舞台袖レポート 更新情報
羅い舞座京橋劇場 2024年6月公演
「見海堂劇団」舞台袖レポート
2024年6月26日 15時22分26秒
舞台袖レポートでは楽屋や舞台袖など客席からは見られないところの様子をお届けしています。
今回は、羅い舞座京橋劇場で公演中の見海堂劇団(みかいどうげきだん)。
「真之介祭り」に密着しました!
(2024年6月5日取材)
■開演1時間前
午前11時。
楽屋にお邪魔すると、見海堂真之介(みかいどう しんのすけ)総座長と少し眠たそうなベビー虎駿(こしゅん)くん。
総座長「舞台好きね?」
虎駿くん「……(ねむい😴)」
ここで総座長より予定の変更を告げられました。
総座長「今日は真之介とあさとのダブル祭りだったんですけど、
あさとさんが乗り込みの時にぎっくり腰をやっちゃいまして。
だから今日は僕一人の祭りになりました」
なんと、おいたわしや。
「今は舞台に出られるようになったんですけど、さすがに祭りは無理なので…」
毎月の移動で大荷物を運ぶので、腰痛は役者さんの職業病でもあります。
あさとさんの1日も早い回復を祈るばかりです;;
お化粧中の総座長を横からパシャリ。
お化粧はいろんな人のメイクから研究して勉強してきたそう。
化粧台の近くには小判がいっぱい!
実はこれ、バスボム。
大量に入れれば億万長者気分!
「おはよーございます!」
軽快な挨拶で登場したのは見海堂光(みかいどう ひかる)さん。
総座長「撮っといてこれ。出勤を」
光さん「出勤って笑」
決めポーズ&爽やか笑顔いただきました!
写真を撮り終えたあとは黙々と音響の作業にかかります。
仕事デキ感ある背中です😆
続いて、
おにぎりの準備をしている照明担当のサンダーバード幸太郎(こうたろう)さんをパシャリ。
今日のお芝居で使うものだそうです!
4階の楽屋へお邪魔。
見海堂駿(みかいどう しゅん)代表が羽二重のお手入れ中。
代表「これは羽二重に髪の毛をくっつけた特注品です。
使っているうちにおしろいがついちゃうんで、時々削らないといけないんです」
ザクザクと削り落としていく手際の良さは、職人と呼びたいくらいでした。
お化粧を始めた駿さん。アイラインを引いています。
「もう5分でできちゃう」
すごい……。
代表の楽屋には「駿」と書かれた暖簾がかけてありました。
別の楽屋へ。
見海堂虎之介(みかいどう とらのすけ)花形がゲーム実況の動画を流しながらお化粧中!
ゲームはするのも見るのも好きだそう。
「今はSwitchをやることが多いです」
楽屋の廊下にたくさんの背景幕が積まれてありました。
写真はほんの一部。倉庫にも「まだまだある」そうです。
お芝居に合わせた背景幕を自前で作るのも、舞台への飽くなき追求ゆえ。
追求した分、さらに積み上がっていくという……^^;
おもちゃの刀をブンブン振り回す虎駿くん。満面の笑みです!
取材班「うわぁ~切られたー!」
舞台袖の方に戻ると光さんがお化粧中。
瞼に線を引いているところです。
すぐ近くには縁起のよさそうなコーナーが。
可愛らしい開運グッズたちですね〜
舞台ではすでにお芝居の大道具が準備されています。
舞台袖近くにいた虎駿くん。
おもちゃの刀の代わりに、今度は桜の枝を持っていました。
着替え終わった光さんが音響の確認中。
その間、オシャレ&流暢な英語のアナウンスが流れました。
「Thank you for coming to see Mikaido-Gekidan…」
コロナ前に海外のお客様を意識して録音したアナウンスだそう。
英語のアナウンスのあとは、代表の影マイクで、開演です!
虎駿くんと手を繋いでいる姿にほっこり。
皆さんお待ちかね、これより第1部お芝居「遊侠三代」の開演です!
