舞台袖レポート 更新情報
羅い舞座グループ弁天座 2024年6月公演
「劇団夢道」舞台袖レポート
2024年6月24日 17時21分17秒
舞台袖レポートでは、楽屋や舞台袖など客席からは見えないところでの劇団の奮闘ぶりをお届けしています。
今回は、羅い舞座グループ弁天座で6月公演中の劇団夢道の皆さんに密着しました!
(2024年6月9日取材)
■開演1時間前
劇団夢道は今年1月に旗揚げしたばかり。
ここ弁天座にも初乗りです。
今日は「錦之助祭り」ということで、ショーでは座長が出ずっぱりの予定。
使う鬘がすでに棚にセッティングされています。
「これで全部ではないです。昼夜合わせて30面は使いますので」
え!ではこれで半分ですか?!
衣装もずらり。
こちらも一部で、奥のラックにもまだまだあります。
ほたるさん「衣装は座長とわたしで相談しながら決めてますね」
座長の衣装ケース類は水色で統一。
ビシッと整理されて見やすいですね。
1ヶ月前に購入したという座長の化粧前机。
こちらも常に整理が行き届いて、気持ちが引き締まります。
今日はお芝居からの開幕。
お外題は「やくざ子守唄」
錦之助「よその劇団では『小仏峯五郎』などのお外題で演られているお芝居ですね。
僕は笹川重蔵役です」
早速、化粧にかかります。
チークの色を何色も重ねて、グラデーションを施していきます。
チークの色もたくさん。
座長の化粧のポイントは?
錦之助「うーん、特にないんですけど。
お芝居の時は出来るだけシンプルに、その役に近づけるようにすることかな。
目が一番大事ですね」
2階の楽屋にもお邪魔。
こちらはマンスリーゲストの三代目藤(ふじ)ひろし座長のお部屋です。
すでにメイクは終えられていたのですが、ちょっとだけ!と、鏡を構えてもらいました(笑)
今日は敵方の親分・飯岡助五郎役です。
こちらは、本日のゲスト・冨士川(ふじかわ)すすむ座長のお部屋。
目の、一番繊細な部分のメイク中。
お芝居は小仏峯五郎役です。
1階に戻ると、姫百合七星(ひめゆり ななせ)さんが着替え中。
今日は飯岡一家の子分役です。
音響のセッティングを終えたほたるさんも、支度にかかります。
着替えながら七星さんの帯を手伝います。
着付けが終わった七星さん、座長の支度を手伝います。
こういう連携が、阿吽の呼吸で行われる劇団夢道の楽屋です^^
さて、これから着替える人がやってきました
姫海老之助(ひめ えびのすけ)さん。
着物を着る前に、マッスルポーズを撮らせていただきました!
見事な三角筋!!(惚れ惚れ)
海老之助さんは格闘家でもあります。
今日の役は笹川一家代貸・政五郎です。
そして、姫天花(ひめ てんか)さん。
天花「今日は笹川一家の三下の、火の玉啓介役です」
このお芝居の隠れた主役とも言える啓介。
演じるのは今回で3回目だそう。
ただいま三枚目に挑戦中と言う天花さんの啓介、楽しみですね^^
お芝居の大道具も既に完成。
弁天座の照明室は2階にあります。
ここからの眺めをちらっとご紹介。
「おお〜」
結構高い。高所恐怖症の方はちょっとドキドキしてしまうかも。
お客様がたくさんお詰め合わせで、賑やかな声が響いています。
開演3分前。舞台袖に出演者一同が集います^^
三代目藤ひろし座長と冨士川すすむ座長。
赤ちゃんがハリウッド風?!
錦之助座長のアナウンスで、開幕です!
