舞台裏シリーズ
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舞台裏シリーズ

羅い舞座 堺駅前店 2023年8月公演
「劇団あやめ」舞台袖レポート

2023年8月21日 18時10分09秒

劇団あやめ公演 舞台に密着

5月は舞台袖から取材させていただきましたが

今回はお芝居をじっくりご紹介

そしてもう1つ、

劇団あやめと言えば大がかりな舞台セット。

それらがどんなふうに作られているのか?

道具に関する座長の悩みとは??

そんな舞台セットの裏話に迫ります!

(取材日:2023年8月9日)

 

 

 

 

■第1部お芝居 「独眼流花かんざし」

【主な配役】
  • 源太…姫猿之助
  • 新太郎…初音白猿
  • おやえ…咲之阿国
  • おみよ…ひよこ
  • 辻斬り…三代目姫川竜之助
  • 医師 沢庵…千鳥

 

 

 

 

第1場 山中

 

旅の姉妹。姉おみよが持病の癪を起こし、妹おやえは水を汲みに行く。

 

 

 

 

おみよを殺し、懐から金を奪う辻斬り

 

 

 

そこへ通りかかった源太

 

 

 

辻斬りから金を渡される

 

 

 

姉のそばで泣くおやえ。おやえの目を治すための旅の道中だった。

 

 

 

 

第2場 源太の家

 

 

おやえの面倒を見る源太。

源太の優しさに、おやえの心の傷も癒ていく。

 

 

 

 

「お兄さんの顔を触らせて。

おっかさんが言っていたの。心の綺麗な人は顔も綺麗だって」

 

 

 

 

龍神一家の博打場で、いかさまをした新太郎。

追っ手をかけられ、源太の家に飛び込む。

 

 

 

源太と新太郎は義兄弟。

おやえとの暮らしを邪魔されたくないが、名案を思いつく源太。

「新太郎、俺の代わりに顔を触らせてやれ。ただし、絶対口を聞くな」

 

 

おやえに触れられ、新太郎もおやえに惹かれはじめる。

 

 

 

新太郎の思いを察知した源太。

素早く引き離す。

 

 

 

 

 

第3場 数日後 源太の家


 

おやえの目が治る可能性があるという沢庵。

「高麗人参を煎じて飲めば治るだろう」

源太はおやえのために、薬代の工面をすると言う。

 

 

 

「目が治ったらお兄さんのお嫁さんにしてください」

 

 

 

 

源太の留守中、おやえを訪ねてくる新太郎。

花かんざしをおやえに贈る。

 

 

 

帰ってきた源太、花かんざしを取り上げる。

 

 

 

沢庵が薬を手配してやって来た。

いよいよおやえの目が見えるようになるのだ。

 

 

 

 

新太郎も引かない。

2人はとうとう決闘に…

 

 

 

 

 

大詰め 喧嘩場

 

 

龍神一家が新太郎を見つける。

このまま突き出してやりたい源太だったが、

その中に、あの時の辻斬りがいるではないか。

 

 

「おやえの姉の仇!」

 

激しい斬り合いに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辻斬りに深傷を負わせる源太。

 

 

 

 

そして…

 

 

新太郎との決着をつける!

 

 

 

そこへ

 

 

「源さん!おやえちゃんの目が開いたぞ!」

 

 

 

喜ぶ源太。

 

 

 

大道に向かって叫ぶ。

 

 

 

 

おやえ「お兄さん!」

 

 

 

 

 

 

おやえが飛び込んだのは新太郎の方だった。

 

 

 

 

おやえに刀に振りかざす源太。

 

 

しかし…

 

 

 

 

 

おやえの幸せを思い、身を引く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■「独眼流花かんざし」について

 

劇団花車時代にやっていたお芝居です。

元は侍の演目なんですよ。大衆演劇なので、やくざものに変えて。

 

おやえが源太に気づかないまま去っていくか、または途中で気づくか、劇団よって違います。

花車では、兄弟全員(錦之助・勘九郎・猿之助・二代目姫京之助)が主役を演じるので、僕は自分だけの源太を演ろうと、色々考えました。

最後のところは、映像ならスローモーションになるだろうなって。その感じを舞台で出そうと思ってやっています。(姫猿之助)

 

 