■第1部お芝居「遊侠三代」
一休みしている川北長治親分(総座長)のもとに財布を盗もうと忍び寄るおこも(富士野竜花さん)。
おこもから事情を聞く親分と子分の長吉(虎之介さん)と政吉(光さん)。
情け深い親分はお金と握り飯をおこもに渡します。
そして、とあるお願いをおこもにします。
「仲間とともに俺の父っつぁん、探しちゃくれないかい」
「歳の頃なら五十と二、三。津軽訛りで、おさねぇ時に木登り落ちて、ついた傷が右目のところにある」
親分とおこもが去ったあとは空気が一変。
重々しいBGMと共に、川向こう(風吹あさとさん)と人斬り仁平(代表)が登場。
川北長治の始末を仁平に頼んでいます。
その頃、舞台袖では……。
音響についている光さんと
富士野竜子(ふじの りゅうこ)さんをパシャリ。
音響の後ろから見守る総座長と虎之介さん。
着付け中の総座長をパシャリ。
補助をしているのは、先ほど音響をしていた竜子さん。
舞台は第2場へ…
親分の命をもらいに川北一家を訪ねてきた人斬り仁平。
長吉が飛びかかるも返り討ちに。
とても適う相手ではない。
このままでは親分が危ない……
仁平が去ったあと、長吉が親分の代わりに行こうとしますが、
家族がいる長吉を行かせたくない親分。
「血肉を分けた親兄弟よりも、盃を分けた親分の方が大事」
親分を欺き、行ってしまった長吉。
その後を見つめる政吉。
ここで舞台が暗転。
舞台裏では次のセットの準備に皆さん大忙し!
準備が終われば、いよいよ物語は大詰めへと進みます。
大詰め。
長吉と仁平の一騎打ち。
劇場全体に緊張が走っています。
舞台袖でもあさとさんと虎駿くんの一騎打ちが!
こちらは穏やかな空気が流れており、ほっこり☺️
ふたたび舞台。親分と仁平の死闘が続きます。
迫力満点の殺陣に息をするのも忘れてしまいそうになります。
ふと動きを止める親分と仁平。
「似てる。歳の頃なら五十と二、三。津軽訛りの旅鴉」
「似てる。歳の頃なら二十と五、六。津軽に残した倅の長治」
悲しい再会、ついに決着……
自身の着物を長吉にかける親分
「血肉を分けた親兄弟よりも、盃を交わした親兄弟のほうが大事、か」
親分の無事に涙する政吉。
近くで一部始終を見ていたおこも。
親分が自身の羽織を仁平にかけるよう頼みます。
「川北長治の親分さんこそ、日の本一の、親分だねぇ!」
終幕。とてもシリアスなお話に、涙が止まらなくなりました。
常に緊張感のある演技、迫力ある殺陣にも圧倒され、見どころ満載な芝居でした。
「ありがとうございました、ありがとうございました……」
舞台袖で影アナウンスをするのは
雪まみれの人斬り仁平。
さて、舞台口上の間、他のメンバーは舞踊ショーの支度にかかります。
こちら4階の楽屋。
舞踊ショーに向けてお化粧をしている風吹あさと(ふぶき あさと)さん
「これ撮ってください。俺の推しの健康センターなんです笑」
あさとさんはブームになる前からサウナが大好きらしいです!
富士野竜花(ふじの りゅうか)さん
竜花さん愛用の手鏡。
とある劇団の座長からプレゼントしていただいたもので、
去年の誕生日のお芝居での役がイラストになっているそう!
竜花さん「私と言えばこれらしいです笑」
5階の舞台袖に戻ると、総座長が女形のお化粧中。
すごく綺麗です……(うっとり)
「アイシャドウのラメは何を使っているのですか」
「秘密です(笑)3種類くらい使ってます」
お化粧が終わったあとは着付け。
竜子さんが帯を結びます。
赤地に大きく描かれたのは巻物?
印象的な着物と帯です。
カメラを構えていると竜花さんがサービスショットをくれました!
紫の鬘がお似合い。すごく綺麗ですね〜😍
いよいよ第2部、花の新歌舞ショー開演です!
■第2部舞踊ショー
開始一曲目は総座長の女形。
美しく、しなやかな動きにうっとり☺️。
踊り終わったあとはすぐに着替え。
着付けをする竜子さんの隣に虎駿くん。
鬘をセットして準備完了!
帯の大きなリボンもかわいいですね!
穏やかな笑顔で踊る総座長に自然とこちらも笑顔になってきます!
一息つくまもなく次の立役の準備に入る総座長。
今度はどんな姿になるのでしょうか。
立役姿の総座長。
金の花の刺繍入りの袴で、凛々しいの一言。
真之介祭り、出ずっぱり!
先ほどとは違った、ハードボイルドなかっこよさ。
なめらかな踊りでお客様を魅了する竜花さん。
自然と姿を目で追ってしまいます!
光さんは男らしくもたおやかに。お客さんの目も釘付けです!
