舞台裏シリーズ
ブログ記事

舞台裏シリーズ

羅い舞座 堺駅前店 2023年5月公演
「劇団KAZUMA」舞台袖レポート

2023年5月29日 15時38分45秒

羅い舞座堺駅前店5月公演は、藤美一馬(ふじみ かずま)座長率いる劇団KAZUMA。

舞台からは見えない楽屋や舞台袖での奮闘ぶりをレポートいたします!

(取材:2023年5月25日)

 

 

■開演1時間前

朝のミーティングが終わり、ミニショーのリハーサルが始まったところ。

 

 

 

 

化粧前の藤美一馬座長

「おはようございます!」

 

 

一馬座長の化粧前は、舞台上手側の一角。

「僕は化粧する時、人に見られると気が散って出来ないんです」という座長。

座員さんに見られるのもNG。

 

そんなわけで、座長の化粧前を仕切るために、かつら箱がブロック塀のように積まれています。

 

 

「どの劇場に行っても、絶対見えないように仕切ってます(笑)」(一馬座長)

 

では、せめてお道具だけでも拝見…

 

こちらゲストに行く時に使っている手鏡。

朱色地に貝細工の桜が施された華やかな逸品。

 

 

「十周年記念で作ったもので、その時の出演者のみなさんにもお配りしました」(一馬座長)

 

 

 

犬が好きで、昔チワワを飼っていたという座長。

こちらはチワワを飼う前にお客様からプレゼントされたもの。

呼ぶものがあったのかも?

 

 

 

 

香水はディオールのプワゾン。

甘さとクールさが絶妙のバランスの芳香は一馬座長にピッタリ。

 

 

 

では、他のメンバーの化粧前へ…

 

 

こちら龍美佑馬(たつみ ゆうま)さん

 

 

香盤表をノートに書き写しておられました。

 

 

「毎日記録しています。次に同じ劇場に乗った時、お芝居や曲が被らないようにするためです」

このように、お客様を飽きさせないために日々努力されているのですね。

 

 

佑馬さんも「化粧しているところはちょっと…」

 

冴羽竜也副座長も「僕も…」

 

 

次々と撮影NGを出されてしまいましたが

「彼ならいいです!彼を撮ってください!」

と、モデルに推薦されたのは

 

城春輝(じょう はるき)さん。

 

 

「いいですよ~」と快く応じてくださいました。

すみません、ありがとうございます!

 

イヤホンで聴いているのは?

「今日のお芝居のセリフです」

 

 

 

春輝さんは21歳が初舞台。

「それまではヒッチハイクをしてまして…」

 

なんと!ではどうやって大衆演劇に?

 

「座長の知り合いの人から紹介されて。体験入団させてもらって、やってみようと思って正式に入団しました」

 

現在26歳。役者になって5年目です。

 

 

 

 

ミニショーの支度を終えた冴羽竜也(さえば たつや)副座長。

 

 

初舞台は16歳だそう。

「21歳で一度辞めて、一馬座長と出会ったのが26歳の時です。それからずーっといます笑」

 

竜也副座長といえば、妖艶な女形が印象的です。

「女形のイメージですか?うーん、特にいないですね~」(竜也)

 

 

 

続いて女優陣

有扇愛梨奈(ゆうせん ありな)さん

 

 

「役者になって5、6年くらいですね」

 

座長の着付けも手がける頼れる存在。

お芝居でも重要な役を任されています。

 

 

 

あみさん。

有扇愛梨奈さんに誘われてこの世界に飛び込みました。

 

 

「入団して3年くらいです」

 

舞踊ショーでは投光も担当。

この日も、楽屋と投光室との往復で、ずっと走っているあみさんでした♪

 

 

 

ゲストの一馬座長の弟でもある藤千代之助(ふじ ちよのすけ)座長。

 

 

僕も化粧しているところを人に見れるのはダメなんですよ〜

というわけで、後ろ姿を撮らせていただきました。

 

楽屋着は着物。

「ラフな格好より着物の方が僕は落ち着きますね」(千代之助座長)

 

 

 

さてさて、本日の出演者の皆様をご紹介したところで、第1部顔見せミニショースタートです!