■お芝居「やくざ子守唄」
笹川重蔵親分(錦之助)のところに、代貸・政五郎(海老之助)が帰ってきた。
「これは知り合いの話ですが…女房を死なせてしまった男がおりましてね。
まだ小さな子がいるのですが…」
「知り合いの男の話」とは
重蔵の妹と駆け落ちして出て行った小仏峯五郎(冨士川すすむ)のことだった。
女房の仇討をするために、こどもの面倒を見てもらいたいという峯五郎。
妹を奪った峯五郎を許せない重蔵。
しかし、峯五郎の心情と、幼い子を見て心が動く…
「その子があかの他人の子なら拾って育ててもやろう」
親分が残した「謎かけ」が、理解できない政五郎。
「???」
「そうか、わかった!!」
こんな時はあの男の出番。
「おーい啓介〜」
「なんだよ兄ぃ」
啓介(天花)に赤ちゃんを見つけさせるため、外へ誘う政五郎。
しかし、啓介の操縦は一筋縄ではいきません。
真面目な政五郎とおとぼけ啓介の爆笑のやりとりはぜひ舞台で!
赤子を抱く重蔵と仇討ちに向かう峯五郎。
見送るものの、やはり放ってはおけない…
ここで舞台転換。
大詰めの立ち回りを合わせます。
第2場 大詰め
峯五郎と飯岡助五郎(藤ひろし)の一騎打ち。
政五郎も加勢!
討たれる飯岡一家。
峯五郎が重蔵に託した言葉とは…
前半は思い切り笑って、後半は迫力ある立ち回りと涙のクライマックス。
ぜひ舞台で!
お芝居終演。
舞台口上の裏で、舞踊ショーの背景幕の準備にかかる七星さんと天花さん。
再び2階から舞台を覗いてみましょう。
劇団グッズの説明中の錦之助座長。
座長が手にしているのは錦ちゃんうちわ。
絵は天花さんが描かれたそうです。
うまい!そしてかっわいい〜😍
衣装も特徴を捉えられていますよね。
みなさん多才すぎます。
口上から戻って大急ぎで化粧支度する錦之助座長。
「10分後に開けます」
さあ、ここからが時間との勝負。
化粧の補助するのは七星さん。
着付けはほたるさん担当。
いつもながら、手早く美しく、手つきに迷いがありません。
着付けが終われば、すぐに舞台袖の音響に移動。
舞踊ショーの開幕を告げるアナウンスは錦之助座長。
錦之助座長「このメンバーだけで裏のことも全部やりますから、大変です。特にほたるさん」
モニターを見ながら客電を落としていくほたるさん。
舞台の主役が錦之助座長なら、舞台裏の主役はほたるさん。
その敏腕ぶりに見惚れる瞬間が、何度もありました。
アナウンスから化粧前に戻り、もう一度化粧の確認をする錦之助座長。
急いでいても、ギリギリまで丁寧に。
指でそっと眉に紅を加え、舞台に向かいます。
■第2部舞踊ショー「錦之助祭り」
幕開けトップは錦之助座長の女形舞踊。
板付きで登場です。
この、佇まい。
幕が開き、客席を一瞬で魅了するために高められたこの空気を壊さぬよう、
息を止めて見守ります。
2曲目は群舞。
支度を終えた海老之助さんと七星さん。
群舞には劇団メンバー全員出るので、ひろし座長がマイクを受け持ちます。
「お手拍子、よろしく!」
「ウェーイ」
と、このまま錦之助座長、次の衣装に着替えるために舞台袖へ走り込みます!
他のメンバーも、舞台袖に戻ってすぐさま音響についたり、次の支度へと走っていきます。
↑ 脱ぎながら走ってますw
続いて
錦之助座長とひろし座長の相舞踊「夢芝居」
背中越しでも息ピッタリ。
次の舞踊の支度をする海老之助さんとほたるさん。
幕開けから1秒も止まってないほたるさん
着替えの途中で、座長の着付けを手伝います。
出ずっぱりの錦之助座長!
お客様もテンションマックス!
座長が舞台にいる間に、どんどん着物を片付けてゆくほたるさん。
「すぐに片付けないと、次の衣装が出せないんですよ」
そして、あっという間に次の衣装一式並べられました。
冨士川すすむ座長の女形舞踊。
女形の美学が詰まっているような、この曲線。
錦之助座長の早替え中継〜
ほたるさんとの相舞踊から
大急ぎで着替えて
海老之助さんとの相舞踊へ。
戻ってきて、またまた着替え
客席から登場するため、走ります!