刀を使ったあさとさんの舞踊。
腰を痛めているとは思えない(お大事に〜)、ビシッと決まったかっこよさです。
しっとりとした曲に合わせて踊る虎之介さん。
どこか哀愁漂う姿に惹きつけられます。
傘を使って踊る代表。
深みのある渋い雰囲気に痺れます。
総座長、光さん、虎之介さんの群舞。
お祭り男たちの楽しそうな姿に、気づけばこちらもノリノリに!
出番が終われば、舞台袖での仕事が待っています。
光さん
虎之介さん
あさとさん
順番に音響&かけ声を担当します。
いよいよ最終演目
ラスト舞踊「なでしこ桜」
桜の枝を持って優雅に登場。
振袖を翻しながらくるくると
桜の背景幕に花吹雪が降り注ぐ、華やかなエンディングです。
これにて「真之介祭り」、無事終演!
終演後、みんな揃って舞台挨拶です。
めでたく大入㊗️
夢のひとときが終わり、みんなで送り出しへ向かいます。
ちょうどその頃
「おつかれさまでーす」
きらり☆かのんさんが学校から帰ってきました!
ピースと素敵な笑顔をいただきました!
総座長を待つ間、
ラスト舞踊で総座長が羽織っていた着物を見せていただきました。
背中には総座長の女形の絵が描かれている特注品です。
紐の部分には1つ1つ異なるアクセサリーが。
チェーンに刀や蜻蛉など。
これらは照明の幸太郎さんが付けたものだそう。
総座長の持ち物は細やかなところまでこだわりが詰まっていますね。
そしてこちら、総座長のお許しが出て撮影させてもらった
「送り出しから帰ってきて大の字になっている光さん」
表も裏も大忙しでしたもんね…
皆様本当にお疲れ様です🙏(まだ夜の部もあります!)
送り出しから戻ってすぐ、夜の部の打ち合わせをする総座長と幸太郎さん。
真剣な表情。
最初から最後まで、舞台に寸分の妥協のない総座長でした!
■見海堂真之介総座長メッセージ
俺が右足を負傷し、あさとさんが腰を負傷し。そんな中でも相変わらずの全力投球、命懸けで毎日頑張っています。
いつくたばるかわからないので(笑)、早いうちに来てください!
■見海堂劇団プロフィール
1975(昭和50)年、代表・見海堂駿が「見海堂 駿&座 笑泰夢」を東京で旗揚げ。
平成23(2011)年、息子の見海堂真之介が座長襲名。
平成24(2012)年、劇団名を「見海堂劇団」と改名、真之介座長が総座長に。
オリジナルの迫力あるお芝居や、創意工夫が凝らされた華やかな舞台を展開し、観る人の心をつかんでいる。
6月公演は29日お昼まで。
羅い舞座YouTubeチャンネルも要チェックですよ〜!!
羅い舞座京橋劇場 2024年5月公演
「宝海劇団」舞台袖レポート
2024年5月28日 20時00分26秒
舞台袖レポートでは楽屋や舞台袖など客席からは見られないところの様子をお届けしています。
今回は、羅い舞座京橋劇場での宝海劇団(たかみげきだん)公演に密着!
(2024年5月12日取材)
■開演1時間前
午前11時。
劇場の通路に宝海劇団の写真がたくさん飾られていました。
5月9日に行われた宝海大空(たかみ おおぞら)座長の誕生日公演に合わせての特別ギャラリー。
お芝居や舞踊はもちろん、レアなオフショットもいっぱいで見応えありです。
楽屋へお邪魔すると宝海大空座長がもぐもぐタイム中^^
今日の朝ごはんはサンドイッチです。
化粧前に飾られていた色紙は。三代目ボーイ豆タンクくんからの誕生日プレゼント。
座員さんや大空座長と仲の良い役者さんにお願いして書いてもらったものをサプライズで贈ってくれたのだそう!
素敵ですね。
もぐもぐタイムのあとはお化粧へ。
本日のお芝居「お吉物語」のお吉役。
手鏡越しからも伝わる美しさ……(うっとり)
奈希(なぎ)ちゃん登場。
「おはよー」
お化粧をする大空座長の隣で動画鑑賞です。
続いて4階の楽屋へ。皆さんお化粧の準備中です。
宝海空也(たかみ くうや)さん
鏡の横にワンちゃんの置物が!
先日行われた大空座長の誕生日公演のお芝居で使ったものだそうです。
「僕の犬というわけではないんですが、今日はたまたま僕のところに来てます(笑)」
音楽を聴きながらお化粧。
空也さん「無言の空気が辛いんで流してます笑」
そこに宝海大心(たかみ だいご)さん登場!