 

 

「源太はもっと暗い人間として演じられていたんですよ。

父(ゴッド姫京之助)も暗い人物として演っていたので、僕も初めはそうしていました。

劇団を旗揚げをして、新太郎役の白猿がどうも暗くてですね(笑)。

どれだけ明るくせーと言っても暗くて(笑)。

だから僕の方が明るいキャラにしました。

でも、その方が後々の悲劇性が増しますよね。

こんなふうに、座長になってから、わかることがいっぱいあります」(猿之助)

 

 

 

 

 

 

 

■第2部 舞踊ショー


舞踊ショートップ

若手リーダー初音白猿さんの「グレード・オブ・ジ・アイス・ドラゴン」セッティング完了。

 

 

セットがめちゃめちゃ大きい!

フレームにギリギリ収まりました。

 

 

 

「これを個人舞踊でやるって言うから、トップにしてくれって言ったんです。

みんなどんどん大掛かりになってきて、大変。

だってセットを組むのは僕ですからね〜(笑)」(猿之助)

 

 

 

 

いよいよ舞踊ショー開幕!

 

 

 

 

 

仕切り幕が開いてアイスドラゴン登場!

 

 

 

 

 

凍てつく氷の光を放つドラゴン。

 

 

 

 

 

赤い照明との対比がドラマチック。

 

劇団あやめのショーの真骨頂。

 

 

 

 

 

 

 

 

続くステージは千鳥さんの歌♪

 

 

ロングトーンは業界ナンバー1ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

貴妃 咲之阿国さん

「ブッダのように私は死んだ」

 

 

 

 

 

 

 

若手リーダー 初音白猿さん

「坂本龍馬」

 

 

 

 

 

姫猿之助座長は女形で

 

 

 

 

 

 

闘うマスゴッドひよこさん

 

 

 

 

千鳥さん

2本目はしっとり舞踊で

 

 

 

 

「中舞踊 佐渡の恋唄」

 

 

咲之阿国さん、初音白猿さん

 

 

ひよこさん

 

 

 

 

 

 

「うちは気合いが入った演目はどうしても洋になってしまうので、必ず、どこかでしっかりした和テイストのものを入れるようしています」(阿国)

 

 

 

 

 

 

 

ゲスト 三代目姫川竜之助座長

 

 

 

 

マスゴッドひよこさん

 

 

 

 

 

 

姫猿之助座長

個人舞踊ですが、ラスト舞踊のプロローグでもありました。

 

 

 

 

 

■ラスト舞踊「桜の森の満開の下」

 

 

 

桜の森には”鬼”が棲むという…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事終幕!

 

お疲れ様でした!!

 

 

 

 

 

 

 

■劇団あやめの舞台道具を語る

 

 

左より 貴妃咲之阿国、座長姫猿之助

 

 

 

 

●荷物が多い!

 

ーー 劇団あやめメンバー5人とゲストの三代目姫川竜之助さんの6名ですが、6人分とは思えないくらい荷物が多いのですが…

 

座長:え!多いですか?

 

ーー はい(笑)。

 

阿国:10トントラックと4トントラックで、これでも泣く泣く減らしたんですよ。

2年前乗らせてもらった時は、もっと持って来てましたね。

 

 

 

●いつの間にか増える 特殊造形の衣装

 

阿国:うちは衣装が特殊造形なので、畳んで直せないと言うのもありますね。

 

猿之助:一周年記念をやるので、増えているかも…。僕が知らん間に増えてる(笑)。

ひよちゃんも、知らない間に色々作っているし。

 

阿国 これは座長から言われていることなんですけど、人数が少ないからこそ、

それを感じさせない舞台を作ることがうちのポリシーです。

だから、人数が少ないからこそ荷物が多いんです。

 

 

猿之助:1人1人のこだわりが強いんですよ。それはもうね、書いといてください、迷惑ですと(笑)

今日も1人の舞台セットを組むのに、汗だくです(トップの白猿さんのこと)。

 

 

 

 

●舞台道具の貸し出しも

 

ーー これらはどうやって作っているのでしょうか。 

 

猿之助:僕がデザインして、舞台衣装の会社yacco(ヤッコ)で作っています。

 

ーー アイスドラゴンの素材は何ですか?