こんなめくるめく早替えがスムーズに出来るのも、
座長の長年の経験と、次の衣装がバッチリ用意されているからですね♪
早替えもスリリングでワクワクですが、じっくりと練られた支度もまた素晴らしい。
個人舞踊の支度を終えた天花さんをご覧ください。
来月で20歳。
80年代ポップスマニアで、今はジュリー(沢田研二)が大好きだそう。
着実に築かれている天花ワールド、今日も全開です!
そして
海老之助さんは貴公子のように。
三代目藤ひろし座長は、粋でいなせな色男。
錦之助座長の個人舞踊の最後は
白いマントでダンディに。
三者三様で決まってますね!
錦之助祭りも終盤。
ラスト舞踊前の一本は、ほたるさんの袴舞踊。
お手本のような丁寧な踊り。
このお支度も、他の仕事をこなしながら仕上げられました。
ラスト舞踊前の舞台袖。
このわちゃわちゃ集まっているところが実に楽しそう。
すすむ座長と海老之助さんのマッスルポーズいただきました^^
最後を告げるアナウンスは、錦之助座長。
どんなにバタバタでも、要所要所は座長で締めます。
曲は「サンバdeわっしょい」
さあ、弾けまショー!!
これにて終演
お昼からダブルの大入!
おめでとうございます!
■姫錦之助座長メッセージ
劇団立ち上げてすぐに劇場公演をさせてもらっているので、とにかく頑張るしかない!の一言です。
今月もたくさんお客様に入っていただけるように、毎日みんなで頑張っています。
今月の日曜は錦之助祭りで、出ずっぱりです。ぜひお運びください。
■劇団プロフィール
2024年1月、姫錦之助座長が花車から独立、太平楽ぶらり劇場にて旗揚げ公演を行う。
座長を先頭に一致団結、楽しい舞台を届けることをモットーとし、新たな舞台作りに挑戦する。
劇団名は座長の母である夢路京母が命名。夢に向かってひた進めという願いが込められている。
弁天座公演は6月29日お昼の部まで、ぜひぜひお運びくださいませ〜!
羅い舞座京橋劇場 2024年5月公演
「宝海劇団」舞台袖レポート
2024年5月28日 20時00分26秒
舞台袖レポートでは楽屋や舞台袖など客席からは見られないところの様子をお届けしています。
今回は、羅い舞座京橋劇場での宝海劇団(たかみげきだん)公演に密着!
(2024年5月12日取材)
■開演1時間前
午前11時。
劇場の通路に宝海劇団の写真がたくさん飾られていました。
5月9日に行われた宝海大空(たかみ おおぞら)座長の誕生日公演に合わせての特別ギャラリー。
お芝居や舞踊はもちろん、レアなオフショットもいっぱいで見応えありです。
楽屋へお邪魔すると宝海大空座長がもぐもぐタイム中^^
今日の朝ごはんはサンドイッチです。
化粧前に飾られていた色紙は。三代目ボーイ豆タンクくんからの誕生日プレゼント。
座員さんや大空座長と仲の良い役者さんにお願いして書いてもらったものをサプライズで贈ってくれたのだそう!
素敵ですね。
もぐもぐタイムのあとはお化粧へ。
本日のお芝居「お吉物語」のお吉役。
手鏡越しからも伝わる美しさ……(うっとり)
奈希(なぎ)ちゃん登場。
「おはよー」
お化粧をする大空座長の隣で動画鑑賞です。
続いて4階の楽屋へ。皆さんお化粧の準備中です。
宝海空也(たかみ くうや)さん
鏡の横にワンちゃんの置物が!
先日行われた大空座長の誕生日公演のお芝居で使ったものだそうです。
「僕の犬というわけではないんですが、今日はたまたま僕のところに来てます(笑)」
音楽を聴きながらお化粧。
空也さん「無言の空気が辛いんで流してます笑」
そこに宝海大心(たかみ だいご)さん登場!