空也さん「撮ってやってください寝坊したんです!寝坊した宝海大心くんです笑」
大心さん「はいそうです!寝過ごしました!笑」
大心さんの近くでちび丸(ちびまる)くんと小ペンペン(こぺんぺん)くんがお休み中……
ぐっすり眠っています☺️可愛いです☺️
そのお隣は宝海蘭丸(たかみ らんまる)さん!
アイラインを描く真剣な面持ち。
続いて宝海愛輝(たかみ あき)さん!
なんと、化粧前の大鏡が無く、小さな手鏡だけでお化粧をすすめます!
愛輝さんの隣で三代目ボーイ豆タンク(ぼーいまめたんく)くんが自分でお化粧中
手際の良さにびっくり!
お目覚めのちび丸くん
まだちょっと眠そうでしたが、しっかりピースをしてくれました!
楽屋を出ると廊下に係長の爽馬(そうま)くんがいました!
先月1歳になったばかり。
呼ぶ声に誘われて少しずつ歩いてきています。
かわいいですね♪
別の楽屋では宝海竜也(たかみ たつや)園長が着付け中。
子どもをあやすのが得意な園長(後ろに爽馬くんが来てますね笑)
化粧台には子どもたちの写真がいっぱい。
ちなみに園長の楽屋の外には……
「園長室」と書かれた可愛らしい暖簾がありましたよ~
5階に戻ると、皆さん着付けなど次の準備に取り掛かっています。
大空座長の補助をする宝海真紀(たかみ まき)さんとはるとくん
扇をしまう空也さん。
置く場所はだいたい決まっているそうです。
鏡で着姿を確認する大空座長。
表情から「お吉」に入っているのが伝わってきます!
舞台の方も準備ばっちり。
照明の色合いが素敵です✨
裏方の宝海みらい(たかみ みらい)さんによる音響、空也さんの拍子木、大心さんのアナウンスで、
皆さんお待ちかねの第一部お芝居「お吉物語」開演です!
■第1部お芝居「お吉物語」
鶴松(大心)、お福(蘭丸)が登場
蘭丸さん、本日は声の調子が悪いらしく、大心さんにかすれ声をツッコまれています笑
そして、本日の主役・お吉(大空座長)の登場!
鶴松がお吉に簪をつけてあげます
お吉「屈んだ方が良い?」
鶴松「ええよええよ。俺なら大丈夫だ」
お吉「大丈夫って……それどういう意味?(圧)」
お二人の身長に関するやりとりで客席が笑いに包まれています!
その頃、裏側では愛輝さんが着物にドライヤーでケア中。
空いている時間に必ず誰かが着物にドライヤーをかけていました。
着物を綺麗に保つため、メンテナンスは裏方の大事な仕事なのですね。
再び舞台へ。
とある役人(竜也)がお吉に話しかけ、何やら不穏な雰囲気となって舞台が転換
幕の裏側では皆さん協力して舞台の準備中
お芝居再開。
役人が鶴松と話をしています。
役人は下田奉行の伊佐新次郎。
鶴松に出世の条件として、お吉と別れ、お吉を異国から来たハリス領事のいる玉泉寺へ受け渡してほしいと言います。
もちろん断る鶴松。しかし役人の強弁に仕方なく承諾してしまいます。
事情を聞いたお吉。悲痛な叫びに胸が痛くなります。
切ないBGM、舞台袖ではみらいさんが慎重に音響をやっています
さてさて、お芝居の前編が終了、5分間の休憩タイムに。
大空座長の着付けを補助する愛輝さん
帯を手早く巻いています!
舞台の方では後編の準備が行われています。
いい女がいると噂を聞きつけてやってきた男たち(空也・愛輝)に絡まれるお吉。
別の女給(真希)が心配そうにしています
お吉以外が全員出ていったあと、鶴松がやってきました。
謝りにきた鶴松に、水をかけて「帰っておくれ」というお吉。
鶴松はお吉に「幸せになってくれ」と言葉を残し去って行きます……
ここで暗転。
舞台袖に戻った大空座長、大急ぎで大詰めの化粧にかかります。
1つのお芝居で3回の着替えと化粧替え。大変です。
舞台にはお墓。紙吹雪がたくさんのっけられます!
大詰め、鶴松のお墓に寄り添うお吉。
鶴松が居ないことへの寂しさが全身から伝わってきます
どこからか鶴松の声がする。
お吉「わたしも……あんたのそばに……いきたいよ」
これにて第一部お芝居は終演です。
悲しみが多くあるお芝居に、涙が止まりませんでした……
口上の間、幕の裏側では次に備えて片付け。
楽屋では舞踊ショーの支度が進められています。
ちび丸くん、今回踊る曲をこれから決めるそう。
スマホのプレイリストにたくさんの曲が入っていました!