 

猿之助:あれはウレタンですね。削って形を出しています。

実はこれまで作った道具の貸し出しを始めようと言っています。

倉庫にずっと置いておくと劣化するんですよ。

なので、使いたい劇団さんがあればぜひお知らせください

 

 

 

 

●怖くて美しい"鬼"

 

ーー ラスト舞踊「桜の森の満開の下」について、お聞かせください。

 

 

 

阿国:鬼は怖いけど、それだけじゃなく、天真爛漫な感じを出したくて演っています。

 

猿之助:無邪気な仕草の中に、ちゃんと”鬼”が見えるとのが、すごいと思う。

 

阿国:新しくお面を作りました。鬼の面に毛がついているので、かつらにもなるんですよ。

 

 

石見神楽の面職人が手がけたお面。

近くで見ると、より精巧さがよくわかります。

 

 

●大衆演劇が伝統工芸士の活躍の場に

 

阿国:広島の石見神楽の面工房にお願いしました。

鬼でもどこか綺麗なものを残して欲しいと頼んで作ってもらいました。

 

猿之助:まだ若い方なんですよ。独学でやられているそうで、僕らも応援しています。

 

阿国:今、伝統工芸の職人さんが本当に減ってきていて…

 

猿之助:剣劇の刀を作る人も、高齢で辞められたり、どんどんいなくなっていて、

作り手さんをを探すのにも苦労しています。

探して探して、出会えた時は僕らも嬉しいし、職人さんにも喜んでいただけますね。

「ありがとうございます!」って。

 

ーー なるほど、そういう意味では、大衆演劇が、伝統工芸の職人さんたちの仕事を見てもらえる機会にもなっているのですね。

 

 

 

 

 

 

●それぞれのお気に入り!


ーー 今日はありがとうございました。

最後に、それぞれのお気に入りの道具を教えていただけますか。

 

阿国:今度の誕生日公演用に作ったかつらです。

 

 

 

 

ーー こんな長い三つ編み、見たことないです!

 

阿国:ワイヤーが入っているので、好きな形に出来るんですよ。

 

 

猿之助:僕は初めての『Ennosuke’s greatest show』で作ったスサノオの衣装です。

やりたかったことを全て盛り込んだもので、思い入れがありますね。

 

 

 

2021年12月29日『Ennosuke’s greatest show』@世界館

 

 

 

 

 

猿之助:もう1つが「暫(しばらく)」の豪華版です。

 

 

 

2022年12月29日 『Ennosuke’s greatest show』@世界館

衣装というより特殊造形の世界。

 

 

 

 

猿之助:今、どの劇団さんもどんどん衣装が派手になっていますよね。

ド派手な衣装は、僕らが先陣を切っていると言う自負があるので、

負けないように、これからも皆さんに喜んでいただけるものを作っていきたいと思っています!

 

 

 

 

「桜の森の満開の下」の紙吹雪。

ピンクのハート型でした^^

 

 

 

 

 

【劇団あやめ】

平成23年(2011)旗揚げ。

座長の姫猿之助は劇団花車の姫京之助ゴッドの次男。

劇団花車時代より、自らデザインした斬新な衣装を次々と発表するなど異色の存在として注目を集め、2008年にはパリ・オペラ座での公演を成功させるなど、大衆演劇の枠を超えて活躍。
旗揚げ後は座長のもとに集まった座員と共に研鑽を積み、独自の舞台を繰り広げ、客を魅了する。

 

 

千秋楽の30日まで、堺駅前店にて元気いっぱい公演中。

劇団あやめならではの舞台を、ぜひご覧くださいませーー!

 

 

【劇団からのインフォメーション】

今年も開催『Ennosuke’s greatest show』
2023年12月29日 大阪弁天町世界館にて開催致します。
新感覚4D演劇 Ennosuke’s greatest show

公式Twitter
https://twitter.com/EnnosukeS

 

 

 

 

羅い舞座 京橋劇場 2023年7月公演
「優伎座」舞台袖レポート

2023年7月28日 16時18分48秒

羅い舞座 京橋劇場

優伎座公演の舞台裏に密着!
客席からは見られない楽屋や舞台袖をご紹介。

(撮影:2023年7月5日昼の部)

 

 

 

 

■お昼の部 開演1時間前

取材班が到着すると、市川英儒(いちかわ えいじ)座長と座員さん達は舞台上で本日のお芝居の最終チェック中でした。

シンプルなセットでどんなお芝居が始まるのか?