空也さん「撮ってやってください寝坊したんです!寝坊した宝海大心くんです笑」
大心さん「はいそうです!寝過ごしました!笑」
大心さんの近くでちび丸(ちびまる)くんと小ペンペン(こぺんぺん)くんがお休み中……
ぐっすり眠っています☺️可愛いです☺️
そのお隣は宝海蘭丸(たかみ らんまる)さん!
アイラインを描く真剣な面持ち。
続いて宝海愛輝(たかみ あき)さん!
なんと、化粧前の大鏡が無く、小さな手鏡だけでお化粧をすすめます!
愛輝さんの隣で三代目ボーイ豆タンク(ぼーいまめたんく)くんが自分でお化粧中
手際の良さにびっくり!
お目覚めのちび丸くん
まだちょっと眠そうでしたが、しっかりピースをしてくれました!
楽屋を出ると廊下に係長の爽馬(そうま)くんがいました!
先月1歳になったばかり。
呼ぶ声に誘われて少しずつ歩いてきています。
かわいいですね♪
別の楽屋では宝海竜也(たかみ たつや)園長が着付け中。
子どもをあやすのが得意な園長(後ろに爽馬くんが来てますね笑)
化粧台には子どもたちの写真がいっぱい。
ちなみに園長の楽屋の外には……
「園長室」と書かれた可愛らしい暖簾がありましたよ~
5階に戻ると、皆さん着付けなど次の準備に取り掛かっています。
大空座長の補助をする宝海真紀(たかみ まき)さんとはるとくん
扇をしまう空也さん。
置く場所はだいたい決まっているそうです。
鏡で着姿を確認する大空座長。
表情から「お吉」に入っているのが伝わってきます!
舞台の方も準備ばっちり。
照明の色合いが素敵です✨
裏方の宝海みらい(たかみ みらい)さんによる音響、空也さんの拍子木、大心さんのアナウンスで、
皆さんお待ちかねの第一部お芝居「お吉物語」開演です!
■第1部お芝居「お吉物語」
鶴松(大心)、お福(蘭丸)が登場
蘭丸さん、本日は声の調子が悪いらしく、大心さんにかすれ声をツッコまれています笑
そして、本日の主役・お吉(大空座長)の登場!
鶴松がお吉に簪をつけてあげます
お吉「屈んだ方が良い?」
鶴松「ええよええよ。俺なら大丈夫だ」
お吉「大丈夫って……それどういう意味?(圧)」
お二人の身長に関するやりとりで客席が笑いに包まれています!
その頃、裏側では愛輝さんが着物にドライヤーでケア中。
空いている時間に必ず誰かが着物にドライヤーをかけていました。
着物を綺麗に保つため、メンテナンスは裏方の大事な仕事なのですね。
再び舞台へ。
とある役人(竜也)がお吉に話しかけ、何やら不穏な雰囲気となって舞台が転換
幕の裏側では皆さん協力して舞台の準備中
お芝居再開。
役人が鶴松と話をしています。
役人は下田奉行の伊佐新次郎。
鶴松に出世の条件として、お吉と別れ、お吉を異国から来たハリス領事のいる玉泉寺へ受け渡してほしいと言います。
もちろん断る鶴松。しかし役人の強弁に仕方なく承諾してしまいます。
事情を聞いたお吉。悲痛な叫びに胸が痛くなります。
切ないBGM、舞台袖ではみらいさんが慎重に音響をやっています
さてさて、お芝居の前編が終了、5分間の休憩タイムに。
大空座長の着付けを補助する愛輝さん
帯を手早く巻いています!
舞台の方では後編の準備が行われています。
いい女がいると噂を聞きつけてやってきた男たち(空也・愛輝)に絡まれるお吉。
別の女給(真希)が心配そうにしています
お吉以外が全員出ていったあと、鶴松がやってきました。
謝りにきた鶴松に、水をかけて「帰っておくれ」というお吉。
鶴松はお吉に「幸せになってくれ」と言葉を残し去って行きます……
ここで暗転。
舞台袖に戻った大空座長、大急ぎで大詰めの化粧にかかります。
1つのお芝居で3回の着替えと化粧替え。大変です。
舞台にはお墓。紙吹雪がたくさんのっけられます!