着付けが終わった後は扇も見せてくれました!
衣装、扇、全部が素敵です!
三代目は迫力あるお面と一緒に写真を撮らせてくれました!
このお面は2枚でセットになっているそうです!
宝海劇団のすてきな照明を担当している靖龍(せいりゅう)さん。
今19歳だそう。すごく大人っぽいですね!
4階の楽屋に行ってみると小空(こそら)くんがいました。
カメラ目線でピースサイン☆
仲良し奈希ちゃん&爽馬くんきょうだいをパシャリ!
お化粧しつつ舞踊の曲を決める大空座長。
開演中は甘いものを食べる暇がないため、ビタミン系のものをよく合間に飲んでいるという座長。
ほぼ毎日、お客さんからレモネードの差し入れをいただくそうです!
抱き合っている豆タンクくんと蘭丸さんをパシャリ!
みなさん本当に仲良しですね✨
大空座長の着付けを補助する愛輝さん
手際の良さに何度見ても驚かされます!
三代目は空也さんに着付けをしてもらっていました!
大心さんのアナウンスで、お待ちかねの第二部舞踊ショーが始まります!
■第2部舞踊ショー
アナウンスの間、皆さん棒を持って待機中。
開始一曲目は群舞!
大空座長の美しい舞踊と、棒を使った皆さんの迫力あるかっこいい舞踊に目が離せません!
続いてはちび丸くんがアグレッシブに踊ります!
懸命に踊るちび丸くんを見守る真紀さん
舞台袖では大空座長が個人舞踊の女形の支度。
客席では座長の品があって可憐な女形に、にうっとりした方も多かったはず!
真紀さんのゆったりとした舞踊
誘われて手拍子をしたくなります!
出番待ちの三代目が刀回しを念入りに練習。
がんばれ三代目!
空也さんの舞踊。
舞台袖にも伝わるかっこよさ。
舞台袖から見守る爽馬くんと愛輝さん☺️
続いて大心さん
花柄の派手な衣装が特徴的。
舞台袖では大空座長が、女形から立役のメイクに仕替え中。
この後の登場が楽しみですね!
愛輝さんの舞踊では飛び入りで爽馬くんも登場。
母子揃っての舞踊に、お客さんも微笑ましそうに観ておられました^^
大人顔負けの三代目の棒を使った舞踊
巧みな動きに見ていて圧倒されます!
続いて群舞。
全員が「漢」。惚れ惚れしちゃいます
舞台袖では真剣に舞台を見る三代目と爽馬くん、
扇で爽馬くんをあやす竜也園長がいました!
扇を使った竜也園長の繊細でありながら男らしい動きが印象的!
目を離したすきに舞台に出ようとする爽馬くんにみなさん少し大変そう。
しかし取材班はそんな光景に微笑ましくなっていました^^
舞台が気になってたまらないんだろうなあ。
お面も使った座長のアクロバティックな動きに目が離せない!
舞台袖ではみらいさんの計らいで爽馬くんが舞台に行かないようにティッシュで気を引いていました!
曲が終わったあとは次の曲でもすぐに出番がある座長。急いで着付けをしています。
アンパンマンがモチーフ?赤と黄色の衣装でした!
ゆったりとした「アンパンマンマーチ」が流れる中
争い始める皆さん
そこにジャムおじさん(竜也園長)の登場!
「ジャムおじー!!」という呼び声
からの
「なんやこの舞踊!!」
という座長の声で客席と裏側に笑いが生まれました笑
フードを被った蘭丸さんの舞踊!
ミステリアスな雰囲気が素敵です。
さて楽しい時間も終盤……
いよいよラスト舞踊「津軽じょんがら」へ。
大空座長のソロから始まります。
華麗な扇捌きに惹きつけられます。
ラスト舞踊はみんな大忙し。その間、はるとくんが爽馬くんの子守り担当です。
楽しそうに遊ぶ二人をパシャリ
舞台袖では蘭丸さんが待機中。
ばっちり決まった姿がかっこいいですね!
息のあった舞踊に拍手が止まりません。
みらいさんが終演後の挨拶に参加する奈希ちゃんの着替えのお手伝い。
ラスト舞踊終了後はおまけのダンスタイム。
最後は大空座長による締めの舞踊で、幕となりました。
今日も盛りだくさんのステージ。お疲れ様でした!!
送り出しの間、舞台に積もった雪を裏方チームがお片付け。
爽馬くんもお手伝い?!
大人からこどもまで力を合わせて舞台を支える宝海劇団でした!