(千咲大介座長とKEITAさんはこの日はお休みで不在でした)

 

 

 

■第1部顔見せミニショー

 

 

 

手前から あみ、城春輝、有扇愛梨奈

 

 

 

 

副座長 冴羽竜也

 

 

 

座長 藤美一馬

 

 

 

 

着替えながら音響を担当する春輝さん

 

 

 

ミニショーラストは藤千代之助座長も参戦!

 

 

 

 

 

 

 

幕が閉まると、すぐお芝居の準備。

 

これがめちゃめちゃ早くてですね…

 

 

 

 

床几(しょうぎ)を出して

 

 

 

背景幕をしゃーっ、

 

 

位置を確認して「はい、OK」

 

1分程で序幕のセットが出来ました!

 

 

 

 

■第2部お芝居「天竜鴉」

劇団で長く演じているお芝居の1つ。

旅鴉の銀次は、天竜川で溺れてしまったところ、筏流しの甚兵衛に助けられる。
命を助けてもらったお礼にと、やくざに憧れて村を飛び出したという甚兵衛の息子・新太郎を探してやると約束するが…
1幕5景の時代人情剣劇です。

 

(配役)

  • 夜鴉銀次:藤美一馬
  • 新太郎:城春輝
  • 新太郎の父甚兵衛:龍美佑馬
  • 新太郎の妹おみよ:有扇愛梨奈
  • 大黒屋代貸:冴羽竜也
  • 大黒屋若いもん:あみ
  • 村の娘:あみ(2役)
  • 大黒屋親分:藤千代之助

 

 

銀次に扮する藤美一馬座長

 

 

 

 

 

大黒屋一家代貸に扮する冴羽竜也副座長

 

 

 

 

 

おみよに扮する有扇愛梨奈さん

 

 

 

村娘と大黒屋一家若いもん2役を務めるあみさん

 

 

 

序幕 甚兵衛の家

 

 

 

銀次を助ける甚兵衛

 

 

助けてもらったお礼に新太郎を探してやると約束する

 

 

 

場面転換。背景幕を変える一馬座長

 

 

 

出番まで舞台袖で控えます

 

 

音響を担当していた春輝さん。第2景から新太郎役で登場です

 

 

兇状の旅から帰ってきた新太郎だったが…

 

 

 

大黒屋親分(藤千代之助)(中央)が、旅人銀次を使って新太郎を亡き者にしようと企む

 

 

場面転換。

この間、立ち回りを合わせます。

 

 

 

 

 

 

 

 

甚兵衛に背負われ助けられた銀次が、今度は甚兵衛の息子の新太郎の亡骸を背負うことになろうとは…

 

 

 

 

 

 

 

 

大詰め。1年後の天竜村。

銀次が甚兵衛を訪ねてやって来る。約束を果たすために…

 

 

 

 

銀次、甚兵衛、おみよの思いが交錯するクライマックス。ぜひ舞台で!

 

 

 

■舞台口上

 

一馬座長と城春輝さんのかけ合いが楽しい♪

 

「お芝居が長引いたので、準備が出来次第すぐさま幕を開けますね!」(一馬座長)

 

 

 

 

 

■第3部舞踊ショー

 

幕開けトップは若手3人による群舞

 

 

 

 

春輝さんが舞台にいる間は他のメンバーが交代で音響につきます。

 

 MD音源をセットする龍美佑馬さん。

大衆演劇はMDやカセットテープが大活躍。

 

 

龍美佑馬さんの初舞台は38歳。

「それまでいろーんな仕事をやってました」

 

現在はいくつも書き下ろしの脚本を手がける劇団の作家としても活躍。

これまで物書きの仕事をされていたのでしょうか。

 

「いえ。元々歴史が好きというだけで。大衆演劇のお芝居はやくざものばかりでしょう。
もっと他に出来るのにって、書き始めたのがきっかけです」

 

最新作は新撰組を題材にしたお芝居。

劇団KAZUMAのオリジナル狂言がかかった際にはぜひチェック!