大詰め、鶴松のお墓に寄り添うお吉。
鶴松が居ないことへの寂しさが全身から伝わってきます
どこからか鶴松の声がする。
お吉「わたしも……あんたのそばに……いきたいよ」
これにて第一部お芝居は終演です。
悲しみが多くあるお芝居に、涙が止まりませんでした……
口上の間、幕の裏側では次に備えて片付け。
楽屋では舞踊ショーの支度が進められています。
ちび丸くん、今回踊る曲をこれから決めるそう。
スマホのプレイリストにたくさんの曲が入っていました!
着付けが終わった後は扇も見せてくれました!
衣装、扇、全部が素敵です!
三代目は迫力あるお面と一緒に写真を撮らせてくれました!
このお面は2枚でセットになっているそうです!
宝海劇団のすてきな照明を担当している靖龍(せいりゅう)さん。
今19歳だそう。すごく大人っぽいですね!
4階の楽屋に行ってみると小空(こそら)くんがいました。
カメラ目線でピースサイン☆
仲良し奈希ちゃん&爽馬くんきょうだいをパシャリ!
お化粧しつつ舞踊の曲を決める大空座長。
開演中は甘いものを食べる暇がないため、ビタミン系のものをよく合間に飲んでいるという座長。
ほぼ毎日、お客さんからレモネードの差し入れをいただくそうです!
抱き合っている豆タンクくんと蘭丸さんをパシャリ!
みなさん本当に仲良しですね✨
大空座長の着付けを補助する愛輝さん
手際の良さに何度見ても驚かされます!
三代目は空也さんに着付けをしてもらっていました!
大心さんのアナウンスで、お待ちかねの第二部舞踊ショーが始まります!
■第2部舞踊ショー
アナウンスの間、皆さん棒を持って待機中。
開始一曲目は群舞!
大空座長の美しい舞踊と、棒を使った皆さんの迫力あるかっこいい舞踊に目が離せません!
続いてはちび丸くんがアグレッシブに踊ります!
懸命に踊るちび丸くんを見守る真紀さん
舞台袖では大空座長が個人舞踊の女形の支度。
客席では座長の品があって可憐な女形に、にうっとりした方も多かったはず!
真紀さんのゆったりとした舞踊
誘われて手拍子をしたくなります!
出番待ちの三代目が刀回しを念入りに練習。
がんばれ三代目!
空也さんの舞踊。
舞台袖にも伝わるかっこよさ。
舞台袖から見守る爽馬くんと愛輝さん☺️
続いて大心さん
花柄の派手な衣装が特徴的。
舞台袖では大空座長が、女形から立役のメイクに仕替え中。
この後の登場が楽しみですね!
愛輝さんの舞踊では飛び入りで爽馬くんも登場。
母子揃っての舞踊に、お客さんも微笑ましそうに観ておられました^^
大人顔負けの三代目の棒を使った舞踊
巧みな動きに見ていて圧倒されます!
続いて群舞。
全員が「漢」。惚れ惚れしちゃいます
舞台袖では真剣に舞台を見る三代目と爽馬くん、
扇で爽馬くんをあやす竜也園長がいました!
扇を使った竜也園長の繊細でありながら男らしい動きが印象的!
目を離したすきに舞台に出ようとする爽馬くんにみなさん少し大変そう。
しかし取材班はそんな光景に微笑ましくなっていました^^
舞台が気になってたまらないんだろうなあ。
お面も使った座長のアクロバティックな動きに目が離せない!
舞台袖ではみらいさんの計らいで爽馬くんが舞台に行かないようにティッシュで気を引いていました!
曲が終わったあとは次の曲でもすぐに出番がある座長。急いで着付けをしています。
アンパンマンがモチーフ?赤と黄色の衣装でした!
ゆったりとした「アンパンマンマーチ」が流れる中
争い始める皆さん
そこにジャムおじさん(竜也園長)の登場!
「ジャムおじー!!」という呼び声
からの
「なんやこの舞踊!!」
という座長の声で客席と裏側に笑いが生まれました笑
フードを被った蘭丸さんの舞踊!