楽しみです!!

 

 

 

今までほとんど雑誌等の取材はお断りしてきたと言う優伎座 市川英儒座長。

挨拶させていただくと、とても気さくに応じていただきました。

恐る恐る?なぜ取材NGだったのかを聞くと・・・

「はずかしがり屋で、めんどくさがり屋で、人見知りだし、気を使うから。ただそれだけ!」

と笑顔で答えてくれました。

 

 

 

「そろそろ化粧始めましょう!」とお声がけいただき、座長の楽屋へ。

 

 

本日のお芝居 演目は「新月の闇」 

座長曰くややこしい、しんどい芝居との事💦

 

 

 

化粧が始まります。

 

 

先ず、最初に思ったのが化粧前のシンプルさ!無駄な物が一切無い。

 

 

 

しかも1つ1つ使ったものは一旦片付けて、また使ったら片付ける。

これはお母様の教えで、当たり前の様に身に付いているそうです。

だから化粧前は、常に綺麗な状態✨

 

 

 

 

座長に初舞台はいつですか?と尋ねると

「小さい時から舞台には立っているけど、本格的に役者になろうと舞台に立ったのは16歳かな。」と。

中学校までは1度も転校も無く、週末や休みの日に舞台に立っていたそうです。

 

 

 

「ここ撮ってくださいね~」

「コレをやらないと僕は役者出来ない!」と座長。

 

 

これでもかって位、思いっきり顔をリフトアップして吊り上げるそうですwww

 

 

 

 

右手の置いてあるのは、座長曰く「高い水」と食物繊維(オレンジ色の筒)

 

 

「高い水(ファストプロウォーター)」は、健康の為 箱買いしてるそうです。

 

 

 

 

左右には、浅井海斗座長(浅井グループ)から頂いたシーサーが!

 

 

 

 

そして、どこへ行っても楽屋にはいつも、1番の大親友だったという浅井研二郎さんとのお写真を飾っているそうです。

 

 

化粧中もいろんなお話を聞かせていただきました。

 

 

 

 

 

若座長  市川侃汐朗(いちかわ かんしろう)さんが挨拶に来られました。

 

 

座員さん達の楽屋も座長自ら案内していただきました。

 

 

 

 

若座長  市川侃汐朗(いちかわ かんしろう)さん

 

 

 

 

 

エース英昇龍(はなぶさ しょうりゅう)さん

 

 

 

 

副座長 英風舞(はなぶさ ふうま)さん

 

 

 

 

花形 英亞乱(はなぶさ あらん)さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして7月マンスリーゲスト なおとさん

 

 

なおとさんに英儒座長の印象は?と尋ねると

「怖そうですけど、めちゃめちゃ優しいです。」と。

「今年の5月に長期でお世話になってから仲良くして頂いてます。」

「僕の師匠、松井誠さんの事を英儒座長は、小学生の頃から知っているそうなので、よく昔の師匠の話を聞いてます。」と なおとさん。

 

 

 

 

 

特別ゲスト 劇団KAZUMA 藤美一馬(ふじみ かずま)座長

 

 

英儒座長とは10代の頃からのお付き合いだそうです。

座長の印象を訪ねると

「いつも気遣ってくれていて、周りの事も考えてくれるすごくいい座長さんです。」と。

 

英儒座長も一馬座長を

「こんなにジェントルマンな役者は他にいない。すばらしい座長です。」と舞台で言っておられました。

 

※当日は、劇団KAZUMAより 龍美佑馬(たつみ ゆうま)さん 有扇愛梨奈(ゆうせん ありな)さんも

参加されてました。

 

 

 

 

 

開演が迫り、舞台横で支度が始まります。

 

 

 

 

「男前に撮って下さいね!」

 

 

 

十二分に男前です✨

 

 

 

 

自撮り大好き若座長その1

 

 

 

 

 

いよいよ第1部お芝居の開演です。

 

 

 

 

■お芝居「新月の闇」

 

シンプルなセットで台詞を軸にお話が進みます。

 

 

 

