舞台袖レポート 更新情報
羅い舞座 京橋劇場 2025年4月公演
「劇団菊太郎」舞台袖レポート
2025年4月27日 19時44分24秒
舞台袖レポートでは、楽屋や舞台袖など客席からは見られないところの様子をお届けしています。
今回は、羅い舞座 京橋劇場での劇団菊太郎 座長祭りに密着。
開演準備から終演まで、たーっぷりご紹介します!
(2025年4月12日公演)
■開演前
午前11時。
舞台袖にお邪魔すると、梅沢菊太郎(うめざわ きくたろう)座長が
本日のお芝居で使用する血糊袋を作ってるところでした。
一つ作るのに、結構時間がかかるそうです。
出来上がった血糊袋がお椀に6つ。
今日は全部で10個作ります。
「あと4つ!もう時間ないよー(汗)」
4階の楽屋にお邪魔する途中、
本日のお芝居「幕末の風雲児」のタイトルが書かれた段ボールを発見。
扇の箱にはキーワードがたくさん書かれていました。
ありとあらゆるところに、一目見てすぐに分かる工夫がされています😀
4階の楽屋。
新しく入団した梅沢燈歌(うめざわ とうか)さんがお化粧中。
燈歌さんはなんと女子相撲日本一の経歴の持ち主。
それを続けていくだけでは生きていけない。
それなら自分の好きなことをやろうと思ってこの劇団に入ってきたそうです。
今は眉描きに奮闘中。
梅沢春菜(うめざわ はるな)さんに教えてもらいながら頑張っていました!
楽屋を出て隣、“梅沢道矢(うめざわ みちや)”と書かれた暖簾が。
楽屋の中では副座長・梅沢道矢さんがアイラインを描いていました。
本日のお芝居では新撰組 局長 近藤勇の役だそうです。
すぐ近くでは梅沢和紀(うめざわ かずき)くんが幼いりぃちゃん(生後2ヶ月)のお世話をしていました。
2人とも、とっても可愛いくてほのぼの😍
違う部屋では係長・梅沢雄輝(うめざわ ゆうき)さんもお化粧中。
昨日は千葉へ、長男の新くんの入学式に行ってきたのだとか。
ちなみに今日のお芝居では勝海舟の役だそうです。
楽屋を出たところに、炊飯器やコンロなどの調理スペースが。
ちなみに炊飯器は写真外にもう一つあるそうです。
料理中の梅沢かおり(うめざわ かおり)さんにメニューを伺うと、
本日のご飯は生姜焼きだそうです。
ちなみに使うお肉は約6キロ!
どーん。
座員さんが多いので、使う食材も大量です。
舞台袖近くでは梅沢慎太郎(うめざわ しんたろう)若座長がお化粧中。
本日のお芝居では土佐藩の中岡慎太郎の役をするそうです。
その横では梅沢光太郎(うめざわ こうたろう)若座長もお化粧中。
本日のお芝居では土佐藩の岡田以蔵の役をするそうです。
座長もお化粧に取りかかりました。
本日のお芝居「幕末風運児 坂本龍馬」は、座長のオリジナル狂言。
脚本を作るときは、しっかり勉強してから作るようにしているのだそう。
舞台では「近江屋」と書かれた大道具が用意されていました。
幕の近くでは梅沢大誠(うめざわ たいせい)さんがお芝居に向けての準備中。
そこへ、化粧が終わった皆さんが舞台に集まり、お芝居で使われる幕の確認などをしています。
和紀くんの頭を撫でる花形・梅沢涼太郎(うめざわ りょうたろう)さんと光太郎若座長の姿にほっこり☺️
鬘を被って準備万端な梅沢ひとみさん。
こちらは新しく入団した梅沢じゅりあさん。
慎太郎若座長の着付けの補助をしている梅沢あられさん。
光太郎若座長の着付けの補助をする春菜さん。
涼太郎さんの着付けの補助をしているのが梅沢こゆきさん。
女性陣の皆さん、いち早く準備を終えて補助などのお手伝いをしていました!