■宝海大空座長メッセージ
5月は大きいイベントが前半に多いですが、
イベント以外の日は通常でやっているお芝居や舞踊を少しでもリメイクや工夫をして、
ほぼ毎日思いついたことがとっさにできるよう頑張りたいです!
ぜひ毎日の舞台を楽しみに来てください!
■重要インフォメーション
羅い舞座京橋劇場がYouTubeチャンネルを開設!!
今回密着した宝海劇団さんのあんな一面やこんな一面も見られるチャンス。
ぜひ、チャンネル登録よろしくお願いします~!!
羅い舞座 京橋劇場 2024年4月公演
「劇団菊太郎」舞台袖レポート
2024年4月24日 21時21分01秒
舞台袖レポートでは、楽屋や舞台袖など客席からは見られないところの様子をお届けしています。
今回は、羅い舞座京橋劇場での劇団菊太郎公演に密着しました!
(2024年4月7日取材)
■開演1時間前
午前11時。
舞台裏にお邪魔すると、梅沢菊太郎(うめざわ きくたろう)総座長が化粧を始めておられるところでした。
お会いして早々驚いたのが、化粧前の綺麗さ。
道具がきちんと整理整頓されています!
劇団一、綺麗好きな菊太郎総座長の整理整頓の秘訣は……
「目に見えたものは片付ける!」
「綺麗だと思っても汚いと思え!」
「蓋を開けたものはその日に飲め!」
「必要じゃないものは買ってくるな!」
だそう。
総座長の言葉に、周りの座員さんが苦笑いしていました^^
おや? 鏡の横に気になるものが……
こちらは総座長が5歳の時、富士山の頂上に登った記念のもの。
5歳で富士山のてっぺんまで登頂したのは総座長が初めてだったとか。
幼少期の頃からすごいですね……!
続いて4階の楽屋へ。
梅沢春奈(うめざわ はるな)さんと梅沢ひとみ(うめざわ ひとみ)さんがお化粧中。
真剣に口紅を塗っている様子をパシャリ。
ひとみさんのお化粧品のコンパクトさにびっくり!
「すっきり使いたいので、化粧道具は極力減らしてます」とひとみさん。
役者さんがよく持っておられる鏡付きのケースも使わないのだそうです。
廊下で出会ったのは、衣装部屋に着物を取りに来た梅沢あられ(うめざわ あられ)さん。
可愛らしい笑顔とピースをいただきました!
次は副座長の梅沢道矢(うめざわ みちや)さんと梅沢北斗(うめざわ ほくと)さんの楽屋へ。
「一番パッとしないところのアイラインを描く顔」と言いながらお写真を撮らせてくれた道矢さん。
楽屋でもすごく面白い方でした!
北斗さんは「紗かけてもろて(笑)」と少し照れながらも撮らせてくださいました!
お二人の楽屋の前には道矢さんの暖簾がかけられています。
続いてお邪魔したのは係長の梅沢雄輝(うめざわ ゆうき)さんの楽屋。
真剣な様子でアイラインを引いているところ。
4階から再び5階へ移動。
メイクを終えた花形の梅沢涼太郎(うめざわ りょうたろう)さんがもぐもぐタイムに入っていました!
その奥では梅沢光太郎(うめざわ こうたろう)若座長も、もぐもぐタイム中!
もぐもぐのお二人の奥、梅沢慎太郎(うめざわ しんたろう)若座長がメイク中。
鏡にはたくさんの「慎ちゃん」が貼られています!
舞台には今日のお芝居で使う大がかりな道具がたくさん。
第一部お芝居は「妖刀恋魔剣」
劇団オリジナルで、菊太郎総座長作。
他にも菊太郎総座長が書かれた、この劇団でしか観られないお芝居が沢山あります。
梅沢かおり(うめざわ かおり)さんの影アナウンスでいざ開演!
■第1部お芝居「妖刀恋魔剣」
まずは菊太郎総座長。
桜を連想させるような今の季節にぴったりな衣装ですね。
座長がお芝居の前説をしている間、みなさん準備をしたり、一息ついたりと思い思いに過ごしています。
前説が終わりに差しかかり、光太郎若座長が舞台袖で待機中。
今日は悪役。ばっちり決まっています!