 

 

 

 

ゲスト 藤千代之助座長

 

 

 

城春輝

 

 

龍美佑馬

 

 

 

座長と副座長の女形が続きます

 

副座長 冴羽竜也

 

 

 

座長 藤美一馬

 

 

 

有扇愛梨奈

 

 

 

この間、黒幕の後ろで太鼓の準備

 

 

 

 

一馬座長といえばこの大きな締太鼓ですよね!

 

 

 

左より 冴羽竜也、藤美一馬、城春輝

 

 

あみ

 

 

舞踊ショーも大詰め。ラスト舞踊の衣装に着替えます

 

左より 城春輝、冴羽竜也

 

 

 

ラスト舞踊「ミッションインポシブル」の照明の指示書

 

 

舞台を暗くし、光線のような照明で浮かび上がらせる演出。

細かく指示が書かれています
(ちらっと読みましたが、全然解読できませんでした…みなさんすごいです)

 

 

 

ラスト舞踊は全員が舞台に出るので、千代之助座長がアナウンスを担当。

 

 

舞台袖の連携プレーも気心の知れた者同士ならでは。

 

 

 

 

貴重な兄弟のツーショット♪

 

 

 

 

ラスト舞踊「ミッション・インポシブル」

 

 

暗い&動きが速い=撮影惨敗。。

実際はもーっとかっこいいので、ぜひ舞台で(汗)!!

 

 

 

お昼の部、これにて終演!

 

 

お疲れ様でした!

 

 

 

【劇団紹介】

平成14(2002)年2月1日に藤美一馬座長が旗揚げ。劇団名の「KAZUMA」は座長の名前「一馬」が由来。「明るく楽しく」がモットーの三枚目の芝居が十八番の劇団。座長をはじめ、個性あふれるメンバー達が織りなす舞台はチームワーク抜群。舞台を色鮮やかに飾る斬新な演出には多くのファンが注目している。

 

藤美一馬座長

「今、うちは1年に6ヶ月しか劇場公演をしていないんです。月公演がない時は、身体を休めたり、ゲストに行ったり。単発公演もやるんですけど、その稽古もじっくり出来ます。僕のわがままからこのペースになってもう6年で、メンバーも理解してついてきてくれています。ありがたいですね。」

 

 

ありがとうございました!

 

【次回羅い舞座公演予定は…2023年10月堺東店です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羅い舞座 御所店 2023年5月公演
「劇団あやめ」舞台袖レポート

2023年5月28日 21時50分20秒

劇団あやめ公演 舞台裏に密着!
客席からは見られない、舞台袖からのぞく、
舞台をつくる奮闘模様をご紹介いたします。
(取材日:2023年5月25日)

開演30分前、ミニショーの準備が始まります。
当日の衣装や道具もあらかじめ準備してあるので準備万端。

 

「櫓のお七 人形振り」衣装準備中の貴妃 咲之阿国

「櫓のお七 人形振り」衣装準備中の貴妃 咲之阿国

 

 

楽屋の壁はカツラでいっぱい。

 

姫猿之助座長のメイクポイントをお伺いしました。

 


「几帳面で完璧じゃないと気になってしまう性格で、化粧にも道具にもそれがあらわれてますね。
人間の顔は左右で違いがあるのですが、それを左右対称にしています。アイラインを引くのもいつもと同じようにを心がけて、まぶたのしわにラインが入るのが嫌ですね(笑)ずっと同じやり方ではなく、化粧の仕方を変えるときは道具からガラッと変えてしまいますね。」

 

 

 

きれいに整理整頓された道具から座長のこだわりを感じます。

 

 

準備万端、咲之阿国さんがマイクで開演を伝えます。

 

 

 

楽屋のいろんなところに手書きの香盤表。

 

 

劇団自前の音響&照明機器がある舞台袖にて段取りの確認。

 

(右:ゲスト出演中 新生劇団春 三代目姫川竜之助座長)

 

 


ミニショースタート

幕を開けるのも座員の仕事です。

 

 

 

慌ただしく衣装の着付けを手伝いながらも、余裕の表情。
みなさん仲良く楽しい楽屋風景です。

 

左より 初音白猿、千鳥

 

 

姫猿之助座長の日課、舞台に出る前のお祈り。

 

 

「僕、人見知りなんです、座長に向いてないのかもしれません(笑)。だから、毎日出番前にはお祈りが日課です。毎日同じことを繰り返すことで安心できるんでしょうね。化粧や道具も安心したいからこだわるのかもしれません。額に入れている写真は座員達の家族なんです。座員を預かる立場ですし、みんなで一緒に舞台をつくる気持ちなんです。」

 

 

ミニショーラスト「櫓のお七 人形振り」

左より 姫猿之助、咲之阿国

 

座長も交代で音響、照明機器の操作

 

 

つけ打ちもします!