着替え終わった涼太郎さん(沖田総司役)と道矢さんの新撰組ツーショットいただきました!
舞台袖のほうでは雄輝さんが音響などの確認中。
自身の化粧場の前で台本の確認をしている光太郎若座長をパシャリ。
すぐ近くでは座長がお着替え中。
座長の着替えが終わると、お芝居開演です!
■第1部お芝居「幕末風雲児 坂本龍馬」
このお芝居は、幕末の京都を舞台に、龍馬の視点で描かれた土佐藩の物語になっています。
幕が開くと皆さんの配役紹介。
本編が始まって、早々坂本龍馬側と新撰組、一触即発の雰囲気。
その後、龍馬が先生と呼ぶ勝海舟の元へ仲間を連れて訪れます。
龍馬たちが去ったあとに出てきた新撰組。
不穏な空気が流れます。
場面が変わり、龍馬が買ったという軍艦を見る一同。
「本当に日本を変えられるかもしれない」と盛り上がっています。
そこへ新撰組が登場し先ほどの盛り上がった雰囲気が一転……
すると思いきや、
龍馬もとい座長の「ピクチャーを撮ろう」という一言で
急遽始まった写真撮影タイム!
この場面は撮影オッケー🙆
「これからはインスタグラムの時代じゃ!」
「いんすたぐらむ?」
「魂を取られるのか?」
座長たちのやりとりにお客さんの笑う声が聞こえてきます。
和やかなから一転、場面が変わるとシリアスな雰囲気に。
受け取った手紙を読んで同じ土佐の人たちが死んでしまったことを知った3人。
力が抜けた姿から絶望感がよく伝わってきます。
ここで舞台が転換。
かおりさんの影アナウンスでしばらく月日が経ち、時代の状況などを説明しています。
影アナウンスの間に、もずくを食べていた光太郎若座長をパシャリ。
もずくと光太郎若座長…渋い?ショットです(笑)
幕が開いて、いよいよクライマックス。
近江屋の2階で龍馬と慎太郎が和やかに話しています。
そこへ突如敵襲!
「近江屋」と書かれていた障子もズタズタになり悲惨な状況に……
お芝居の最後。
一度幕が下り、「日本の夜明けぜよ!!」という言葉で幕が落ち
キャストたちが決めポーズで再登場!
これにて第一部お芝居は終了。
目まぐるしく変わっていくお芝居の裏側では女性陣の皆さんが大忙しでした。
代わり代わりで音響などを調整したり……
次の舞踊ショーに向けての準備や修繕をしたり……
転換の合間に、着替える座長と慎太郎若座長の着付けの補助をしたり、
みなさん常に動いていました!
さらに本日のお芝居は転換が多く、豪華な舞台セットで大変そうでしたが、
あっという間に完成されていく舞台にびっくり。
舞台も裏側も緊張感のあった第一部お芝居。
口上が行われている間も、幕の裏側では休む暇もなく次の舞踊ショーに向けて舞台の片付け中。
幕の取り替えを行う涼太郎さんをパシャリ。
血糊の付いた衣装は洗濯機で洗います。
洗濯機のなかの水も薄紅色になっており、落とすのが大変そうでした。
着替えスペースにあった着物を整えている春菜さんと梅沢莉子(うめざわ りこ)さんをパシャリ。
舞踊の鬘を用意していたこゆきさんをパシャリ。
着替え終わった光太郎若座長
バッチリカメラ目線をいただきました!
慎太郎若座長も鬘を被って準備完了!
ショーの1曲目はお面を使った群舞。
準備が終わった皆さんが段ボールに入ったお面は取っていきます。
準備が整い始め、かおりさんの影アナウンスでいよいよ第二部舞踊ショー始まります!
■第2部 舞踊ショー
アップテンポな袴舞踊に取材班もノリノリになりました!