一息つく間もなく、大急ぎで次の衣装に着替える総座長。
梅沢舞花(うめざわ まいか)さんが補助します。
総座長が着ていた着物は裏方の梅沢けいこ(うめざわ けいこ)さんが綺麗に畳みます。
けいこさんは劇団菊太郎のヘアースタイリスト。鬘のお手入れ等がとても上手です。
さて、お芝居の本編スタート。
芸者の小糸が通りすがりにぶつかってしまう山城屋の旦那・作兵衛。
作兵衛が去った後、不穏な曲が流れ出し、芸者の小糸と繋がりのある柄の悪い男たちがゾロゾロと出てきます。
作兵衛を見ていいカモが来たと、盛り上がっているところで舞台が転換。
これからどうなっていくのでしょうか……
幕が閉じた後、裏側では一丸となって次の準備をしています。
第2場。
開始早々、作兵衛をもてなすために美しい舞を披露する芸者小糸。
その美しさにお客さんもうっとり……
自分と一緒になるためには、多大なお金が必要だと作兵衛に嘘をつきます。
作兵衛は小糸のために千両箱と名刀村正を持ってくるという約束をしてしまいました。
そのころ、舞台裏では涼太郎さんとまだ子役の梅沢俊一郎(うめざわ しゅんいちろう)くんが協力して今回使う旗の準備をしています!
舞台袖では、次の舞台準備に備えて梅沢さくら(うめざわ さくら)さんが箱と刀を持って待機しています。
頼もしい後ろ姿をパシャリ。
舞台が暗転し、曲が流れている間に急いで準備をしていきます
舞台再開!
作兵衛が「妖刀村正」を抱えています。
まるで魂を乗っ取られたような作兵衛。
不気味な笑い声や不穏な雰囲気に、客席が緊張に包まれます。
「これが恋の病と、いうものかぁねぇっ!!」
このセリフで再び舞台は暗転。
その頃、舞台裏では光太郎若座長がグレープフルーツジュースでビタミンチャージ。
音響を担当しているのは舞花さん。
カセットテープの音源も現役です!
舞台再開!
作兵衛は息を切らしながら、小糸のために約束通りお金と刀を持ってきました。
しかし、一緒になるという約束は守られず、お金だけを取られてしまいます。
「お前のこころは痛まないのか!」
作兵衛の悲痛な叫びに胸が痛みます……
恋を踏み躙られ、お金も取られてしまった作兵衛。
不気味な音楽と共にゆっくりと妖刀村正を抜いていきます。
刀に完全に取り憑かれてしまう作兵衛……
あまりの豹変ぶりに客席から息を呑む音が聞こえてきた気がします。
舞台裏でも、他の座員さんたちが真剣に見守っています!
豹変した作兵衛。
まるで別人のように男たちの攻撃をいなし、不規則な呼吸をしながらも隙をみてどこかへ走り去ります。
作兵衛の豹変振りに男たちや小糸も怯え出しました。
裏側では、総座長が急いでメイク。
先ほどとは違う姿に驚きです!
いよいよ物語はクライマックスへ。
姿を変えた作兵衛。
「なぜ、私を騙した!!!」
怯える彼女たちを見つけて刺し殺していきます。
不気味な笑い声を上げながら刀に付いた血を舐める姿に恐怖したお客さんも多かったはず……
「手が! 手が! (刀から)離れない!!」
悲痛な声をあげる作兵衛。
どうなってしまうのでしょうか?
作兵衛が声を上げたと同時に、襲いかかる先程の男たち。
迫力ある殺陣にお客さんの目は釘付けです!
そして舞台には作兵衛ひとりだけに。
「血が、足りんと、刀が私に!! 呼びかける!!」
そう言って自身の腹を刺して……
これにて第一部お芝居は終演です。
終始緊張感のあるお芝居で、目が離せませんでした!
総座長が口上をしている間、春奈さんが血糊のついた刀を拭いています。
格好も相まって本当の武士みたいです!
光太郎若座長が舞踊ショーのメイク中。
鏡越しで見てもかっこいい!
もぐもぐタイムの慎太郎若座長。
美味しそうにコーヒーゼーリーを食べています。
4階の楽屋の方に行ってみると、梅沢和紀(うめざわ かずき)くんと梅沢新(うめざわ あらた)くんがゲームをしていました。
2人とも仲良しですね!
美味しそうな匂いがする!と思って行ってみると、台所にかおりさん特製ミートスパゲッティがありました!
とにかく沢山作るらしく、今日は20人分。
「生春巻きだと60本、ハンバーグもだいたい60個は作ります(笑)」
洗面所では、さくらさんが芝居で使った着物に付いた血糊を洗って落としていました。
血糊はすぐに落とすように心がけているそうです。
こちら裏方スタッフ梅沢大誠(うめざわ たいせい)さん。
にっこりピースいただきました!