舞台袖で出番を待つ 藤美一馬座長

 

 

 

 

ここで一場終了。

 

 

 

 

各員、衣装を替え、二場への準備。

 

 

 

舞台の横には英儒座長のカツラ箱が並んでいます。

 

 

 

 

 

 

一幕の綺麗に結われた髪とは変わり、ざんばら髪のカツラ。

 

 

 

 

二場が始まります。

 

座長共演。

 

 

 

 

 

座長、気迫の演技を舞台袖ではお孫さんも見守ります。

 

 

 

 

 

 

座長の台詞量の多さにも驚きですが、何より鬼気迫る演技に圧巻です。

 

 

 

 

舞台袖 劇団KAZUMA 有扇愛梨奈さんと藤美一馬座長

 

 

 

幕裏では最終の殺陣の打ち合わせ。

 

 

いよいよラストへ

 

 

 

市川英儒座長

 

 

 

市川侃汐朗若座長

 

 

親子の対決を舞台袖で皆が見守ります。

 

 

若座長の真っすぐな眼差し。

 

 

 

 

 

果たして勝負の行方は・・・?!

 

 

とても硬派でシリアスなお芝居。

親子対決もあり、見ごたえたっぷりでした!!

 

 

 

 

■お芝居が終わりご来場のお客様へご挨拶

 

 

お芝居の扮装のまま、出演者揃ってご挨拶。

 

 

 

 

■舞踊ショーの準備が始まります。

 

 

 

 

座長 女形の化粧開始

化粧前には年季の入った黒と白のパレット2つ。

 

 

化粧のほとんどがこの二つで完成する魔法のパレット。

 

 

 

 

そして、

「今はもう使ってないけど、ずっと持ってる。」というブラシ。

 

 

「本格的に役者を始めた16歳の頃からの一品です!」

 

 

 

 

 

 

 

座長の女形は非常に綺麗で魅力的だと評判。

お化粧の秘訣は?と尋ねると

「秘訣なんて無い!笑」と一言。

 

 

「僕は、昔覚えた化粧しか出来ない。それをずっと続けてます。今の若い子達はすごいですね。」

「アイシャドウとかもやらないもん。」

 

 

 

指の腹で眉墨をぼかしていきます。

 

 

 

「口紅は苦手です。上手く引けない。」と座長。

 

 

 

 

そして特徴的な紫の付けまつ毛。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故、紫の付けまつ毛なのか?と尋ねたら

「僕はアイシャドウとかもしないので、紫の付けまつ毛を使ってみた時、照明や光の加減で自然に色が入るのが綺麗だなぁと思って、それからずっと使ってます。」と座長。

 

 

 

 

 

妖艶な女形舞踊

 

 

 

 

 

 

 

すぐに衣装を替えて

 

 

1曲挟んで再登場。

 

 

またまた大急ぎで着替えて・・・

 

 

1コーラスで群舞に参戦。

 

 

 

 

 

今度は立役へ。

なんと! 眉の部分だけを落として立役の化粧をはじめられました!

 

 

口紅を落として

 

 

 

肌色に近いファンデーションに

 

 

眉の形も女形と違います

 

 

 

着付けを終えて

 

 

舞台へ

 

 

 

 

どちらの姿も魅力的な座長です。

 

 

 

 

特別ゲスト 藤美一馬座長

 

 

舞台袖で棟梁とパシャリ✨

 

 

 

 

マンスリーゲスト なおとさん

曲はその日の気分で選曲するそうです。

 

 

 

舞台袖でのなおとさんと英亞乱さん

 

 

 

ショー前の侃汐朗若座長

 

 

女形のお支度で登場です

 

 

 

 

 

左より 英亞乱花形、市川侃汐朗若座長

 

 

 

 

 

 

 

英風舞副座長

 

 

 

 

 

 

左より エース英昇龍さん、なおとさん

 

 

 

 

 

 

■ラストショー「criminal」へ

 

 

 

迫力満点のラスト!!

 

 

 

自撮り大好き若座長その2

 

 

楽屋でも終始明るい若座長でした♪

 

 

 

 

本日は、座長には、本当にたくさん喋っていただきました。

 

 

 

今回は座長を中心にレポートさせていただきましたが、

来月はメンバーお一人お一人も迫りたいと思います!!