センターの光太郎若座長の豪快な動き。
衣装も相まって裾が羽のようです。
続いては慎太郎若座長による舞踊
どちらも衣装の雰囲気は違いますが、ギラギラとしたかっこよさがあります!
続いては、道矢副座長。
大きな翼のついた着物の舞踊も素敵でした♪
出番直前のにっこり笑顔の光太郎若座長をパシャリ
舞台に立つとがらりと表情を変えていたのが印象的。
ハイテンポな曲に合わせて刀をブンブン振り回す涼太郎さん
こちらは雄輝さんによる舞踊
着物には鬼のお面の絵が描かれています。
舞台でさまざまな人が踊っている頃、座長は女形の衣装に着付け中。
出番直前の座長や座員さんたちの仲良しな写真をパシャリ
花の柄がたくさん入った着物での女形が素敵です✨
座長が踊っているあいだにあっという間に着物が片付けられていきます。
座長が舞台から戻ってくるとすぐにラストに向けての着付けをしています。
あっという間にお芝居でも見た“坂本龍馬”の姿に!
そう、本日のラストは「生きていた坂本龍馬」。
座長が主演、そして慎太郎若座長が演出・構成・振り付けをしたものだそうです。
皆さん、着々とラストに向けて準備をしています。
舞台袖には黄色の鎖などが用意されています。
その頃、舞台の方は梅沢北斗(うめざわ ほくと)さん。
淡色系の花模様のある着物で踊っています。
幕の裏側には座長もとい坂本龍馬が待機中。
舞台袖では旗を持った皆さんが待機中。
曲が始まるとその迫力に目が離せません!
振り回される旗の迫力や船の登場など、
最初から最後まで派手で濃密なラストショーでした!
最後は口上挨拶をして本日の公演は終了です。
刀を持ってご機嫌だった和紀くんをパシャリ
道具のセットも豪華だったため、片づけるのも大変ですが、
皆さんテキパキと片付けをしていました。
座長祭りお昼の部、無事終演。
お疲れ様でした!!!
■梅沢菊太郎 座長メッセージ
来てくださったお客さまが何を望んでいるのかを意識しながら、
今年は道具などを含め、より本格的で他では観られないような舞台を作っていこうと思っています。
(どんどん増える舞台道具がその意気込みを物語っていますね!)
ぜひ観に来てください!
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羅い舞座 京橋劇場 2025年2月公演
「劇団天虎」舞台袖レポート
2025年2月23日 14時45分54秒
舞台袖レポートでは、楽屋や舞台袖など客席からは見られないところの様子をお届けしています。
今回は、羅い舞座 京橋劇場での劇団天虎 和新之助祭りに密着しました!
(2025年2月9日公演)
■開演前
午前11時。
最初に驚いたのはどこを見ても裏側が綺麗なところ。
細かいところまでしっかり整理整頓がされています。
白と黒で分けている鬘ケース。
すぐに座長のものがどれか分かるようにするためだそう。
(色分けに白いガムテープを使っています)
4階の楽屋へ行くと、なにやらいい匂いが漂っています。
今日のお昼ご飯はシチュー。
これから15人分ほど作られるそうです!
部屋に入ってみると七星愛莉(ななせ あいり)さんがお化粧中。
鏡に貼ってあるのはよく座長に言われる言葉で忘れないように貼っているのだとか。
そのお隣では七星英雄(ななせ ひでお)さんがお化粧中。
別の部屋にマンスリーゲストの梅澤秀峰(うめざわ しゅうほう)さん。
お芝居の録音を流しながらお化粧中。
化粧台には昔の時代のお金に関するメモ書きが書かれていました。
「時代によって違うけど、一両はだいたい今の7万円から13万円くらいになります」
と教えてくれました!
