援しています。

 

阿国:今、伝統工芸の職人さんが本当に減ってきていて…

 

猿之助:剣劇の刀を作る人も、高齢で辞められたり、どんどんいなくなっていて、

作り手さんをを探すのにも苦労しています。

探して探して、出会えた時は僕らも嬉しいし、職人さんにも喜んでいただけますね。

「ありがとうございます!」って。

 

ーー なるほど、そういう意味では、大衆演劇が、伝統工芸の職人さんたちの仕事を見てもらえる機会にもなっているのですね。

 

 

 

 

 

 

●それぞれのお気に入り!


ーー 今日はありがとうございました。

最後に、それぞれのお気に入りの道具を教えていただけますか。

 

阿国:今度の誕生日公演用に作ったかつらです。

 

 

 

 

ーー こんな長い三つ編み、見たことないです!

 

阿国:ワイヤーが入っているので、好きな形に出来るんですよ。

 

 

猿之助:僕は初めての『Ennosuke’s greatest show』で作ったスサノオの衣装です。

やりたかったことを全て盛り込んだもので、思い入れがありますね。

 

 

 

2021年12月29日『Ennosuke’s greatest show』@世界館

 

 

 

 

 

猿之助:もう1つが「暫(しばらく)」の豪華版です。

 

 

 

2022年12月29日 『Ennosuke’s greatest show』@世界館

衣装というより特殊造形の世界。

 

 

 

 

猿之助:今、どの劇団さんもどんどん衣装が派手になっていますよね。

ド派手な衣装は、僕らが先陣を切っていると言う自負があるので、

負けないように、これからも皆さんに喜んでいただけるものを作っていきたいと思っています!

 

 

 

 

「桜の森の満開の下」の紙吹雪。

ピンクのハート型でした^^

 

 

 

 

 

【劇団あやめ】

平成23年(2011)旗揚げ。

座長の姫猿之助は劇団花車の姫京之助ゴッドの次男。

劇団花車時代より、自らデザインした斬新な衣装を次々と発表するなど異色の存在として注目を集め、2008年にはパリ・オペラ座での公演を成功させるなど、大衆演劇の枠を超えて活躍。
旗揚げ後は座長のもとに集まった座員と共に研鑽を積み、独自の舞台を繰り広げ、客を魅了する。

 

 

千秋楽の30日まで、堺駅前店にて元気いっぱい公演中。

劇団あやめならではの舞台を、ぜひご覧くださいませーー!

 

 

【劇団からのインフォメーション】

今年も開催『Ennosuke’s greatest show』
2023年12月29日 大阪弁天町世界館にて開催致します。
新感覚4D演劇 Ennosuke’s greatest show

公式Twitter
https://twitter.com/EnnosukeS