 

 

 

 

お客様が退場された後

舞台の上の紙吹雪をみんなでお片付け。

 

掃除が終わればようやく休憩。

2時間後にまた夜の部が始まります。










■優伎座プロフィール

平成17年2月、市川英儒が旗揚げ。兄に市川市二郎(三枡屋)、市川かずひろ(劇団華)がいる。劇団員全員が優れた技(芸)が出来ることを願って「技」の文字をもじり「優伎座」と命名。公演によって座長自身が脇役に回り、座員にチャンスを与えることで、劇団員全員の芸の向上を目指す。2022年、長男である市川侃汐朗が若座長に就任。新体制での活躍に注目が集まる。

 

 

■市川英儒座長よりメッセージ 

これからも優伎座をよろしくお願いします。

がんばります。

お近くの方は是非お越しください!よろしくお願いします!

 

 

 

 

 

羅い舞座 堺駅前店 2023年7月公演
「劇団天虎」お芝居&舞台袖レポート

2023年7月27日 14時46分20秒

劇団天虎公演の舞台裏に密着!

客席からは見られない楽屋や舞台袖での

奮闘ぶりに迫ります。

 

今回は劇団で大切にされているお芝居「上を向いて歩こう」の舞台模様をご紹介。

座長の思いや稽古方法などを伺いました。

 

それではどうぞお楽しみくださいませ〜!

(撮影:2023年7月4日昼の部)

 

 

 

■昼の部開演前

 

朝11時。

「おはようございまーす」

いつものように取材班が楽屋を訪ねると…

 

 

七星泰河座長「おはようございまーす」

 

 

前回と同じく、楽曲の保存作業中。

 

「前回ご紹介させていただいた紙吹雪作りが面白かったと

ブログをご覧になった方が言っておられました」

 

泰河座長に伝えますと

 

実はあれからめっちゃ上達したんですよ

お見せするのでまた撮ってくださいね」

 

「そうですか!はい、ぜひ撮らせてください」

(ページの最後にご紹介いたします!)

 

 

 

 

■本日のお芝居「上を向いて歩こう」について

 

左より七星泰河、和新之助

 

 

「これは『上州土産百両』や『月夜の一文銭』と言ったタイトルで

色々な劇団さんで演られているお芝居ですが、

うちでは美影愛先生という方が作ってくださった脚本でさせてもらっています。

僕の師匠(劇団芸昇・みやま昇吾座長)が、

御所の羅い舞座さんに初めて乗せてもらった時

最初にかけたお芝居でした。

だから僕が旗揚げする時も、

初日にこのお芝居をさせてもらおうと決めていました」

(泰河座長)

 

 

 

一番手前の白黒の格子の着物が、座長演じる牙次郎の衣装。

 

 

「初めて牙次郎をやらせてもらったのは16歳の時で

川崎の大島劇場でした。

稽古した後、銭湯に行ってセリフをひたすら繰っていたことを

今でも覚えてますね(笑)。

 

劇団芸昇の七周年記念友情会でも上演され、

劇団天虎でも大切にしている十八番の一つです」

(泰河座長)

 

劇団芸昇七周年記念友情会(2009)のDVD。

 

 

 

 

 

泰河座長の隣の化粧前から、なぜか泰河座長の声が。

見ると、花組むらさきの南條のぼる座長が

口立て稽古の録音を聞きながら化粧をされていました。

 

 

「前回演ったのが1ヶ月前なので、復習しています」(のぼる)

 

 

 

録音データが入ったiPhone。

他にもたくさんのお芝居が収録されています。

 

 

 

 

 

マンスリーゲストの二代目梅澤秀峰さんも

録音を聴いておられました。

 

 

秀峰さん愛用のカセットデッキ。

 

 

 

 

二代目梅澤秀峰さん。

 

 

今日はスリの親分役です。

 

 

 

 

 

和新之助座長

 

 

牙次郎にとって大切な人・銀流しの正太郎を演じます。

 

 

 

 

 

 

花組むらさき 藤間美香座長も

 

 

お芝居ノートを見て復習。

 

 

 

 

 

小道具も舞台袖に。

 

 

 

 

 

音響担当の愛莉ちゃんのメモもスタンバイ。

 