一両、現代のお金で考えてもかなりで値段ですね。
こちらは別の部屋でお化粧をしていた光はじめ(ひかる はじめ)さん
静かな空間でお化粧をしていました。
しかし、公演が始まると、ここが子どもたちの遊びの空間になり、
賑やかになるそうです☺️
部屋の隅にはおもちゃの車がスタンバイ。
お隣の部屋へ。
こちらはマンスリーゲストの南條のぼる(なんじょう のぼる)座長。
女形のメイク中。今日のお芝居はお嬢さん役です。
部屋の中には今日使う帯や鬘のセットが準備されていました。
可愛らしい鬘。簪などが素敵です!
本日お祭りで主役の和新之助(かず しんのすけ)さん。
今日のお芝居「まぼろし銀次」は新之助さんのお母さんが演じられていたものだそうです。
銀次はもともと女でお銀という役だったそうですが、男(銀次)に変更して演じるそうです。
化粧が終わったあとは着替えをしていきます。
5階の舞台袖ではマンスリーゲストのなおとさん。
今日のお芝居の音声を流しながらお化粧をしていました。
いつもこの時間にセリフなどを覚えているそうです!
その横で七星泰河(ななせ たいが)座長が水分補給中。
全面に文字が書かれた印象的な楽屋着を着ておられました!
「プレゼントにいただきました」
ダイエットも頑張っているらしくヘルシーな朝ごはん。
一通り準備が整ったあと、化粧を始めていきます。
その後ろでは弥枝さんが鬘を整えていました。
舞台の準備も整い、第一部お芝居「まぼろし銀次」いよいよ開演です!
■第1部お芝居「まぼろし銀次」
開始早々舞台では不穏な空気。
手に汗握る状況に。
全員が去った後、襖から出てきたのは一連の騒動を聞いていた銀次(和新之助さん)。
何やら悪巧みを思いついたような顔をしていました。
場面転換。次の場面の準備をしています。
大きな道具が使われていましたが、
あっという間に準備を終わらせていました!
舞台再開、悪い役人(梅澤秀峰さん)に交渉を持ちかける銀次。
娘(南條のぼるさん)殺しに百両もらうと約束をします。
そして再び舞台は転換。
セットの準備をしつつ、立ち回りなどの確認もおこないます。
この場面は今回のお芝居の見どころの一つ。
感動と悲しい兄弟の再会の場面に涙腺が刺激されます。
感動の場面に忍び寄ってくる不穏な影が……。
まさかこのまま銀次と娘さんが切られたりしないだろうかと
不安になって見ていましたが、刀を見事避けていました。
しかし、悪い役人の罪を証明するために必要な手紙が半分に裂けてしまいます。
ここで再び転換。
幕の裏側では先ほどの転換のときよりも時間を掛けて立ち回りの確認をしていました。
人数も一気に増えてこの後の殺陣に期待が膨らみます!
舞台が再開。
なんとかもう片方の手紙を良い役人(泰河座長)に届けることができた銀次。
悪い役人が罪を認めたかと思えば、口封じのため下っ端たちが襲ってきますが、
銀次がそれを次々と倒していきます。
役人同士の一騎打ちに終止符を打ったのは
悪い役人によって父と大事な人を失くしてしまった娘さんでした。
悪い奴でも罪は罪と、自首しようとする銀次。
しかし、情けある役人の計らいで、兇状旅へ……。
これにて第一部お芝居「まぼろし銀次」終演です!
お芝居の後は、泰河座長が舞台挨拶。
ちなみにお芝居中、裏側では愛莉さんが音響の仕事を頑張っていました!
泰河座長が口上をしているあいだ、新之助さんは次の舞踊ショーの準備へ。
歌謡ショーに定評のある新之助さんの歌声。
今日のお祭りで聴けるらしく、取材班の期待が膨らみます。
楽屋や舞台袖の至る所には可愛らしいものがたくさんありました!
お芝居の途中から舞踊ショーの化粧を始めていたなおとさん。
口上を終えた泰河座長もその隣でメイクを少し整えています。
カメラを意識して、ものすごく姿勢を良くしている座長。
背筋がピン。
ノリノリな泰河座長。
「コロコロを使って掃除する綺麗好き」という写真も撮らせていただきました!