おや? 舞台の方を見てみると大きな箱が置かれています。
涼太郎さんがマジックで使う箱だそうです。
すごく楽しみ!
北斗さんのアナウンスで、第二部が始まりです。
■第2部舞踊ショー
まずは涼太郎さんによるマジックショーから。
今回のマジックは脱出イリュージョン!
雄輝さんと涼太郎さんが箱を開けて、その中に入っていく道矢さん
箱の上に人が乗った状態で赤い布に覆われて。
布が落ちた途端、なんと箱から出てきたのは涼太郎さん!
横から見ていましたが、タネまったく分かりませんでした。
すごいですね!
続いて、本日の主役・菊太郎総座長の女形。
真紅の豪華な衣装で優雅な舞。
菊太郎総座長のソロからそのまま群舞へと移ります。
皆さんとっても楽しそう。
次の曲に備えて大急ぎで着付けをする菊太郎総座長。
裏方さんたちのサポートもあり、あっという間に着付け終わってびっくり!
一曲目とは雰囲気が異なる美しさにうっとり。
踊り終わった後、すぐに立役メイクに取り掛かる菊太郎総座長。
今日は出番が多いので大忙しです。
舞台には雄輝さん。
力強い舞踊に多くのお客さんが釘付け。
続いて道矢さん。
明るい気持ちになれるような舞踊に手拍子をしたくなりました!
慎太郎若座長。
見ているこちらのテンションも上がっていくようなかっこいい舞踊でした!
お次は涼太郎さん!
扇や仮面を使ったキレのある舞踊に目を奪われます!
光太郎若座長は渋いお着物で。
丁寧な一つ一つの動きに魅了されたお客さんも多かったはず!
菊太郎総座長が剣を背負っての登場。
堂々とした姿に惚れ惚れします。
続く慎太郎若座長も刀を用いた舞踊!
袴姿でのキメがかっこいいですね!
着付けをする菊太郎総座長と補助をしているひとみさんとけいこさんをパシャリ。
その近くでは、梅沢こゆき(うめざわ こゆき)さんと涼太郎さんが打ち合わせ中。
お二人とも真剣な表情です。
舞台袖で出番を待っているAC風の道矢さん。
手に持っているのはあんこのお饅頭。
総座長が踊っている横に、道矢さん登場。
「それは“あんこ”、曲は“アンコ椿”。これでも総座長の右腕です」(影アナ)
今度は“おしぼり“を持って現れた雄輝さん。
「それは“おしぼり”、曲は“おしどり”、総座長の左腕でございます」
かおりさんの影アナウンスもあってさらに面白さ倍増。
客席からも裏側からも笑い声が聞こえてきました!
舞台からはけて、ゴミ投げチャレンジをする雄輝さん。
見事入って拍手が起こっていました!
光太郎若座長コート姿でかっこよく登場。
大人なかっこよさに見ているだけでキュンキュンしてきます!
いよいよラスト舞踊「菊ちゃん大神楽」の支度。
一際豪華な衣装ですね。
菊太郎総座長、逞しくかっこよく登場!
舞台袖で待機中の皆さんをパシャリ。
大きな旗を振り回したり、大蛇が出てきたりと、息もつかせぬ「菊ちゃん大神楽」
広い舞台いっぱい使って迫力満点のフィナーレ。
舞台も舞台袖も楽しく賑やかな劇団菊太郎。
この日も大盛り上がりでした!
■梅沢菊太郎総座長メッセージ
お芝居は毎日昼夜で替えて、お客さまに「こんな役もできるんだ!」と思ってもらえるよう頑張っています。
今月はイベントも多いです。
13日は道矢襲名3周年、14日は劇団菊太郎18周年、20日は光太郎誕生日公演、21日は涼太郎花形3周年、27日は慎太郎誕生日公演となっていますので、ぜひいらしてください!
■劇団菊太郎プロフィール
梅沢菊太郎が2006年5月寿楽園にて座長として旗揚げ。
2016年5月に劇団結成十周年を迎え、2021年5月に梅沢菊太郎総座長に慎太郎若座長・光太郎若座長の体制となる。
梅沢菊太郎総座長のオリジナル新作狂言、中でも、人情芝居で楽しませてくれる。
舞踊の中でも力を注いでいるのは、連日行われている組み舞踊であり、
その追求心ゆえ、スーパー歌舞伎の演出家にも指導を仰いでいる。
総座長の息子たち(慎太郎若座長・光太郎若座長、涼太郎)をはじめとした若手たちの活躍からも目が離せない。
総座長は「僕の人生で知り合った人間とは最後まで仲間でいたい」と語る。劇団の絆は強い。