 

 

 

 

「お願いしまーす」

 

 

座長のコールで、開幕です。

 

 

 

 

 

■お芝居開幕

 

《配役》

  • 牙次郎…七星泰河
  • 銀流しの正太郎…和新之助
  • 新吉…藤間美香
  • ひさご屋女将…幸妻弥枝
  • 目明かしの親方辰次…南條のぼる
  • 目明かし定吉…三代目姫竜之助
  • スリ…七星英雄
  • 茶店の娘…七瀬愛莉
  • 燕の親分…梅澤秀峰

 

 

 

 

序幕  江戸市中

 

 

祭りの日。

燕の親方と新吉、銀流しの正太郎が”仕事”に出向いてきた。

 

 

 

茶店の娘にも支払いを弾む正太郎。

 

 

 

 

 

そこへ、以前正太郎が面倒を見てやっていた牙次郎が偶然通りかかって…

 

 

「おやじさん!!」

正太郎との再会を喜ぶ牙次郎。

 

 

 

 

喜びのあまり涙を流す牙次郎に

「泣くな!」と正太郎が一喝。

 

 

泣きん坊の牙次郎がピタッ!と泣き止む。

 

 

 

 

 

 

燕の親方に、正太郎にスリを辞めさせてやってほしいと頼む牙次郎。

 

 

 

 

燕の親分に背中を向けて話をする正太郎。

 

「自分も歳をとった。

旦那たちに迷惑がかかる前に、この稼業から足を洗いたい」

 

 

 

 

燕の親方が認めても、新吉の胸中は…

 

 

 

 

 

燕の親方に縁を切ってもらい、正太郎は晴れて自由の身に。

 

 

一緒に暮らそうという牙次郎。

しかし正太郎はここで別れて

お互い一人前になってから

三年後に再会しようと言う。

 

 

 

 

 

 

不安げな牙次郎。

 

 

正太郎からお守りがわりに持たせてもらった煙管を握りしめ…

 

 

 

 

 

第2場 信州の料亭ひさご屋

 

逗留中の燕の親分と新吉。

江戸前の美味しい料理に感動し、板前に感謝を伝えたいと言う。

 

 

 

 

「流れの板前が作ったもの」と女将。

 

 

 

呼び出されて座敷に出てきた板前を見て驚く二人

 

 

 

 

流れの板前とは正太郎のことだった。

 

 

女将に正太郎へ手紙を託す新吉。

 

 

 

 

 

 

 

第3場 水天宮

 

正太郎に金の無心をする新吉。

正太郎が給金を貯めて作った五両では不足だと言う。

 

 

 

匕首を取り出す新吉を抑える正太郎

 

 

 

揉み合ううちに新吉の腹部に刺さる

 

 

新吉は今際で正太郎への思いを吐露。

だがもう遅い…

 

 

 

 

 

 

 

「新吉。お前は可哀想な男だなあ…」

 

 

 

 

 

 

 

大詰め 江戸 常源寺

 

目明かしの辰次と定吉

 

 

 

 

 

「ガジじゃあねえか。こんなところで何をしている」

 

 

「あ、親方さん。人を待っているんです」

 

 

 

 

兄貴分の定吉から十手を貸してもらう

「その恩人に立派になったところを見せてやれ」

 

 

 

 

お地蔵様の陰から牙次郎を呼ぶ声が…

 

 

 

 

 

正太郎が約束通りやってきた。

 

 

 

 

 

 

むしろを敷いて…

 

 

二人一緒に「まずはご機嫌さん!!」

 

 

 

 

再会を喜んだ後、牙次郎が見せた十手に

 

 

驚いて飛び退く正太郎。

 

 

 

 

戻ってきた辰次がお尋ね者の正太郎に気づく

 

 

 

 

「親方さん、どうか見逃してやってください…!」

 

 

 

 

牙次郎の嘆願に、辰次はどう答えるのか。

二人が選んだ道とは。

 

お芝居最大の見どころを

ぜひ舞台で!!