(実際、舞台袖や楽屋の整理整頓がしっかりされていたので、本当に綺麗好きなのだと思います!)
通路には派手で綺麗な着物が掛けられていました!
今日の舞踊ショーで使うのでしょうか? 楽しみです!
準備が整った新之助さんと弥枝さん、振りの確認中。
確認が終わるといよいよ第二部舞踊ショー開演です!
■第2部舞踊ショー
開始一曲目はつい先ほどまで振りの確認をしていた新之助さんと弥枝さんの相舞踊。
男性が女性をどこか振り回しているように見える舞踊。
二人のやりとりが印象的でした!
相舞踊で傘を使っていた弥枝さん。
続いてはキラキラした衣装と袴姿で登場したなおとさん
終わった後はすぐにメイクを変えて女形の準備に入ります。
「なおと」と描かれた灯りを持った女形
妖艶な雰囲気にうっとり
続いてはのぼる座長による薄緑の袴での舞踊と
赤い振袖での舞踊!
その次は新之助さんによる女形。
カラフルな裾引きです。
そのあとの出番では、歌謡を披露。
定評通りのいい歌声でした!
立役での舞踊。
先ほどの女形や一曲目とは雰囲気を変え、ギラギラとした舞踊に。
新之助さんの後は泰河座長による舞踊
舞踊が終わったあとは女形のメイクにチェンジ。
立役のときは堂々とかっこよかった姿が、女形では女将のような凛々しい雰囲気に!
のぼる座長、七星座長、なおとさんの揃い踏みでイケイケ群舞!
青がよく似合う英雄さん、袴の鳥の柄も素敵です。
はじめさんの舞踊。
シックで落ち着いた雰囲気の舞踊や
キラキラした少しラフな雰囲気の着物で舞踊を披露していました!
その間、裏ではラストに向けて七星座長やなおとさんが着替え中。
花魁なので着付けも大掛かりです。
いよいよラストショー。
のぼる座長、七星座長、なおとさんによる三人花魁の登場。
舞台袖から見てもすごい迫力です!
新之助さんを中心とした殺陣とそれを高みの見物している三人。
最後は四人でバッチリ決めて終了です!
色とりどりで眩しいくらいの花魁と迫力のある殺陣に感動しました!
新之助さんの口上挨拶を経て、これにて無事終演です!!
送り出しから帰ってきた七星座長をパシャリ。
花魁姿が本当に美しい〜✨
■七星泰河座長メッセージ
この一年楽しく、幸せを噛み締めながらいろんな人に感謝しながらやっていきたいですね。今年で旗揚げして6年になるので、6年間支えてくれた人を思い浮かべながら頑張りたいです。今月はいろんなイベントがあるので頑張りMAX でやっていきますので、お客さんも健康に気をつけて、ぜひ観にきてください!
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羅い舞座 京橋劇場 2025年1月公演
「優伎座」舞台袖レポート
2025年2月22日 17時45分13秒
舞台袖レポートでは楽屋や舞台袖など客席からは見られないところの様子をお届けしています。
今回は、羅い舞座 京橋劇場での優伎座公演に密着しました!
(2025年1月25日取材)
■開演前
午前11時。
楽屋にお邪魔すると英風舞(はなぶさ ふうま)副座長が
アイラインを引いているところ。
別の楽屋では女性陣の皆さんもお化粧中。
眉を描いているのは雪(ゆき)めぐみさん。
本日のお芝居では意地悪な芸者の役で出るそうです。
そのお隣は市川なぎ沙(なぎさ)さん。
本日のお芝居では主人公の妹役。
愛用の手鏡は京都で買ってきたものだそう。
金閣寺を見る舞妓さんの絵が京都らしくて可愛いですね😆
「京都大好きなんです」(なぎ沙)
5階、舞台近くのスペースでお化粧していたのは
エースの英 昇龍(はなふさ しょうりゅう)さん。
本日のお芝居「新月の闇」で主人公のお侍さんを演じるそう。
なんと今日が初役!