 

 

つけ打ちをする座長の横では、
幕を閉める紐を引き、雪籠の紐も揺らします。

 

 

 

 

ミニショー終了。
次のお芝居に向けて、衣装を変えて、舞台の転換が始まります。

 

 

 

初音白猿さんへ座長からのアドバイス。
真剣そのもの。

 

 

 

座長もヤクザの親分 素盲の金五郎に変身。

 

 

 

 

女 忠太郎役咲之阿国さん

 

 

 

おはま役 千鳥さん

 

 

 

 

 

お芝居「瞼の母 女忠太郎」開演

 

おとせ役ひよこさんも音響に照明と大活躍。

 

 

突然のハプニング!!
開演中に舞台上での記念撮影(汗)

 

 

 

一幕終了。

幕間の限られた時間でみんなで一斉に舞台転換。

 

 

幕の裏では立ち回りの再確認

 

 

 

二幕目へ

女忠太郎(咲之阿国)の立ち回り

 

 

 

 

 

 

 

 

お芝居終演

口上挨拶 お疲れ様でした!

 

 

続いて第3部舞踊ショーへ。

 

舞台袖にある音響と照明機器。
舞台の状況を見ながら座員総出で舞台の演出を行います。

 

 

出番を待つ虎

 

 

 

 

 

咲之阿国さんの開演の声とともにショーのスタート!

 

 

咲之阿国、初音白猿の相舞踊

 

 

 

千鳥
歌いながら、照明の操作。

 

 

 

 

 

 

若手リーダー 初音白猿

 

 

 

 

姫猿之助座長 衣装準備中。

 

 

 

 

貴妃 咲之阿国

 

 

 

 

座長 姫猿之助

 

 

 

マスゴッドひよこ

 

 

 

虎登場!

 

 

 

 

浪花恋しぐれ
姫猿之助、咲之阿国
花道から登場

 

 

 

ゲスト 三代目姫川竜之助座長

 

「いーどぅしサーサー」

沖縄の衣装と音楽に合わせてラストショー

 

 

 

 

 

 

ラストショーの後は口上挨拶

 

 

 

送り出しへ…
お疲れ様でした!

 

 

 

【座長&劇団員紹介】

普段お化粧される、個性あふれる化粧前と一緒にご紹介。
※化粧前:化粧や支度を整えるための鏡台。楽屋内での個人スペース。

 

座長
姫猿之助(ひめえんのすけ)

 

 

貴妃 咲之阿国(しょうの おくに)

 

 

 

若手リーダー 初音白猿(はつね はくえん)

 

 

 

 

マスゴッド ひよこ

 

 

 

 

千鳥(ちどり)

 

 

 

 

 

【劇団紹介】

劇団あやめ 姫猿之助座長

「劇団結成して12年。先輩方から『10年続けて、そこからや』という言葉を、若い頃は理解できずに旗揚げしましたが、今となっては僕も同じことを言いますね(笑)座長というより監督や演出のような感じで、座員達にアドバイスしてきて、やっとみんなの個性が出てきました。今までの大衆演劇にないエンターテイメントを表現できるように、ますます劇団あやめの色を出していきますので、応援よろしくお願いいたします。」

 

座長 姫猿之助(ひめ えんのすけ)

 

 

【劇団からのインフォメーション】

今年も開催『Ennosuke’s greatest show』
2023年12月29日 大阪弁天町世界館にて開催致します。
新感覚4D演劇 Ennosuke’s greatest show

公式Twitter
https://twitter.com/EnnosukeS

 

 

【劇団あやめ 次回羅い舞座出演予定】

2023年8月 堺駅前店 

 

 

 

 

Top