ミステリアスな雰囲気が素敵です。
さて楽しい時間も終盤……
いよいよラスト舞踊「津軽じょんがら」へ。
大空座長のソロから始まります。
華麗な扇捌きに惹きつけられます。
ラスト舞踊はみんな大忙し。その間、はるとくんが爽馬くんの子守り担当です。
楽しそうに遊ぶ二人をパシャリ
舞台袖では蘭丸さんが待機中。
ばっちり決まった姿がかっこいいですね!
息のあった舞踊に拍手が止まりません。
みらいさんが終演後の挨拶に参加する奈希ちゃんの着替えのお手伝い。
ラスト舞踊終了後はおまけのダンスタイム。
最後は大空座長による締めの舞踊で、幕となりました。
今日も盛りだくさんのステージ。お疲れ様でした!!
送り出しの間、舞台に積もった雪を裏方チームがお片付け。
爽馬くんもお手伝い?!
大人からこどもまで力を合わせて舞台を支える宝海劇団でした!
■宝海大空座長メッセージ
5月は大きいイベントが前半に多いですが、
イベント以外の日は通常でやっているお芝居や舞踊を少しでもリメイクや工夫をして、
ほぼ毎日思いついたことがとっさにできるよう頑張りたいです!
ぜひ毎日の舞台を楽しみに来てください!
■重要インフォメーション
羅い舞座京橋劇場がYouTubeチャンネルを開設!!
今回密着した宝海劇団さんのあんな一面やこんな一面も見られるチャンス。
ぜひ、チャンネル登録よろしくお願いします~!!
羅い舞座 堺駅前店 2024年5月公演
「劇団十六夜」舞台袖レポート
2024年5月27日 17時47分17秒
羅い舞座 堺駅前店で公演中の劇団十六夜の舞台裏に密着しました!
(撮影:2024年5月9日昼の部)
楽屋入り口から入って廊下を渡ると衣装がギッシリ!
名前もテープライターで書かれていてとっても綺麗です。
■11時 お昼の部開演1時間前
楽屋奥は市川叶太郎(いちかわきょうたろう)座長のスペース。ケースで仕切られていて半個室な空間です。毎月どの劇場でもこのスタイルだそうです。
座長「この時間はまだボーっとしてます(笑)準備は30分くらいから始めますね。」
座長のイラストがプリントされた手鏡。衣装ケースや舞台道具は赤で揃えているのだそうです。
座長「僕のは全部赤で、若座長は黒って決めてますね。」
元々は別の色の衣装ケースも、上からテープを貼って赤にされる徹底ぶり!
座長「僕は化粧道具は少ない方ですね~」
何をどこから撮っても美しく整頓された化粧前です。
市川叶華(いちかわきょうか)さん。YouTubeを観ながら化粧をするのが日課だそう。右の壁に貼っているのは台詞が書かれた紙で、お芝居の長台詞が心配で舞台にお守りとして持っていったそうです。努力と工夫が詰まっています。
市川夢叶(いちかわゆめか)さん。鏡の中に小さく千太郎若座長が写っていることに今気付きました。^^
しばらく談笑をしていた市川千太郎(いちかわせんたろう)若座長、15分ほど前になり化粧前につきます。
お芝居の音声を聞きながら化粧をされていたので伺いました。
若座長「今月17日にする『お菊と播磨』っていうお芝居です。聞きながら覚えます。絶対書かない(笑)
今日は早めにし始めたんですけどいつもは10分前に来て、化粧しながら覚えて舞台に出るって感じです。」
早くから支度を済まされていた橘勇蔵(たちばなゆうぞう)さん。お芝居の役どころは叶太郎座長演じる敵役の子分だそうです。
音響の指示書やプログラムは毎日パソコンから印刷。内容は千太郎若座長が決めているそうです。
座長・若座長「今日は玄武座長メインに写して!」
玄武座長「なんでや!いらんわ!」
劇団さんとは昔から仲良しという、本日ゲストの澤村玄武(さわむらげんぶ)座長。冗談を飛ばしながら賑やかな楽屋です^^
こちらは使われていない…?と思いきや、体裁よく美しく見えるように座長の衣装には布を被せているそうです。す、すごい!