舞台に真剣な昇龍さん。
「どんな役でも緊張しますね。
後悔のないように今できる精一杯を自分なりに持っていってやる感じですね」
と語ってくれました。
再び4階の楽屋のほうにお邪魔すると
皆さんが続々と集合、化粧を進めているところ。
丁寧にアイラインを引いている
英 獅恩(はなふさ しおん)さんをパシャリ。
こちらは三桝屋 真珀 達也(ましろ たつや)座長。
本日のお芝居では与一という
主人公のお世話係の役で出られるそうです。
そのお隣でアイラインを引いていた
城 春輝(じょう はるき)(劇団KAZUMA)さん。
写真を撮っていいか尋ねると
「脱いだ方がいいですか?」
と冗談を言って楽屋を笑かせていました😆
楽屋の入り口近くでは新免 誠也(しんめん せいや)さんが
眉を描いています。
移動して
市川 英儒(いちかわ えいじ)座長の楽屋の前へ。
名前の入った暖簾が掛けられています。
お化粧中の市川英儒座長。
お化粧が済んだら羽二重をしっかり巻いています。
英儒座長にお芝居の役を聞いてみると
今日は用心棒の役(悪い奴)とのことです!
続いて
市川 侃汐郎(いちかわ かんしろう)若座長。
侃汐朗若座長は朝が苦手で
お化粧を始めるのが一番遅いそう。
(その分、お化粧のスピードは早いそう!)
舞台のほうでは背景幕がセットされていました。
めぐみさん。
あっという間に帯を巻いていきます。
皆さんの準備が完了。
影アナウンスで第一部の顔見せミニショー開演です!
■第1部 顔見せミニショー
一曲目は群舞でスタート!
息の合った踊りに心を鷲掴みにされます♪
群舞でビシッとポーズを決める英獅恩さん。
続いては誠也さんによる、流れるような舞踊。
青髪と青の着物が素敵ですね。
お面を使っためぐみさんの舞踊。
謎めいた雰囲気で魅せられます。
その頃、着付けをする市川英儒座長と
補助をするなぎ紗さん。
出番前にピースを下さった座長。
舞台でも傘舞踊、ばっちり決まっています!
顔見せショーの最後は刀を用いた群舞。
座長を中心にずらり。
盛り上がりを残して第一部は終演です!
幕が閉まったあとは皆さん急いでお芝居の準備。
手際よくあっという間に着替えていきます。
少しの休憩の合間も皆さん楽しそう。
その中心には笑顔が絶えない若座長😆
着付けが終わると音響などの調整です。
みなさん、サクサクと手際よく動かれています。
舞台のセットが完成。
役者側も準備万端でスタンバイ。
影アナウンスで第二部お芝居「新月の闇」開演です!
■第2部お芝居「新月の闇」
開始早々、重苦しい空気のなかでおこなわれる話し合いの場面。
空気感に圧倒されながら序幕が終了。
皆さん急いで次の準備へ。
着替えや音響などの確認をします。
舞台の緊張感が舞台袖のほうにも広がっています。
再び幕が開き、このままシリアスに突入するのかと思いきや、
市川英儒座長がアドリブを挟んで客席を和ませています。
座長「殺すことはないだろー!それでも人間か!!」
※座長の役は悪い奴です😅
主人公の白鷺によって舞台に再び緊張感を張り巡らせ、第2場終了。
幕が閉まっている間、立ち回りの確認です。
緊張をしていると話していた昇龍さん、
入念に確認をする姿に本気度が伝わってきます!
舞台袖近くでは真珀さんが赤ん坊の人形をおんぶしていました。
舞台が再開。いよいよ大詰め。
本日のお芝居の見どころでもある殺陣の場面。
昇龍さんと市川英儒座長による殺陣の場面では
両者の気迫に目が離せませんでした!