 

 

 

 

■七星泰河座長がかたる牙次郎という人物

どこか抜けているけれど、義理堅い男

一度助けてもらった人を忘れない。

動物の本能じゃないですけど、恩に尽くす人物です。

だから銀流しの正太郎も、危険を承知で約束の場所にやってくるのだと思います」

 

 

 

 

 

 

■舞踊ショーへ

 

幕開けトップは和新之助座長

 

 

 

 

 

 

支度中の幸妻弥枝さん

 

帯を前で結んで…

 

 

 

 

くるっとひっくり返す

 

アレンジ結びも完璧!

 

 

 

 

 

 

 

 

三代目姫川竜之助座長

 

 

竜之助座長に聞くセリフの覚え方

 

「このお芝居は今日が初めてです。

前日に口立て稽古してもらって、

あとは録音したものを聞いて覚えました。

役者さんによって違うと思いますが、

僕は小さい頃から「見て覚えろ」って言われて

ずっとそうやってきたので。この覚え方ですね。

台本読むより聞いた方がリズムが取りやすいんですよ。

リズムと一緒に覚える感じですね」

 

 

 

 

劇団天虎のスーパージュニア・七星愛莉ちゃん。

 

音響テーブルを操作しながら自分で着付け。

いつもながらすごいの一言。

 

 

 

 

七星愛莉ちゃん

 

 

 

 

 

愛莉ちゃんが踊っている間は七瀬英雄さんが音響につきます

 

 

 

 

 

 

 

藤間美香座長

 

 

 

 

七星英雄さん

 

 

 

 

和新之助座長&三代目姫川竜之助座長

 

 

「今日は相舞踊です」

 

 

 

 

舞台をいっぱい使って、流れるように踊るご両人

 

 

 

 

 

 

女形の七星泰河座長

 

 

板付で登場

 

 

 

 

 

楽屋に戻って間髪入れずに立役に変身

 

 

ワンコーラスで

 

 

群舞に参戦!

 

 

 

 

 

女形の支度中の南條のぼる座長

びん付油で鬘を整えます

 

 

「曲は○○○です〜」

 

「はーい」

 

香盤表に書き留める愛莉ちゃん

 

 

本当に働き者です♪

 

 

 

 

 

 

南條のぼる座長

 

 

 

 

 

いよいよラスト舞踊へ

 

 

「貝殻節」

黒と白の衣装で厳かに

 

「これは京橋劇場に乗った時に作ったもので

大きく動く振り付けで、派手に見せる感じですね」

(泰河座長)

 

 

 

扇にあおられ、雪かごから紙吹雪がハラハラと

 

 

お昼の部終演!

お疲れ様でした!!!

 

 

 

 

 

■本日のエピローグ・泰河座長の紙吹雪工房♪

 

「前回取材してもらった時より

めちゃ早く切れるようになったんで見てください」

 

 

座長の傍に愛用の裁断機。

空いた時間はせっせと紙切り。

 

 

 

 

こんなふうに縦長に切って

 

 

「あとはハサミで雪のサイズに切ります」

 

 

 

 

完成した紙吹雪。

 

 

持ち上げると結構重いです。

 

「5キロ入ってます」

 

この量で、通常のショーの1回分だそうで、

「梅川忠兵衛」はこの3倍。

「三人吉三」などはもっと大量に使うそう。

推定50〜60キロ!

ひえ〜。

 

 

「買うと高いんですよ。1キロで6000円くらい。

他の劇団さんも必要だろうから

たくさん作って売ろうと思ってます

もちろん通常より安価でお分けしますので

必要な方は僕まで言ってくださいね」

 

と、すっかり紙吹雪職人と化した座長。

慣れた手つきでサクサク切っておられました。

 

 

では今回も名言で締めていただきましょう・・・

 

「腕が上がれば金になる」by 泰河

 

 

 

劇団紹介

劇団天虎(げきだんてんこ)

劇団芸昇で座長を務めた七星泰河座長が、2019年7月に羅い舞座 堺東店で旗揚げ。
古典から現代劇まで幅広く演じ、特に三枚目役には定評がある七星泰河座長のもと、旅芝居という大河へ悠々と挑む。

七星泰河座長の初舞台は8歳。昨年の2月には芸道20周年の記念公演を羅い舞座 京橋劇場で行いました。

現在28歳。自ら立ち上げた劇団を牽引する若き気鋭の座長。

ただいま羅い舞座堺駅前店で元気いっぱい公演中です!

 

 

 

 

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