叶太郎座長も準備が整いました。カメラを向けているのに気付くと微笑んでくださります。(拝…)<座長のニッコリカウンター:1>
本日はミニショーからスタート!音響につく叶華さんと市川叶虎(いちかわかなと)さん。
■ 1部 ミニショー
楽屋の雰囲気とは一変してスポットライトに当たる座長。かっこよすぎます~!
一方楽屋では千太郎若座長が支度の仕上げ中。香水を振っておられたので銘柄を伺うと…
う、裏~~!
若座長「これ僕のじゃないんですよ~」…とのことで(?)内緒です。
若座長「香水は衣装で使い分けてるんですけど全部で40個くらいあります。買ってほしいのはDiorの香水です^^(公言中とのこと)」
へへへと笑ういたずらな笑顔がキュートです。
若座長「いつもはこの辺に入れてるんですけど・・・あ、」
若座長「僕、掃除が好きなんで公演中も掃除してます。」
えええ~~!忙しい中で同時に掃除まで・・・!頭が下がります・・。(写りきれていませんが、シートがたくさん入れられていました!)
ミニショー終演のアナウンス。このあとのお芝居の役どころについて伺いました。
若座長「今日は2役で早着替えです。中盤で初めの役が死んだらすぐ着替えます!」
夢叶さんは着替えを進めながら音響についていました。みなさんスペシャリストです。
・・・と、ここでどこからともなく良い匂いが立ち込めてきました。
カレーです!本日はカレーです!!
この日は追加ショーがあるので昼食は16時頃になるとのこと。
楽屋の声「黒毛和牛A5ランクのカレーって書いといて~^^」
お芝居の確認をする玄武座長(左)と叶太郎座長(右)。昔から馴染みのあるお二人だそうですが、お芝居の共演はあまりないそうで貴重な公演です。
舞台へ向かう座長。<座長のニッコリカウンター:2>
■ 2部 お芝居「ドスと草鞋と三度笠」
千太郎若座長演じる六助は、叶太郎座長演じる吉良の権六に誤って茶かすをかけ、持っていた大切な刀を取られてしまいます。
さらに無理を通し、手荒に扱う権六・・・。そこを通りかかった小金井小次郎(玄武座長)が六助を助けます。
邪魔が入った権六はさらに悪事を企て・・・
場面転換。劇団メンバー総出で行います。(中央:橘勇蔵さん)
赤穂の慶佐次の妻 おみつ(叶華さん)は肩を落として帰ってきた六助をなだめます。
慶佐次の元を訪ねてきた権六。
「三下から預かった静三郎(刀)を返して欲しけりゃ三下の首を俺の元へ持ってこい。」と無理難題。終いにはおみつの額に傷をつけ・・・
責任を感じた六助は盃を水にしてもらおうとわざと悪態をつき、その後自ら命を絶ちます。駆け寄る兄貴分のまさ(左:叶虎さん)
六助「あっしの首の代わりに親分の刀を取り返した。ニッコリ笑って死んでいったと親分に伝えてやっておくんなせぇ・・・」
(ジーン・・・と来ていましたがここでハッと気が付きました。)
若座長の言葉「死んだらすぐ着替えます」
・・・・!!!
上手舞台袖にいたスタッフ、下手にはけた若座長の元へ猛ダッシュです。
!!!!
もう着物が変わっています!!!
若座長本日2役目、赤穂の慶佐次。花道からの登場です!
六助の変わり果てた姿に心を痛める慶佐次。このあと吉良の権六の元へ乗り込みます。
いよいよ終盤、場面転換のため一旦幕が閉まります。その合間に立ち回りの確認中。
客席では幕が開くのを楽しみにしているお客さん…幕一枚の表と裏を同時に見られるとワクワクしますね!