緊張感のあったお芝居が終わったあとは
皆さん揃って口上挨拶。
楽屋のほうでは市川英儒座長が
舞踊ショーに向けて女形の化粧の準備をしていました。
座長の化粧台は21年間このスタイルだそうです!
楽屋を出ると水玉模様の可愛らしい衣装入れがありました^^
めぐみさんがカツラをセットして準備完了。
なぎ紗さんは時間の合間を縫ってアイロン作業。
寸分の間も惜しんでよく動かれます。
舞台の方では第一部で見た幕とは違う背景幕と階段がセットされていました。
ミニショーと比べて、ガラッと雰囲気が変わりますね。
いよいよ第三部舞踊ショー開演です!
■第3部舞踊ショー
開始一曲目はテンションが上がるような曲。
客席は早くも大盛り上がり!
途中から、めぐみさんが可愛らしい姿で登場。
本日の舞踊ショーの群舞はこれだけでなく
扇を使った群舞や刀を使った激しい群舞が行われていました!
群舞の後は白と水色の柄の入った着物の姿のなぎ紗さんによる舞踊。
美しい姿はまるでお姫様のようでした!
続いては市川侃汐朗若座長による舞踊。
それぞれ着物の色が対照的ですが
変わらずどちらも堂々とした姿
市川侃汐朗若座長が踊っている間に
準備をする真珀座長
白い裾引きでの女形。
その美しい姿にたまらずため息が溢れます。
ゆったりとした女形とは反対に
立役では激しく踊ります!
続いては市川英儒座長の女形。
手先や扇などの繊細な動きに見惚れてしまいました…
女形が終わった後は
なぎ紗さんに着付けの補助をしてもらいながら男形へ着替えていきます。
曲は「川の流れのように」
緩やかな扇と動きがまさに川を表現しているようで
一挙一動目が離せません。
続いては春輝さんによるお面を用いた舞踊。
まるで取り憑かれたかのような動きが印象的でした!
お面を取る瞬間は何度見てもかっこよかったです!
続いては昇龍さんによる扇を用いた舞踊。
紫のキラキラ光る衣装が素敵です。
続いては風舞副座長による袴姿での舞踊
表情やひとつひとつの動作が毅然としてかっこいいです!
数々の舞踊が舞台で繰り広げられている中
舞台袖では獅恩さんやめぐみさんが音響につきます。
終盤に差し掛かり、ラスト舞踊の準備。
真珀達也座長。
着替え終わった新免誠也さんが
舞台袖から見守ります。
ラストショーではギラギラ衣装に身を包み
皆さん楽しそう&激しく踊っています!
互いに煽るようにボルテージもMAX!
最後は階段を使ってかっこよくキメ!!
仲の良い雰囲気が表情からも伺えますね^^
これにて昼の部終演。
皆様お疲れ様でしたーー!
■市川英儒座長メッセージ:
去年と同じように楽しく過ごせる一年にしたいです。
応援どうぞよろしくお願いいたします!
■市川侃汐郎若座長メッセージ:
初めての京橋での正月公演。
振り返ればみんなと力を合わせて毎日稽古も楽しく、
お客様にも楽しんでもらえて充実した1ヶ月になりました。
去年もいろんな出会いがあり、みんなとの絆も強なったので
今年もまたみんなと楽しく笑いあえる一年にしたいと思います。
機材もお芝居もラストショーもファンもいろいろ増やしたい1年です!
■優伎座プロフィール
2005年2月に座長の市川英儒が旗揚げ。
劇団員全員が優れた技(芸)ができるようにと「技」の文字をもじり「優伎座」と命名された。
公演によっては座長自身が脇役に回る事もあり、チャンスを与えることにより劇団全員の芸の向上を目指す。
2021年、座長の長男である市川侃汐朗が若座長襲名となり、新体制が始動。
■羅い舞座YouTubeチャンネル大好評配信中!
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