大詰め、吉良の権六との一騎打ち。
■ 3部 舞踊ショー
舞台前方では座長がお客様へ口上中。中幕の後ろでは叶虎さん、勇蔵さん、夢叶さんが立ち回りの確認をしています。舞踊ショーで見られるのでしょうか^^
ネット番組を観ながら女形の化粧中の千太郎若座長。
女形で使う付けまつげ。たくさん入ってますね!
若座長「一回使ったらほぼ捨てますね。ゴミが付くのが嫌なので・・」
本当に綺麗好きな若座長です。
しっとり和の舞踊。
夢叶さんはご自身の着替えはササッと済ませ、すぐに若座長の支度に取り掛かっておられました。
舞台から戻ると同時に鬘を取る若座長。(チラリ)
叶太郎座長も準備万端です。鏡の前で鬘を整えて・・・キリリ!
からの・・・
ニコッ♡<座長のニッコリカウンター:3>
痺れまくりの「黒田節」。黒地に赤の”叶”が映えます。
たくさんの衣装をピシッと保管されている楽屋。お店のよう!
千太郎若座長「ここにある以外にも倉庫で保管してる衣装があるんですけど、1年に1度大阪に帰ってきた時に、着た衣装はすべて入れ替えてるんです。また何年か経って着ていない衣装を出したり、お客さんが同じ衣装ばかり見ることにならないように工夫してますね。
毎月着物を130枚くらい使うんですけど、在庫を全部運ぶとトラック代が高いので一軒家を借りてそこに保管してます。衣装のための一軒家です。色々とお金がかかるのでみなさん助けてくださいって書いといてください!(笑)」
夢叶さん(左)と叶華さん(右)の華やかな2人舞踊♪
若座長を中心とした立ち回り。
夢叶さん(奥)、叶虎さん(右)、叶華さん(手前)の明るい3人舞踊♪
叶太郎座長(左)と玄武座長(右)の相舞踊。ファン必見のコラボ!
千太郎ワールドな照明効果!プログラミングされたライトがより一層舞台を引き立てます。
圧巻のお面舞踊、暗転前のラストショット。
ここで若座長の休日の過ごし方についてご紹介!
写真は若座長の愛犬・めいこちゃん。
若座長「休日は必ず九州の家に帰って、のほほんと犬と過ごしてます。ダックスフントのめいこちゃん、可愛いんです^^
犬とみんなと旅行に行ったり。ゲストは呼ばれたら行くんですけど・・(極力帰りたいですか?) 帰りたいです。(キッパリ)
他の役者さんより誰よりも犬が一番大好きなので、ゲストに行かないで犬といたいです。(キッッッパリ)」
ワンちゃんの写真はこちらにも・・・
若座長「その子は座長が飼ってるせんたくんです。今月は連れて来れないので2匹とも九州の家にいます。」
叶華さんの化粧前に飾られていました^^
このあとはいよいよラストショー!
個人舞踊を終えた座長も掛け声で盛り上げます。
ゲストの玄武座長も交えて華やかなラスト♪これにて終演です。
楽屋に戻られたみなさんをパシャリ!
市川夢叶さん
市川叶華さん
橘勇蔵さん
市川叶虎さん
市川叶太郎座長 <座長のニッコリカウンター:4>
たくさんのニッコリありがとうございました^^!!
市川千太郎若座長
若座長よりメッセージ
「今月は18日に僕の誕生日公演があります。コロナの時期や嫌なニュースも重なって、誕生日公演はしばらく自粛してたんですけど、今年は久しぶりにするので皆さん来てくれたら嬉しいです。お芝居は今回自分流に書き上げた『それは恋』です。
ゲストさんもたくさん来てくれる予定で、仲良くさせていただいてる神山大和さん、あと本当だったら玄海花道くん(筑紫桃太郎一座)も来て欲しかったんですけど都合が悪くて…でもこの日のために幕を準備してくれたり応援してくれているので、僕も一生懸命頑張ります!よろしくお願いします!」
劇団十六夜
2014年1月、四国健康村で旗揚げ。女形芝居に定評があり、確かな演技で魅了する座長 市川叶太郎を筆頭に、明るく華やな舞台を展開。
2021年3月、座長の長男である千太郎が若座長に昇格。新たな挑戦に期待がかかる劇団である。